コダワリ!スピードウェル社的Miniの世界の巻

どんもす。ウェルです!
さて、久しぶりにミニのチューニングをご覧頂く事となる訳だが、
スピードウェル社では古いクルマをボディーレストアしたり、
内装を張替えたり、チューニングしたりとそれぞれにおいて
技術を確立し、PAOやRASHEENに生かされているという。
今回はミニの中でも一番のエレガントなライレーエルフの
レストア&チューニングをご紹介致そう。
RILEY ELF MK-2
スピードウェル社の所有物でもあるこのライレーエルフだが、
フロント廻りはミニのグリルだけ縦型の格好。
今回写真では見れないがなんとリヤには
大きなトランクまでも付いているという。
少々メカ音痴になりかけていた頭をリフレッシュさせ
新しいノスタルジックさを追求しようという発想から
今回のプログラムが組まれる。
いわゆる頭の体操だ。
A型エンジンだ。
A型998ccエンジン。ミニ1000のエンジンはココから採用された。
ココで豆知識。
ミニは世界で初のFF(フロントエンジン、フロントドライブ)車
なのである事は、皆ご周知であろうか。
新型のMINIはBMWから発売されているのだが、
BMW初のFF車となったことはなぜか偶然で面白い。
A型エンジンだ。
今回のプログラム内容は、エンジンをよりノスタルジックに見せるため、
冷却水の通路を銅管で製作し、ヘッドカバー
(タペットカバー)前部にぐるりと這わす。
さらに、純正のSU1/8キャブレーターをなんと
ウェーバーキャブに置換。
タコアシも組まれ、点火系はポイント式から
トランジスタ式に変更が施される。
Be-1もPAOもキャブレーター車だという事ぐらいは
皆知っているだろうが、キャブレーターにも色々と形が存在し、
形により特性が異なる。
PAOの大御所ブチ氏のエンジンにはウェーバーが鎮座していたよ!
ウェーバー未対策40
じゃんじゃかじゃん。
ウェーバーキャブ。サイズは40パイ。
さらに未対策。もちろんイタリー製である。
さらにさらに、極東の正規輸入物であり、
キョクトウステッカーがサイドに張られているという。
まさにヨダレが出る逸品。
角無し
対策、未対策とは排気ガスの対策の事を言い、
対策品はつのが付いている。略してツノありだ。
ツノありはスペイン製。
どこそこ製などと、言うだけで値打ちが変るのはマニアな
人たちの間だけであるのだが、ウェルはマニアかもしれない。
性能も対策と未対策では少々違い、
未対策はガッツリ感があるのだという。
往年のと呼べるにはパーツ自体のカタチからもこだわらないと
仕上がらない(雰囲気が出ない)ものである。
例えば当時の時代のクルマに当時のモノを着けるという発想。
リプロダクトも増え同じカタチをしていても、何が違って見える
というから本当に不思議なものである。
タコアシ
クーパーの本物であれば、スリーブランチとも呼ばれる熊の手のような形
なのだが、今回はマニフロー製のスモールボアをチョイス。
ウェーバーはただでさえ低速が抜けるゆえ、
エグゾースト側を絞って未燃焼ガスをへらし、低速でも
安定するよう試算する。
さて、この続きは来週にまたアップ致そう。
ココからは、ノスタルジックな世界をご覧頂こう。
ミニ
1071ccのクーパーSだ。
クーパーにも種類があり、さらにSが付くものがある。
かの有名なモンテカルロラリーで3連覇を果たした車両たちは
このクーパーSというシリーズである。
排気量別に言うと 970S 1071S 1275Sと3種類。
普通のクーパーは998なのである。
ミニは皆々、ミニクーパーと言う愛称で親しまれているのだが
ミニのなかにクーパーと言うグレードがある
という事を知らない方も多いはず。
そう、クーパーとは1グレードである。
(ジョン・クーパーがミニを遊びがてらにチューニングした事がきっかけ)
では、ミニのブランド別けで申すと
ライレーエルフ、ウーズレーホーネット、オースチン、モーリス
この4つのブランドネームから発売されていたのである。
もちろん、すべてはBMCという会社の傘下であるのだが。
アミ焼
ラリー仕様にはこういうところが小憎い。
ヘッドライトも通称タイマツがおごられている。
見る人は見るのである。
こんなんもかっこええよ
どうだ、すんごいフォグランプだろう。
ダンロップ製アロイホイール
PAOにはブリジストン製のスーパーラップをおごりたくなるのだが、
ミニにはこのダンロップ製のアロイホイールをおごりたくなる。
リムジン
ミニのリムジンだ。
あんまりの長さゆえ、フロント部がファインダーから飛出てしまった。
とそれぞれの世界があるから面白い。
セオリーによりレストアを施したものもあれば、
独自の路線を行く人もいる。
すべては間違いではなく、人それぞれのオリジナリティである。
このそれぞれのオリジナリティーを持つという事が
一番大切なところだとも思うのだが、勝手な想像であった。
今日はコレまで~
本日の名言
知は愛 愛は知
物を知るには これを愛さなければならない
物を愛するには これを知らなければならない

by西田幾太郎
そういう事ですなぁ。スピードウェル社の座右の銘に
したいものでもあります。
すんばらしい。