マイナスオフセット
一般的にカッコよく見せようとすると、タイヤホイールはフェンダーとツライチになるようにオフセットをプラスに持って行く訳である。そうすることによってどんどんホイールが外側に押し出される事により面を合わせる事が出来る。しかしカッコよいという定義は、その時代に反映されている為、常に同じものにあてはまる事では無い。という事で、ラシーンという無骨でいて、お洒落なDesignという相反するイメージを付加してスピードウェルが考えるのは、あえてホイールはマイナスオフセットを行う。ビジュアル的にに例えるなら、ルパン三世の悪役の身体は大きいが足が細い感覚が、妙に無骨であるがお洒落さを演出しているように思えてくるのである。少し玄人好みであろうか。
ラシーンフォルザ 左舷前方姿見
この度は、大阪狭山市にお住いのO様へ納車されました、ラシーンフォルザをご覧頂きます。絶妙なブルーグレイカラーにオールペイントされたフォルザ。各部の色分けにはSWのこだわりを取り入れ、この仕様はウィンカーは絶対にアンバーカラーである。バンパーはアンダーガードをアルミの紛体で塗装を行い、とてもCOOOOL!
フロントグリルの塗り分け
グリルの内側もブラックペイントはその艶肌感まで細かく調整を行い、フロントフェースを実に盛り立てている。また、しっかりしたウレタン塗装仕上げであるから、日産のエンブレムが長く美しく際立つのである。
レザーとファブリックのハイブリッド
今回は、グレイカラーを基調としたファブリックとレザーのハイブリッドで製作をおこなった。大人らしさゆえに、パイピングではなく、ダブルステッチで縫い上げを行い、バランスを調整している。
ナルヂィウッドステアリング
ナルディではないらしいウッドステアリングである。最近はこの仕様が人気の様子。
俗称 水切りモール
ドアの一番下のモールを水切りモールと業界では呼んでいる。ラシーンは水切りがとても劣化しやすく、こちらもレストアを施した様子である。とても美しく仕上げが行われている。
クォーターグラス
フォルザの一番後ろの窓であるが、昨今は経年の劣化で焦げ付いていたり、さらにはヒビが入るなど、とても良い状況ではない。スピードウェルでは型をとった3㎜厚のポリカーボネイトで新に製作。経年の劣化にも対応している。
ボディーはサイドシルパネル際までしっかり塗装を行い、ボディーフロアはさらに油性の膜厚のあるアンダーコートで仕上げを行う事により、錆止め対策を行っている。雪国仕様であれば、亜鉛塗装を施すのである。全国のお客様の地域の特色に合わせた製作が行われている。
ラシーンフォルザと記念撮影
この度はO様、ラシーンフォルザ納車誠におめでとうございます。新車みたいですねと第一声を頂き、職人冥利に尽きます。それでは、長く楽しくお楽しみ頂きたいと思います。
今日はコレマデ。
本日の名言
彼は彼、我は我でいこうよ
by大久保利通