Post date / 2023年3月9日

大阪府大阪狭山市のO様 ラシーンフォルザ納車おめでとうございます

フォルザ

マイナスオフセット

一般的にカッコよく見せようとすると、タイヤホイールはフェンダーとツライチになるようにオフセットをプラスに持って行く訳である。そうすることによってどんどんホイールが外側に押し出される事により面を合わせる事が出来る。しかしカッコよいという定義は、その時代に反映されている為、常に同じものにあてはまる事では無い。という事で、ラシーンという無骨でいて、お洒落なDesignという相反するイメージを付加してスピードウェルが考えるのは、あえてホイールはマイナスオフセットを行う。ビジュアル的にに例えるなら、ルパン三世の悪役の身体は大きいが足が細い感覚が、妙に無骨であるがお洒落さを演出しているように思えてくるのである。少し玄人好みであろうか。

フォルザ

ラシーンフォルザ 左舷前方姿見

この度は、大阪狭山市にお住いのO様へ納車されました、ラシーンフォルザをご覧頂きます。絶妙なブルーグレイカラーにオールペイントされたフォルザ。各部の色分けにはSWのこだわりを取り入れ、この仕様はウィンカーは絶対にアンバーカラーである。バンパーはアンダーガードをアルミの紛体で塗装を行い、とてもCOOOOL!

フォルザ
フォルザ

フロントグリルの塗り分け

グリルの内側もブラックペイントはその艶肌感まで細かく調整を行い、フロントフェースを実に盛り立てている。また、しっかりしたウレタン塗装仕上げであるから、日産のエンブレムが長く美しく際立つのである。

フォルザ 内装
ラシーン内装

レザーとファブリックのハイブリッド

今回は、グレイカラーを基調としたファブリックとレザーのハイブリッドで製作をおこなった。大人らしさゆえに、パイピングではなく、ダブルステッチで縫い上げを行い、バランスを調整している。

ウッドハンドル

ナルヂィウッドステアリング

ナルディではないらしいウッドステアリングである。最近はこの仕様が人気の様子。

水切り

俗称 水切りモール

ドアの一番下のモールを水切りモールと業界では呼んでいる。ラシーンは水切りがとても劣化しやすく、こちらもレストアを施した様子である。とても美しく仕上げが行われている。

クォーターガラス

クォーターグラス

フォルザの一番後ろの窓であるが、昨今は経年の劣化で焦げ付いていたり、さらにはヒビが入るなど、とても良い状況ではない。スピードウェルでは型をとった3㎜厚のポリカーボネイトで新に製作。経年の劣化にも対応している。

ラシーン

ボディーはサイドシルパネル際までしっかり塗装を行い、ボディーフロアはさらに油性の膜厚のあるアンダーコートで仕上げを行う事により、錆止め対策を行っている。雪国仕様であれば、亜鉛塗装を施すのである。全国のお客様の地域の特色に合わせた製作が行われている。

ラシーン 納車

ラシーンフォルザと記念撮影

この度はO様、ラシーンフォルザ納車誠におめでとうございます。新車みたいですねと第一声を頂き、職人冥利に尽きます。それでは、長く楽しくお楽しみ頂きたいと思います。

今日はコレマデ。

本日の名言

彼は彼、我は我でいこうよ

by大久保利通

Post date / 2023年3月4日

日産ラシーン ウォーターポンプを交換するの巻

ラシーン エンジン

ラシーン エンジン下部

中央から向かって左にエンジンオイルがたまるオイルパンがあり、むかって右にはミッションオイルがたまるパンがある。ラシーンは4WDであるため、後輪に駆動するデファレンシャルが中央に存在し、とても複雑な仕組みとなっている。今回は、ラシーンで絶対に整備してほしいウォーターポンプの交換をご紹介。

ラシーン ウォーターポンプ

取り外したウォーターポンプ

ウォーターポンプとは何ぞやと申せば、エンジンを冷やす冷却水をラジエーターという冷却装置に循環させるものである。そのポンプの寿命は既に過ぎており、新車から一度も交換されてないラシーンが多いのである。ラシーンオーナーであれば一度確認してほしいのだが、エンジンを切った瞬間ボンネットからグニュとかキュイとか音が聞こえてきたら、間違いなくウォーターポンプの故障のサインである。

ラシーン ウォーターポンプ

ポンプのプロペラ

ポンプはエンジンの回転により駆動されいる。エンジンのクランクシャフトプーリーからベルトでウォーターポンプのプーリーを駆動していると言い直す。ベルトはしっかり張られており、長らく使用していると軸の中心にあるベアリングが悪くなって、軸がズレることによって、軸のシールに干渉し、その音がクニュ、とかキュイと聞こえてくるのである。ほったらかしにしていると、必ず冷却水が漏れ始め、エンジンを冷却できなくなり、オーバーヒートでThe end.

ウォーターポンプ

新品のウォーターポンプがインストールされた。

直ぐ横がボディーのフレームとなっており、手も工具も入りにくい。スピードウェルの販売車両は全車交換済みであるから安心であるが、中古車販売店で購入されたラシーンはほとんど手が入っておらず、もうこれは時限爆弾である。ラシーンで一番避けたいのがエンジンのオーバーヒートであり、しっかりヒートさせたクルマは、ヘッドオーバーホールをしても、その他も熱で歪んでおり、元の状態へ完全には戻らない。

という事で、本日はラシーンのウォーターポンプの交換をご紹介差し上げました。スピードウェルでは、車両の製作も、持込み修理も行っておりますので、気になる方はご相談下さい。しっかり整備すれば40万キロ、50万キロと走行は可能と思いますので、皆様のラシーンも大切にして頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

あなたは、あなたであればいい。

byマザー・テレサ

Post date / 2023年2月28日

和歌山県和歌山市のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

日前宮

日前でパオ

にちぜんとも読むわけであるが、和歌山には日前神宮というお社がある。なんと創建は神武2年であって、いまから2681年前の事である。相当旧いお社の御神体がこれまた相当なものであって、それは伊勢の神宮の御神体であるヤタノカガミと同時にうまれた鏡なのである。果たして、そのご神体を見たものは居るのだろうか。言い伝えがそうであるから、そうに違いないという感覚は、あながち間違いでも無い。そしてその祭神はオモイカネであって、古事記をお読みになられた方はご存じであろうが、天照大御神が天岩戸にお隠れになられた時に、どうやってそこから連れ出そうと、考えた神がオモイカネである。その答えが、アメノウズメに現代の言葉でいうならストリップを行うという、何とも神々も情緒があり面白い。そんな、知恵の神オモイカネに合いたい方は、日前宮にお参りすべしである。

パオ

PAOフロントフェース

この度は、和歌山県和歌山市にお住いのT様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナル、MTをご覧頂きたい。すでに希少中に希少となったMTのパオであるが、35年と言う歳月を超えて皆様に愛されるクルマであって、ここからまた長くお乗り頂けます様に整備を行い、晴れて納車差し上げました。

パオ内装

コックピット

ハンドルコラムはパオの試作車でイメージされている、アイボリーカラーに塗装を行い製作。スピードメーターの左側には時を奏でるマグノリアクロックをリダンして装填。

100Vコンセント

120Wまで対応の100Vコンセント

流石にイミテーションのような雰囲気はあるが、実に120Wまで対応が可能であり、日常の使用に便利である。それより、やはり見た目を楽しむのも、大切である。

フェンダミラー

TEX製丸型フェンダーミラー

エゲレスのTEXが届ける丸型フェンダーミラーである。ミニ等に良くついていたルーカスミラーは実は可倒式でなく、車検対応していないが、こちらはしっかり倒れるギミックとなっており、しっかり車検も対応している。さらに、鍍金部も分厚く、なかなか錆にも強いのである。

タイヤハウス

タイヤハウス内

タイヤハウス内も、錆止めペイントがしっかりおこなわれており、さらにショックのバンプラバーやダストブーツ等も新品に。表面からあまり見えないところもしっかり製作している。

パオ

この度はT様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。長らくお待たせ致しましたが、素敵なPAOに仕上がりました。ボディも内外のレストアが行われピカピカになりましたので、洗車を頑張って頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

全徳の人は得難し

一失あれば

一徳あり

by徳川吉宗

Post date / 2023年2月19日

千葉県山武郡九十九里町のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ

九十九里の浜で四方の山話

実に日本最大の砂浜である。日本書紀には玉浦と讃えられ、現在の九十九里という名は、源頼朝が一里ずつ矢を立て、九十九本に達したことに由来する。市井の人に解りやすく距離をお教えするならば、総幅66㎞ほどである。流石にこれだけ大きい砂浜には、これまた大きなハマグリが生息しており、地元の海鮮屋では、ここで採れたその大きな身のハマグリを焼いて食べる事が出来る。わたしは家の近所のスーパーでも大きなハマグリが売られているのを思い出し、すこし気になったので産地を覗った。すると千葉県産と大々きく書かれてあったのである。そうか、このツクモの浜より大阪までハマグリが届けられたのかと、嬉しく思った。そして今日は、わたしがツクモへPAOをお届けに参ったのである。

パオ

PAOトラディショナル アクアグレイ

この度は、千葉県山武郡九十九里町にお住いのT様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナル、アクアグレイをご覧頂きます。ボディ―は程よくレストアが行われ、エンジンはヘッドをオーバーホールを行い、それに合わせて補器類等も新品に。長くの使用に耐えるモデルとして製作を行いました。

パオ フロントフェース

PAOトラディショナル フロントフェース

バンパーやグリル等は新車当時のカラーに復元し、ヘッドライトリムもリペアを行い、純正ではないクリア仕上げでピカピカに。フロントグラスモールや三角窓モール等も新品に交換を行い、美しい仕上がりに。

ホイール

ワタナベホイールをインストール

オーナーT氏のこだわりにより、ワタナベホイールを選定。少しの引っ張りタイヤのイメージでサイズを選定し、ジュラ風ロングナットで締め上げ。ホイールカラーもアクアグレイに合わせて、すこし黄土みのあるシルバーでラッカーフィニッシュ。

パオ内装

パオは内装も風景の一部である。

ダッシュパネル、アンダートレイはシートと同色の最高級のマテリアルで張替えが行われ、ウッドハンドルとリダンが施されたマグノリアクロックで決めている。

ハンドル

ウッドハンドルは手触りが良い。

昨今は純正ハンドル自体の劣化の兆しが現れ、ウッドハンドルに交換するパターンが多い。ただ、パオのシンプルな丸型メーターにはウッドハンドルも良く似合うのである。

吹出し口

サイドデフロスターグリルカバー

これに気付いた人は玄人である。そもそもサイドデフロスターと呼ばれる、空気の吹き出し口があり、そのフィンが御餅のように膨らんで醜くなっているのをカバーするパーツを製作。通称デフグリルカバー。パオのインストルメントパネルの素材に合わせて、スチールで成型し、さらに同色のペイント仕上げを行う事により、とてもスマートに目隠しすることに成功した。こちらは、すべてのカラーバリエーションに対応。価格はワンセット4800円也。

パオ レザーシート
ドアポケット張替え

内装の張替え

今回は、パオの純正シートの形状で張替え。ドアポケットにも同時に同マテリアルでレザー張りを行い、少しの上質に。ポケット上部のエッジ部はダブルステッチでこだわりを見せている。

パオ マフラー

ウェルリプレイスメントマフラー

進化し続ける純正代替え品、ウェルリプレイスメントマフラー。下回りの防錆仕上げ等と相まって、浜風にも極力耐える仕上げに努力。われながら、ホイールのサイズ、タイヤチョイスもなかなか、カッコヨロシイなぁ、と手前味噌である。リヤエプロンのビスもすべてステンレス製に交換し、さらにボディー色に塗装という拘りは、見てもわからないから伝えたい。

パオ 九十九里

パオと九十九里

パオ スピードウェル

パオと記念撮影

この度はT様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。長らくお待たせ致しましたが、お喜び頂け幸いです。また、沢山のお土産をお送り頂き、恐悦至極に存じます。九十九里で走るPAOの姿、また遠くから拝見させてください。この度は、誠に有難うございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

第三者の評価を意識した生き方はしたくない。
自分が納得した生き方をしたい。

byイチロー

Post date / 2023年2月14日

大阪府堺市のM様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ内装

匂い立つ

目下、匂い立つ、何か。それを上手く表現できれば、そんなに遠回りしなくて良い訳である。感性を含めた表現であるため、響く人には響き、響かない人にはどうでも良いことでもある。民藝の巨匠、河井寛次郎は、不合理の合理を説いている。この感覚などは、わたしが思うものに近いものがあるかもしれないが、手づくりにあって、工業製品にはない、でもなく。パイクカーやラシーンに興味を持たれている方なら、少なからず、この何処からか匂い立つ、何かを感じとって、美しいだとか、可愛いだとか、カッコよい、という表現で翻訳されている訳であって、実に最新式のエコカーには感じる事の出来ない、それなのである。それが匂い立つ何かの正体なのである。この正体をいとも簡単に言語化もしくは表現出来れば、わたしはその苦から解放され、三宝に帰依し西方の極楽浄土に向かう事が出来るであろう。しかし、これこそは、わたし自身の永遠の課題であると感じている。

パオ

PAOトラディショナル レストレーション

この度は、大阪府堺市にお住いのM様へ納車されました、PAOトラディショナル、レストレーションをご覧頂きます。今回は、フロントガラスや、ガラスモール、三角窓枠モール等、可能な限りにゴムモールも交換し、ボディーは、トップコートを丁寧に剥離した後、サフェーサーでこれまた丁寧に仕上げ、上質な塗料で塗り上げました。

パオ

外板の歪も取り美しい仕上がりに

リヤクォーターからフロントドアにかけて、表面をご覧頂きたい。丁寧な下地処理のおかげで、澄んだ塗装仕上げが施されている。ホイールも同工程で美しい仕上がりに。

パオシート張替え

SPEED LEATHER モケットシート

パオのコンセプトからは外れる訳であるが、 往年の佇まい、と呼ぶべきマテリアルである。 大人の遊びを楽しむ。

パオ モケット

モケットグレイ

新しいとか、古いとかにこだわらず、このテイストを楽しみたいという方達に絶大な人気を誇るモケットシートの張替え。緑やアイボリーに加え、グレイもとてもCOOLである。

パオ

フォグランプ シビエビサージュ

長年の使用によりボディーの少しの歪を考慮して、組み立てられたフロントフェースはぴっちり美しく纏まっている。これからも長くにお乗り頂きたいという気持ちを一心に製作を続けて行きたい。

M様、この度は長らく製作にお時間を頂き、誠に有難うございました。また、納車時は本当にお喜び頂けまして、恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

本日の名言

売るという事が始まってからの物の乱れ、
わかりもしない人の好みを相手に作る事からの物の乱れ、
先ず自分の為に作らねばならない、自分を喜ばす物から作らねばならない、
それからだ、
それからだ 。

by河井寛次郎