どんもす=ウェルです。
さて皆様、本日もお寒いですが如何お過ごしでしょうか。
本日は、日産Be-1 PAO FIGAROのエンジンMA10型の冷却水
(ロングライフクーラント)がリザーブタンクの液量が
ジワジワ減ってゆく原因のお話。
冷却水はエンジンの熱を吸収し、ラジエーター(熱交換器)で冷やすことにより
エンジンの温度を一定に保つ働きをしている。
その水が漏れてなくなってしまえば、エンジンは
オーバーヒートしてしまい潰れしまう訳だ。
そして、今回はその冷却水が、どこから漏れているのか?
ラジエーターホースでなければラジエーター本体でもない。
う~ん漏れている気配はないのだが。。。
ということで、実はサクションパイプという管とエンジンの付け根から
ジワジワ漏れていく、その修理をご覧頂こう。
触媒(マフラー)裏を通りウォーターポンプへ通じるサクションパイプ(修理車両はPAO)
エンジンをどの角度から目視しても、サクションパイプとエンジンの付け根は
拝見することは出来ない。(鏡があれば出来る)
その為、漏れなどの確認は一般的な自動車整備工場でも
することはめったとないはずた。
そこに盲点がある。
サクションパイプ(新品)
日産は現在でもこのパーツを作っているというからたまらない。
しかし価格は年々上昇傾向にあり、概ね5000円~といったところだ。
エンジンと接合する部分を撮影。
このゴムのOリング一つで水漏れを防いでいるというから驚きだ。
そして、このOリングが経年の劣化により弾力を失うことによって
冷却水が漏れ出すということは、言うまでもない。
左が古いサクションパイプ 右は新しい物
23年間、エンジンに接合されていればこれほどゴムの形状が変化する。
また、ちびちび漏れ出すことにより、冷却水が滴り落ちる前に
エンジンの熱により蒸発するようだ。
そのことにより、漏れが確認しにくいのである。
ミッションケースとエンジンマウントに挟まれて取り付けられている。
このサクションパイプだが、取り外しには、自動車前方にある
エンジンマウント、とマウント台を外さなければ取り外すコトが出来ない。
サクションパイプが鎮座した。
取り付けにはエンジン側に差し込み、あとはミッションケースと
エンジンマウント台に挟まる、という簡単な方法である。
ということで、本日は冷却水が少しずつ減る現象はサクションパイプの
エンジン側の取り付け部からの漏れというお話で御座った。
すべてのパイクカーでは、このような現象は起きているため、
そろそろ全体的に交換が必要な時期であることに間違いはない。
今日はコレまで~。
本日の名言
世にも強きは自ら是なりと信ずる心なり
by徳冨蘆花
そうですなぁ。信じる心が一番強い、間違いありません。
ただ、間違ったモノ、コトを信じたならば、なかなか厄介であります。