日産ラシーンのレストレーション 整備編

これからレストアが始まる。

ラシーンは平成6年より発売が開始、平成12年のモデルでもって生産終了となり、57000台ほどが世に出回った。平成6年のモデルからは既に29年という歳月が流れたことになり、来年はラシーン生誕30周年を迎える事となる。ラシーンは日常のクルマとして現在も現役であるため、あえて旧車のなかま入りはしていない訳であるが、人間でも30歳となると良い年である。ラシーンも健康診断を行い、そろそろレストレーション、(レストア)を行って、さらにこの先10年、20年と乗れるようにしないといけなくなってきたのである。今回は、神奈川県よりお持込頂きましたお客様のラシーンのレストアの風景をご覧頂きたい。

ラシーン エンジン

ラシーン 1800㏄ SR18エンジン

販売から現在に至るまで、各箇所のパーツの交換が行われた形跡を辿りつつ、適材適所に部品を新品もしくは、新品同等のリビルドパーツに交換と調整を行っていく。今回は、エンジンのピストン、シリンダーの状態が悪く、オイル上がりが激しい。という事で、リビルドを行ったエンジンに置換する事となった。

ラシーン リビルドエンジン

SR18 リビルドエンジン

ヘッド、シリンダー、ピストン、クランク、カムシャフト、ロッカーアーム、バルブ、バルブスプリング、チエーン、テンショナー、オイルポンプ、それぞれを分解、測定を行い、規定値以下の物はすべて新品とオーバーサイズの物に交換を行う。組み上げられたエンジンは、新品と同等の出力を得られる訳である。外観もサンドブラスト加工を行い、見た目も新品のように。

エンジン載せ替え

エンジンを装填

今回は、エンジンの載替えに加え、サージタンクのオーバーホール、スロットルのオーバーホール、さらに、ディストリビューターやオルタネーター、クーラーコンプレッサー等もリビルドを行った。すべての油脂類も新油に交換が行われ、心臓部は一気に新車の状態に近づいた。

エンジン下部

ピカピカのエアコンのコンプレッサープーリーの顔がのぞく。エンジンルーム廻りの整備に平行して、ボディーフロアのリペア、ペイントが行われ、リヤの足回りの作業が始まる。

サブフレーム

リヤのサブフレームの塗装 リペア

サブフレームを降ろした後、燃料タンクも外され、亀裂等の点検と、フューエルホースの取換えをおこなった。また、サブフレームは以降錆びにくいように、ペイント仕上げを施し、マウントブッシュ等も交換を行い、元通りに戻す。

ラシーン ブレーキキャリパー

リヤブレーキキャリパー

リヤブレーキのキャリパーはオーバーホールキットのデリバリーが行われておらず、メンテナンスが不能である。その為、ブレーキフルードの滲みを見つけ次第、ASSYで交換となる。

ラシーン プロペラシャフト

プロペラシャフトのオーバーホール

日本で唯一、ラシーンのプロペラシャフトのオーバーホールを行っているのがSW。ユニバーサルジョイントの十手、ベアリングの摩耗によりパキパキ音が鳴るようになる。そのまま放置するとシャフトは空中分解するのである。このジョイント部は純正より機能を高めるべく、グリスアップを可能とする造りに変更を行った。ニップルが見えているが、車検の都度、グリスアップを行ってほしい。さらに、センターベアリングの交換、こちらも必要である。

ラシーンエンジン

ラシーン 1800㏄ SR18エンジン載替え成功

あらたな命を吹き込むべく、エンジンに火が入れられ、産声を聞けば一安心である。という事で、今回は、そのラシーンのレストアの整備部、をご覧頂いた。この後ボディーワークと内装のリペア、張替え等が行われ、心を込めて仕上げられる。

という事で、スピードウェルでは小手先ではなく、本物のレストアをご提供致しておりますので、ラシーンをこよなく愛する皆様のこれからのラシーンライフを応援致しております。

また、全国の引き取り、納車を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

次回は、ボディーワーク編を行います。

今日はコレマデ。

本日の名言

自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、

二人でも持ち上がらない。

大阪府大阪市のN様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン トランク

背面のスペアタイヤを取り外す

ラシーンには発売当初のグレード訳で、タイプ1から3まで存在した。タイプ1は天井にルーフレールと背面にはスペアタイヤが無い、まったくのミニマルな形状である。タイプ2になると、天井にはルーフレールが、背面にはスペアタイヤが装着。そして、タイプ3となると、タイプ2の形状+天井にはサンルーフという豪華な仕様となる訳である。後期モデルではタイプ3というグレードが廃止され、サンルーフはオプション扱いとなった訳である。という事で、本日はラシーンの形状のお話である。

ラシーントラベラー

ラシーントラベラー 右舷前方姿見

この度は、大阪府大阪市にお住いのN様に御納車されました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。今回のラシーンはサンドベージュの後期モデルをベースに、フロントグリル、ウィンカーレンズを前期モデル化。さらにリヤは背面のスペアタイヤを取り外し、スムーシング加工を施しました。ホイールは前期モデルのアロイをベースにブラックペイント。オーナーの思いを沢山詰め込みました。

フロントグリル

フロントフェースの前期モデル化

ラシーンのグリルは前期、後期とも、ボルトオンで入替えは可能であるが、ウィンカーレンズは、そうはいかない。球を支えているソケットの差込口がなぜか別口にされており、配線から加工を行い、ソケットごと交換が必要である。

内装

ナルジウッドハンドル

ナルディウッドハンドルではない。あえてここではナルジ、とそう呼ぶ。

ラシーン 内装

アンティークレザーの内装に張替え

テカリのあるアンティークレザーを使用した内装の張替え。デザインは50である。内張りや天井、ダッシュボード等、スピードウェルの得意な灰汁洗いを施し、新車のような美しさに、パネルラッカー内張りのカラーに合わせて、ペイントをおこなっている。

ホイール 純正

前期モデル 純正アロイホイール

シルバーの純正アロイホイールをブラックペイント。リムをシルバーの削り出しの仕様として製作。今様というところである。

ラシーントラベラー 右舷後方姿見

ラシーントラベラー 右舷後方姿見

たまに、背面タイヤレスを行ったラシーンが入庫するが、どれもこれも、板金が悪く、歪が生じている。スピードウェルでは、ボルト穴はボルトの頭を飛ばし溶接を行い、そこで表面処理、パテ等は最小限に留めることにより、長く美しく保つ仕上げを行っている。

納車の風景

ラシーンと記念撮影

この度はN様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。末永くお乗り頂けます様に整備を行いました。また、大変お喜び頂き嬉しい限りです。これから、長くお付き合い頂ければ幸いです。

今日はコレマデ

本日の名言

努力は夢中に勝てない。

by孔子

兵庫県尼崎市のY様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン

フルシアタラシ

1990年代には既に、音楽は出尽くした、と云われているのには理由がある。それは今までの新しい表現ではなく、あえて古いトラックをサンプリングしたものが溢れだしたからである。これはこのマーシャルの可愛らしいブルートゥースオーディオもそういった意味でデザインは同じである。技術は進化しているのであるが、外観などは往年のマーシャルのギターアンプそのものであり、新しさと懐かしさが脳内で化学反応を起こし、カッコ良さささえ感じる訳である。時代が進みに従い、前衛的な物も出尽くし、いよいよデザイナーや芸術家も苦悩の時代に突入するのである。しかし、それは新しいモノ、コトという概念での視点であって、わたしは良い物は良いと、旧いデザインをしっかり利用すれば良いと思う一人である。なにもわざわざ新しい物を造らないといけないというしがらみに縛られた昨今の自動車のデザインには、うんざりしている人は多いはずだ。

ラシーン

ラシーンと記念撮影

この度は、兵庫県尼崎市のY様に納車されました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。ボディーはフルレストアが行われ、ボディー色も一新。ラシーンの玄人が見れば一目瞭然であるが、前期モデルのクルマに後期モデルカラーのシダーグリーンが塗装されバンパーやルーフレールなどはブラックペイント。あまり重たくならないよう、ドアミラーなどはボディー色で製作が行われました。

ラシーン 内装

ウッドパネルにナルディクラシックが装着された、息を飲む瞬間

純正ハンドルより一回りグリップが小さく、女性の可愛らしい手でもしっかり握りしめる事が出来る、ナルディクラシック。流石イタリーメイド。官能の美学がそこには存在する。

内装張替え

内装の張替え

特別なレザーを使用して張替えが行われた内装。長時間運転をしても疲れにくいように座面の内部生地も配慮したモデルである。スピードウェルの販売車両にはすべてが張替えが着いてくるから、カラーチョイスを楽しんで頂きたい。

ラシーン内装

今回の内装は前席と後席のカラーがテレコである。

ラシーントラベラー

軽快さを生むホワイトのホイールペイント

リヤはスペアタイヤキャリアを取り外し、パネルはスムーシング。より角張った印象でかわいらしい。

ラシーントラベラー

ラシーントラベラー 後方正面姿見

この度はY様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。新車のようだとお喜び頂き、恐悦至極に存じます。それでは、末永くラシーンと共に豊かな時間をお過ごし頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

それはあまりたいした問題じゃない。

私はいつもこの「それはたいした問題じゃない」

という哲学を持ってきた。

byアンディー・ウォーホル