謹んで能登半島地震災害のお見舞いを申し上げます。
この度、令和6年能登半島地震により犠牲になられた方々に謹んでお悔みを申し上げるとともに、被災されました皆様、ご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地におきまして救済と復旧・復興支援等の活動にご尽力されている方々に深く敬意を表します。そして、皆様の安全と被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。
-JINGU-
年始早々、日本中がとても辛い思いでございますが、一刻もはやく救済、復旧がなされますように皆様と共に私も協力させて頂きたいと思います。
令和6年、皇紀2684年が遂にはじまりました。新年と言えば初詣。例年の警視庁発表の全国での参拝者数を合算すると約9000万人。イスラム教最大の宗教行事である「メッカの大巡礼」に集まる信者の数は約200万人と、イスラムの巡礼よりも、桁違いに日本人は神社や寺を参拝する訳であります。外国人からすれば、日本人は無宗教であると言う根拠がまったく見当たらない訳ですが、これが、神道の森羅万象や八百万信仰の精神にあるのではないでしょうか。私たちは、知らず知らずに日本古来の宗教観を身に纏いながら、自然に行動してしまっているようで、自身は無宗教であると錯覚してしまっているのであると推測致します。自宅には神棚があり、そしてお仏壇があり、さらにクリスマスやハロウィンを祝い、まさに神仏どころか世界の宗教が習合、これはまさに八百万であると言えるのです。いただきます、や、ごちそうさま、などこれも感謝を込めておこなう国風の宗教感であり、神社やお寺の参拝に必ず行う、お礼とお願い事、祖先崇拝、日本人は知らずと日本独自の宗教信仰を行っている訳であります。ただし、ここでおもしろいのが、宗教という文字。宗の教えと書きますが、日本古来の宗教があまりにも古く、それゆえ教えが伝わっていないところが、無宗教と錯覚する所以であると思います。神社で柏手を訳もわからず打つ。形だけが残り、それを真似して、自然に行っていると言えるでしょう。
そして、初詣にJINGUへ。お伊勢さんでございます。唯一神明造と云われます、弥生時代の高床式の穀倉造りである神殿にお祀りされておりますのが、天照大御神、万幡豊秋津師比売命、手力男命の三柱。弥生時代の高床式穀倉という建築に対しては、 ドイツの世界的建築家ブルーノ・タウト(1880~1938)が、昭和8年(1933)10月1日に神宮を参拝し次のことばを残しています。「唯一神明造は世界の建築の王座である。いやしくも建築家たるものは、この社殿を『建築の精神』として崇敬すべきであろう。」「芳香高い美麗な桧、屋根の萱、これらの単純な材料が、到底他の追随を許さぬまでによく構造と融合している。形式が確立せられた年代は正確にはわからず、最初にこれをつくった人の名も伝わらないこの建築は、天から降ったものであろう。実際そうとしか考えられない。」と大絶賛。まさに皇室の祖、天照大御神がお祀りされるにふさわしい建築物なのでありますが、20年に一度に常若の精神により建て替えが行われます。次の遷宮は令和15年という事で、10年を切りました。今年も気持ちを新たに常に常若の精神をもって、皆様と共に、未来へ前進して参りたいと思いますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和6年1月6日 株式会社ガレージスピードウェル 代表 雑喉泰行