Post date / 2025年2月9日

映画『オーガスト・マイ・ヘブン』いよいよ上映開始!

日産ラシーンが劇中車として出演致しました、オーガスト・マイ・ヘブン。前年にはベルリン国際映画祭にてワールドプレミア上映、さらに香港国際映画祭にてアジアプレミア上映されてきましたが、遂に日本の劇場で上映が開始。
2月14日は京都シネマ、出町座にて2月14日から、大阪は第七藝術劇場にて2月15日より。また2月14日は工藤監督と主演の村上由規乃さんの舞台挨拶も御座います。

Screenshot
Screenshot


劇中車

既にyoutubeでは、予告編が公開されておりますので、是非ともご覧頂きたいと思います。

今日はコレマデ。

Post date / 2025年2月4日

『パイクカーの現在地』driver 八重洲出版より刊行!!

driver 八重洲出版
パイクカーの現在地
Be-1 PAO FIGARO RASHEEN
撮影風景

昨年SWのお客様をお招き致しまして、取材が行われました『パイクカーの現在地』。この特集は八重洲出版刊行driverに掲載。新年1月20日の3月号において、いよいよBe-1、PAO、FIGARO、RASHEENが出そろいました。Be-1は2024年9月号においてBe-1誕生までの道のりを元日産デザイナーの清水潤氏が解説。異業種交流でモノを作る、ファッションをクルマ作りに、と話が進められました。次にPAO、2024年12月号において同氏が『パリとダカールの中間』というキーワードを語ります。そしてフィガロは2025年1月号において『もし私がしんでいたら、フィガロは生まれてこなかった』というエピソードを交え、すこぶる奥の深い情報が掲載。そして、今回2025年3月号(1月20日発売)は日産デザイナー坂口善英氏によるラシーンデザイン誕生の軌跡、苦心の末たどり着いた『旅行カバン』という表題より始まります。どれもこれもパイクカーに乗りたい方も、パイクカーのオーナーにも是非とも熟読頂ければさらに愛着が湧く事間違いはございませんね。今回は、以前ブログでアップ致しましたBe-1、PAOに続き、FIGAROとRASHEENを少しご紹介差し上げます。

ラピスグレイのFIGARO

程よくレストアを行った、美ボディー。

サンドベージュのRASHEEN

ファミキャン仕様でキャンプ場ではとても画になります。

という事で、この度は御協力頂きました皆様、そして、編集長、カメラ様、ライター様、大変お疲れ様でございました。また『パイクカーの現在地』という事で、また読者の皆様には4部セットにバイブルとして頂ければ幸いです。お近くの書店、コンビニなどで販売の他、Amazonでも販売が行われておりますので、ご購入下さいませ。

今日はコレマデ。

本日の名言

良い本は私の人生におけるイベントである。

Post date / 2025年1月28日

和歌山県紀の川市のK様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーンを和歌山県に納車
ラシーンの下側

この光沢はスピードウェル自慢の塗装仕上げである。正直に中古車店の塗装で素晴らしいと思ったことは一度も無かった。わたしはSWを立ち上げる前は塗装職人に弟子入りをしており、一般的な塗装の仕事はこなす事は出来る。だから、そのあちらこちらの塗装を見てどの程度のものか、すぐに解る。また、自身の行う塗装にも納得はしたことは無い。しかし、SWのクラフツマンの塗装仕上げにはわたし自身が脱帽するくらい優れており、初めて自身のクルマの塗装をお願いしたいと思う職人に出会った。そういう人がSWで働いてくれることを誇りに思う訳である。今回は、ラシーンのバンパーから下部もボディーと同じようにつるんとした仕上げを行ったのである。実に純正であれば下部はグレイの艶消しで塗装されているが、それは、より車高が高く魅せるという視錯覚というデザイン性能である。しかし、今回はよりクルマがどっしりとした分厚みのあるようなイメージでボディーと同色で塗装が施されている。ラシーンをどのように魅せるか、一つずつの意味を理解して組み立てて行くと面白いものである。

ラシーンを納車
ラシーン左舷前方姿見

この度は、和歌山県紀の川市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。今回はボディーは全塗装を行い、エンジンやミッション、足廻りもリフレッシュ。これまた長くお乗り頂けます仕様で製作を行いました。

ラシーンのフロントグリル
ラシーンの純正フォグランプ

ボッシュ製のラシーン純正フォグランプ。直径17㎝とかなり大きいモデルである。このボッシュのフォグランプは鍍金部分を磨き倒して、裏側は塗装を行い装填。前期モデルのグリルガードが無骨でCOOL.

ラシーンの内装
ラシーンのシート張替え

今回は沢山のシート生地の中よりオーナーみずから激選して製作を行った。ファブリック生地は色々とあるが、しっかり車検対応JABIAの公認の生地を使用して張替えが行われる。

ラシーン和歌山県
ラシーンと記念撮影

この度はK様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。ハンドルは納車日に間に合いませんでしたが、2トーンで革巻を行いましたので、後日に取付させて頂きたいと思います。それでは、今後とも宜しくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

不完全で良かった。

byイチロー

不完全であるから、完全を目指せるという、なんとも美しい言葉でございます。

Post date / 2025年1月21日

和歌山県和歌山市のK様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン 和歌山港
ラシーンのボディー

ラシーンのボディーシェープ

ボディー形状は常にトレンドであるが、1980年後代より四角い形から流線型の車が主流になっていった。それは技術の発達によるものでもあるが、スポーツカーはもとより、ファミリーカーも流線型のボディーが新しい感覚としてデザインされていったのである。そうしてほとんどのクルマが流線型になる中、日産ラシーンは1994年突如として四角い形状で登場したことに、皆が驚愕したのである。発売前の東京モーターショーではインダストリアルデザインの巨匠ジウジアーロ氏が来日し、ラシーンを賞賛したという逸話も残っており、同時期に発売された4WD(RAV4,CR-V)などは現在に足跡を残さず、ラシーンだけが轍を残しており、今日、沢山の教徒により厚く支持されている訳が伺えるのである。ラシーンは四角いと市井の人は言うが、良く観察すると四角い中でも淡く丸く、ラシーンデザイナーの平林俊一氏の言葉では、まるくい(四角いと丸が合わさった形)と表現されている。それは普通に四角であれば流石に古さが読み取れてしまうから、四角いような、丸みを帯びた形状がラシーンであり、それが斬新だった訳である。また、コンセプトイメージからリゾート感を彷彿とさせるように、ボディー腰下のラインは、船(クルーザー)の胴体のようなボディーシェープが行われている。こういった細かな設計が重なり合い、融合した結果、発売から数えて30年という歳月が流れてもなほ、信者があらたに生まれるという現象が起こっている訳である。

ラシーン和歌山県
ラシーン 右舷前方姿見

この度は和歌山県和歌山市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。ダークブルーは純正色を今一度再塗装を行い、ボディーはガラスコーティング。ダークブルーは磨き傷が付着しやすいので難易度がMAXでございます。

ラシーントラベラーグリルガード
ラシーントラベラーフロントグリル

後期型グリルガード

ラシーンは前期(平成6年~8年)後期(平成9年~12年)がある。前期モデルのグリルガードは金属製に対し、後期モデルのグリルガードは樹脂のプロテクターが装着され、形状が異なる。こちらも好みは分れるところである。今回は後期モデルに合わせて純正色より明るいシルバーで塗装を行い装着した。

ラシーンの側面
ラシーン平姿見

フロントノーズが長い分、リヤスペアタイヤキャリアを装着する事により前後のバランスを取っているのは、デザインの副産物のようである。また、スペアタイヤは後部からの衝突の力を分散させるため、安全性が高いと言える。

ラシーンの内装
ラシーンの内装張替え

落ち着いたカラーで仕立てあげられた、ラシーン専用レザーシート。上から被せるような簡易的なシートでは無く、完全に張替えであるから、しっくりくる。また最高峰の生地を使用して張替えが行われており、長くの使用に耐える。

ラシーンと風景
ラシーンのある風景

タイヤカバーもボディーと同色にて合わせて張替えを行い、とても美しい。

ラシーンを和歌山県にお届け
ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はK様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。楽しみにして頂き、またお喜び頂き嬉しく思います。それでは、これからはラシーンライフをお楽しみくださいませ。

今日はコレマデ

本日の名言

不自由を常と思えば不足無し

by徳川家康

Post date / 2025年1月7日

新春初Blog 沖縄県沖縄市のT様 PAO 『SW‐LTD』納車おめでとうございます

沖縄県コザの商店街
コザストリート
コザのストリート
※スペースパオ

スペースシャトルは人を宇宙空間に運んでくれる乗り物である。一般的なロケット型は一度の使用しかできないが、シャトルは地上に離発着が可能であり、何度か使用に耐えるように設計されている。フロントから胴体下部の黒い部分は大気圏に突入するところ、超高温から機体を守るための耐熱素材であり、日本の瓦の技術が活かされているらしい。と雑学はおいといて、コザのディープストリートにパオを留め置くと、今回の車体のカラーがなにやらさも宇宙空間であるような、ダークマターな印象を受ける。(人類は現在の科学でもってしても宇宙全体の5パーセントほどしか解明できておらず、残りの95パーセントはダークマターである。)その視点から覗くと市井の人が、パオの事をどれだけ知っているだろう。パオデザイナー古場田良郎氏より本当のパオを聞いたことがある人はどれだけいるだろう。ルノーキャトルでもない、ミニでもない。そしてノスタルジックやレトロのどれにもあてはまらない。まったくもって市井が想像しているモノではないのである。だれもがパオの5パーセントくらいしか知らない。これこそパオがダークマターの所以である。

※スペースパオは、スペースコロニーという地球上での人口の爆発的増加や地球環境の大規模な変化などに対応するための移住先として構築が検討されている宇宙空間の大きな施設に対して、宇宙での遊牧民が使用する居住用の天幕(円形のテント)を指し、宇宙空間で使用する住居として開発が進められている。

沖縄県にパオを納車
パオとヤシの木

この度は、沖縄県沖縄市にお住いのT様の元へお届けにあがりました、PAO『SW-LTD』をご覧頂きたいと思います。SW-LTDらしくダークブルーに全塗装が行われ、内装はアイボリーとのツートーン。ボディーは沖縄の塩害対策として、インナーから錆びにくくするためにパネル類を取り外し、蓄積した粉塵を除去。細かなスクリューはステンレス製に交換し、下回りは強力な油性のシャシーブラックで塗装を行いました。

パオの内装
パオの内装風景

ダッシュパネルの上下面は極上の素材により張替えが行われ、高温下での縮みにも耐えうる仕上げ。クーラーはR12フロンガスが充填されており、代替フロンより5度以上冷えが良い。またウィンドウガラスには最新のUVカットクリアフィルムを張る事により、紫外線だけでなく赤外線の除去も行い室内の温度上昇を抑える効果をアップ。

パオの内装
純正風シートの張替え

純正のシートのイメージにて張替えを行った様子。涼しげな印象がCOOL.

コザでパオを撮影
右舷後方姿見
パオを沖縄県に納車
パオと記念撮影

この度はT様、PAO『SW-LTD』納車誠におめでとうございます。製作には沢山のお時間を頂戴いたしましたが、お喜び頂けまして感謝申し上げます。また、お土産まで頂き恐悦至極に存じます。なんとパオは以前にもお乗りになられていたという事で、これからのパオライフを応援申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

誰にでも可能性はある。
私も最初はゼロだった。

by安室奈美恵