Post date / 2024年5月18日

大阪府富田林市のK様 フィガロヌーベルバーグ納車おめでとうございます

フィガロ ダッシュパネル

ダッシュパネル

今回のフィガロの内装はパネル類のリペア塗装、ダッシュパネルの張替え、シートの張替えとフィガロの弱点を克服しての製作である。ボディーはラピスグレイであって、本来ならダッシュパネルもラピスグレイ風であるが、今回は優しいグレイ。すこし雲のようなもこっとしたイメージでとても可愛らしい。新車当初からついていた説明タグもそのままにして、当時のパンフレットもお付けして納車が行われた。

フィガロ 

フィガロヌーベルバーグ 左舷前方姿見

ボディーはラピスグレイにリペイントがおこなわれ、鍍金類も磨き直し。フィガロが困るのがプラスチックに鍍金を施している事である。これをリペアするとなると途轍もなくお金がかかる。

フィガロ内装

フィガロ内装の張替え

SW謹製のシート張替えは、ピシッと純正を踏襲して張替えが行われる。パイピングはダッシュパネル生地とコーディネート。しかし、フィガロの内装のリペアは骨の折れる作業である。

フィガロ内張り

ドア内張り フィガロ

ドア内張りも新車のように美しくリペア。フィガロはとにかく白いところは限りなく白い方が良い。

フィガロ納車

フィガロと記念撮影

この度はK様、フィガロ納車誠におめでとうございます。長らくお待たせいたしましたが、この後新型マフラーの製作が進みましたら取付を差し上げたいと思います。

今日はコレマデ。

本日の名言

変化こそ唯一の永遠である。

by岡倉天心

Post date / 2024年5月15日

日産PAO マニュアルミッション ギヤ製作の巻

シンクロナイザーハブ

自動車のミッションには常時噛み合い式と選択摺動式という、2種類が基本的である。その中で、シンクロナイザーハブ(以下シンクロハブ)は内側にシャフトに勘合されており、外側はスリーブを介して各ギヤに接続されるのである。今回のシンクロハブは3速と4速を担うパーツである。昨今、パオのマニュアルミッションの3速がシフトしにくいという症状がみられるが、このシンクロハブにヒビが入って粉砕寸前の状態である事が非常に多い。ほったらかしてそのまま走行し、いよいよシンクロハブが粉砕してミッションケースからシャフトが飛び出た方もおられ、その様な事になる前に交換が必要なのである。しかしながら、実にシンクロハブは生産廃止パーツとなっており、この度東大阪にある企業様に御協力頂き、リペアパーツとして使用出来るところまで漕ぎ着けた。

シンクロナイザーハブ

シンクロナイザーハブ 複製品 リペアパーツ

簡単に複製品と言えども、設計図もなければ、素材さえ解らない。今回は、そんな状態から、SWのデッドストックを基にスキャン技術を用いて設計図を起こし、粉砕したシンクロハブを基に材料を測定。なかなか最先端の技術は素晴らしい。

パオ ミッション

奥が純正ハブ、手前がリペアパーツ

純正品はプレス成型で出来ており、今回のは削り出しである。強度も十分。これからミッションに組み込んで摺動部がうまく噛み合うか試験を行う。

パオ ミッション

シンクロナイザーハブ リペア

現在は3、4速のシンクロナイザーハブが割れるという故障が多い訳であるが、そのうち1、2速のハブも金属疲労により割れる事が安易に予想される。という事で、SWでも現在パオのMTをご注文のお客様には大変お時間をいただいておりますが、漸くココまでこぎつける事が出来ました。また、パオ愛好家の方達のお力になるべく、これからも精進してまいります。

今日はコレまで。

本日の名言

天は無常無自性

私は一所懸命

by 田里亦無

Post date / 2024年5月8日

大阪府岸和田市のK様 ラシーントラベラーレストア納車おめでとうございます

泉州の彫師
木調片山

泉州の彫刻

日本の歴史、文化の中に必ずといって良いほど彫刻が存在する。それらは、飛鳥時代の仏教伝来と共に、仏像や仏閣の建築に用いられ、奈良、平安時代になれば、全国的に仏教が広まり各地で仏像が木彫で作られた。さらに江戸期に入ると、日光東照宮の建立により全国の彫刻師が集められた訳である。淡路彫りや井波彫りなども有名であるが、大阪では泉州のだんじり彫刻が盛んである。トップの写真は泉州の木彫会会長を務められる木彫片山の片山氏が彫刻された、だんじりの竹の節という部分である。題材は舞楽陵王。西暦550年ごろ、中国の北斉、蘭陵王長恭(らんりょうおうちょうきょう)はすぐれた武才とともに、美男子であり家臣がみとれるほどの容姿であったため、味方の兵士の士気を高めるため獰猛な仮面をかぶって指揮を執ったところ、兵士たちは鼓舞され、次々と戦に勝利したという実話を祝した舞が、現在日本の雅楽(舞楽)に残っている。この題材をお願いしたところ、見事な彫刻を施して頂いたのである。流石、本物は違う。

ラシーン 岸和田

ラシーントラベラー レストア

この度は、大阪府岸和田市にお住いの片山氏に納車差し上げました、ラシーントラベラーレストアをご覧頂きたいと思います。シダーグリーンのボディーをベースに当時の純正シダーグリーンカラーに全塗装を施し、さらにバンパーやルーフレールなどゴツゴツしたビースト塗装を施し、その他細部はセミグロスのブラックペイント仕上げ。ヘッドライトリムや、グリル中央の日産エンブレムも一癖利かしている。

ナルディウッド

往年のナルディ

クラシックナルディをリペアして鎮座。オフホワイトのパネルラッカーと合わせてCOOL。ナルディは時代と共に杢の色味が異なり、10年前は黄色みがかっていたのである。最近のは少し黒くて赤い。

ラシーン

ウェル50スタンダードレザー

こげ茶にオフホワイトのパイピング。特別なレザーを使用して張替えがおこなわれている。パイピングとパネルのカラーを合わせる事により繋がりが出来る。

ラシーン

岸和田城下 ラシーントラベラー

ホイールは純正アロイにブラックペイント、さらにリムをポリッシュして、今様に。ボディーは流石に新しい塗装で美しい。これから長く乗るにはこのような仕上げが丁度良い。

木彫片山

木彫片山工房前

この度は片山様、ラシーン納車誠におめでとうございました。カラーの選定にはご家族で沢山お悩み頂き、とても素敵なラシーンが出来上がり嬉しく思います。また、お土産も頂き心より感謝申し上げます。

番外編、ココからはあたくしの町会のだんじりの修理において、気に入らない彫刻を片山氏に少し触って頂いた写真。本来なら片山氏にそのような場違いな作業のお願いする事など恥ずかしい事であるが、こちらも見事な出来前で感謝申し上げます。

真田幸村
真田幸村
徳川家康

真田幸村が大阪夏の陣において、家康本陣に向かって急襲。の場面である。家康は脱糞である。

今日はコレマデ。

本日の名言

及ばざるは 過ぎたるに 勝れり

by徳川家康

やり過ぎるのは良くない。むしろ少しやり足りない方が良い 。というなんと強かなお言葉。グサッと刺さります。

Post date / 2024年4月27日

三重県松阪市のY様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ
パオ

カスタム&クラフト

ダッシュパネル上面、下部の張替えや荷室のトノカバーの製作など、SWではお客様の思い描く形を現実のものとしている。どの作業も熟練のクラフトマンが丁寧に作業を行い、自動車という工業製品に手仕事の魅力を与え、健康的な形に認める訳である。おおよそ自動車とは欧州発祥の乗り物であって、その概念は日本人には解らない。たとえば、ドイツ人に神輿やだんじり、山車の製作を依頼しても、日本人が思うものが出来上がらない。それはそうである。ドイツ人にその概念が無い訳である。ただ、あたいが思うに自動車の先に馬車があり、手づくりである事が少なくとも自動車という概念の中にあって、その概念のない日本人が製作する車はただただ工業製品の乗り物であり、ココが欧州車と日本車の違いであると感じるわけである。もちろん、パオが欧州車になる必要性はなく、そこがポイントはない。あくまで、健康的なモノづくりという視点であたいの偏見で見渡せば、使えば古くなるのではなく、より味わい深くなる、これはいたって健康的であり、手仕事がなす業であると言える。

パオ

PAOトラディショナル 前方正面姿見

この度は、三重県松阪市にお住いのY様の元へPAOトラディショナル、レストアを納車致しました。アイボリーのボディーは外装は細かなパーツまで純正当時の風合いを再現した塗装を施し、エンジン、足回り、クーラーなどこれから長く乗れるように各部パーツを新調。

ナルディウッド

ナルディウッド

往年のナルディクラシックウッドステアリングをおごる。アイボリーのハンドルコラムはその他のカラーと違い、黒色で出来ている。今回は、そのハンドルコラムも煤けていたので、リペアを行い黒々しい。

内装

ウェル50スタンダード 

ダッシュ上下の張替えとシートの張替え、さらにシフトノブ、サイドブレーキ、トノカバーまで、特別なレザーにより張り替えている。

トノカバー

トノカバーの張替え

トノカバーはフレームも見事に塗装し、張替えが行われる。レザーでの張替え、ファブリックやモケット、キャンバスでの張替えも可能である。

トランク

トランクマットの新調

レストアモデルの車両にはトランクマットの新調がついてくる。内装の張替えを行ってもここがさびれていては、美しく見えないのである。

パオ

パオちゃんの記念撮影

この度はY様、PAOトラディショナルレストア納車誠におめでとうございます。長く製作にお時間を頂きましたが、想像以上とお慶び頂き、感謝申し上げます。また、沢山のお土産もありがとうございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

北加伊道

by松浦武四郎

北海道のなずけ親の武四郎は、三重県松阪市出身である。

北海道の原案は『北加伊道』であった。加伊(カイ)という言葉はアイヌ語で「自分たちが住んでいる土地」という意味である。

松浦武四郎はアイヌ民族へのリスペクトの話である。

Post date / 2024年4月19日

東京都目黒区のC様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

宮内庁式部職楽部
雅楽演奏会
雅楽演奏会

光の君へ

先日宮内庁式部職楽部による春の雅楽演奏会が行われた。春はチケットの販売などはなく、関係者や招待者のみとなるが、秋は往復ハガキで抽選でチケットを手に入れる事が出来る。わたしは、雅楽を嗜む人であって、師匠の東儀先生より招待券を頂き勉強に赴く訳であるが、2枚目の写真は、皇室の方々が御観覧になられる際に設置される椅子である。今回は、高円宮久子妃殿下、そして愛子内親王殿下がこの席にお掛けになられたのである。皇宮警察の方々もテロ対策等キリキリしており、わたしも手荷物検査をしっかりおこなった。数年前からいつも、この演奏会でお会いする東京の方と仲良くなり、今回は上皇様、上皇后様が御観覧になられた時にわたしが二つ隣で映った写真を頂いたのである。これが、台湾の音楽関係者が撮影されたという事で、東京の仲良くなった方が、台湾に旅行に行ったときに、偶然その台湾の音楽関係者に合い、そして写真を頂いた物が、さらにわたしが映っているという事で、6年ほどかかってわたしの手元に辿りついたのである。あの時の記憶は鮮明であり、上皇様は平成最後の雅楽鑑賞を楽しまれた時の事であった。この世のものと思えぬ美しい香を焚きしめておられ、その香りだけで、日本に生まれてよかった、そう思った次第である。天皇家は世界最古唯一のエンペラーであり、雅楽は世界最古のオーケストラである。宮廷音楽は悠久の時を奏でる。これは日本国が長く繁栄する事を意味している。

ラシーン

ラシーントラベラー 前方正面姿見

この度は、東京都目黒区にお住いのC様の元へお届けにあがりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。昨今、ラシーンは燃料タンクが亀裂が入りガソリンが漏れるという事案が多く、今回は、タンクを降ろし、修正さらに燃料ホースなども新品にして安心してお乗り頂ける様に製作を行った。

ラシーン

ホイールの仕上げ

1800㏄用アロイホイールをブラックペイントを行い、さらにリムをポリッシュする事で、現代の風が香る。

内装 ラシーン

ナルディウッドにパネルラッカーフィニッシュ

旧タイプのナルディは飴色の様。時代によりニスのカラーが異なるもの魅力の一つ。灰汁洗いを施した美しい内装はSWのお決まりである。

モケットシート

モケットシートの張替え

モケットシートのオリジナル張替えは日本でSWが初。碁の目のシートデザインがなんとも可愛らしい。

ラシーン

ラシーントラベラー 後方平姿見

今回は、背面のスペアタイヤASSYを取り外し、パネルをスムーシング。高度な板金技術はSWのクラフトマンによるもの。ボディーもコーティングをかけて、納車が行われる。

ラシーン東京

ラシーンと記念撮影

この度はC様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。製作にはお時間頂き、お喜び頂き感謝申し上げます。また、お土産も頂き恐悦至極に存じます。ラシーン本もお送り差し上げますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

新しい自分が見たいのだ 仕事する

by河井寛次郎