Post date / 2012年10月10日

PAOとレストレーション

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レストレーション/Restoration

日本ではレストアという言い方が一般的に使用されるが、英単語ではレストレーションと書く。

通常の修理や整備ではなく、製造時期から年数がある程度経ったクルマを

復活、あるいは「保存」する事を目的に、修復や復元する事を指し、

産業遺産的な意味を重視し、オリジナル部品を極力生かした修復方法と

レプリカやリ・プロダクション(再生産、復刻)などのノン・オリジナル部品を

使用する場合がある。

あたしは15年ほど前であろうか整備士の学校を出てディーラーに努めてわずか

半年という時に、塗装もしたいからという理由で塗装工場に努めなおした。

その頃はMINIのレストアが盛んにおこなわれており、毎晩というよりか毎朝まで

パテとぎや溶接などのボディーワークに没頭したレストアの経験を持つ者である。

そういう物歴をもっているあたしが思うレストアとは、神錆びた外板をぶった切って

パッチワークしたり、新しい外板をパネルごと入れ替えたりしたり、

さらにはボディーを丸ごと1から10まで作ることであり、

四半世紀たったPAOではあるが、開発時にカナダ向けの防錆鋼板が多用された恩恵により

まだまだレストア状態ではなく、とても健全な状態であると言える。

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レストアを施したPAO

ボディーワークを施し、内外装を当時の純正色でこだわりを持って復元し

塗装し直したクルマを簡易的なレストア状態にある、とでも言えば解りやすいだろうか。

先に申したのはヨーロッパやアメリカなどで行われるようなレストアであり、

日本人は相当クルマを大切にするから大げさなレストア状態にあるクルマ自体

少ないと言える。

だから、PAOであれば内外装を当時の純正色、もしくは少しカスタマイズを施し

機関や足廻りを多数修理した事でレストアを行ったと表現する事になんら抵抗はない。

要するに事故や普段の修理でなく、『これからも大切に乗りたくて大きく手を施した』、

それも含めてレストアであると言えば、とても解りやすいのである。

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PAOフロントフェース

ヘッドライトピークやフォグランプなどの少しの装飾も

オーナーの個性で面白い。

好きなイメージに仕上げて愛着を持って楽しくクルマと過ごす。

長く乗る秘訣は、まず好きであることが大切である。

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内装の張替えと個性

先に申すが、オリジナルとは原初の状態であり、それがとても素晴らしくて

いわゆる核となるのだから、オリジナルを理解して個性を出せばより良いだろう。

フルオリジナルでのレストア、個性を強調したレストア、

それぞれに味わい深く、そこに間違いは存在しない。

永遠にPAOが生き残ればそれがきっと答えになるのだから。

今日はコレまで。

本日の名言

積極的に仕事をすれば

失敗するのは当たり前

by佐藤辰夫

そうですわなぁ。失敗があるから成功がある訳で、

失敗なくして成功もありません。

Post date / 2012年10月7日

長野県松本市のI様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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プリミティブ/原始的

文化的価値が高い茅葺き(カヤブキ)屋根はもっともプリミティブ/原始的な屋根

であり日本では縄文や弥生時代からさかのぼり観るコトができる。

特に近年では茅葺屋根を守ろうという運動が起こり白川郷や五箇山の

合掌造り集落(岐阜県)なんかは世界遺産(文化遺産)に登録されたのだから、

これは原始的なものを守るという運動だと言い換えるコトが出来るだろう。

今回はそのラシーンの開発時にあったキーワード『プリミティブ/原始的』が

その運動の一つに数えられるのではないかと感じているわけだ。

昨今のハイブリッド車が売れれば売れるほど、その原始的なクルマ

(原始的な機能、または機能美を追求したデザイン性のあるクルマ)の魅力が

お洒落ですこしでもこだわりの持っている人々にきっと理解されているのだろう。

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

本日ご覧いただくのは長野県松本市にお住いのI様の元へお届けにあがられた

ラシーントラベラー(サンドベージュ色)である。

このサンドベージュ色は後期モデル(平成9年~12年)までのモデルのカラーリング

であり、エンジンは1500ccのモノと1800㏄の2タイプが選択できた。

I様のお住いは坂道も多い長野県であるから土地柄からすれば少し馬力のある1800㏄が

お似合いであり、I様のはその1800㏄を選択されたのであった。

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謹製ウェル帆布 50スタンダードレザーシート

熟練のクラフトマン達が手間隙かけて一脚づつ張替えを行う美しいレザーシート。

安価なPVCレザーなど一切使わずMADE IN JAPANを守り続けている。

新色も増して、オーナーの思いのカラーに張替えを施し

ラシーントラベラーは完成するわけだ。

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謹製ウェル帆布 タイヤカバー張替え

こちらもおなじくオーナーのこだわりのカラーに張替えを行う。

外装のカラーと綺麗にコーディネートすれば、

街行く方に声をかけられることは間違いはない。

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I様とラシーンちゃんをガシャ!!

この度はI様、ラシーントラベラー納車まことにおめでとうございます。

とても気に入って頂けたようでこちらも嬉しく思います。

これからは、ラシーンちゃんと一緒にあちこちお出かけしてください。

帰り際もお送り頂きとても恐縮です。

どうもありがとうございました。

今日はコレまで

本日の名言

変化するものが生き残るのだ

byチャールス・ダーウィン

その通りで御座いますなぁ。

現状維持は後退である。発展があるから継続するのである。

というのと同じようなことですかな。

Post date / 2012年10月2日

デザイナー平林俊一氏とはじまりの国に旅立つ

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旅立ち

日産ラシーン発売当初のキャッチコピーは「僕たちのどこでもドア」だった。

これを知っている人も年々少なくって来ていることだろう。

車高がちょっと高くてタイヤもちょっと大きく4WD=ラクにどこにでも行ける。

つまりラシーンなら「どこにでも行ける」ということなのだ。


参考

さらに詳しくはウェルマガジンで紹介しているのでぜひとも読破していただきたい。

http://www.speed-well.jp/contents/wellmagazine/wm006/

そんな「僕たちの、どこでもドア」ラシーンに乗って旅をするのは必然であり

今回はラシーンデザイナーである平林俊一氏とあたしが「はじまりの国(島根県)」に旅立った。

※はじまりの国の云われは島根県は日本神話の中心舞台であるから。
そんな島根県は女性に人気のパワースポットの宝庫でもある。

そして僕達、あたし達の故郷である日本の魅力をラシーンやパイクカーとの旅を通して

再発見する企画が『ビューティフルジャパン』だ。

今回はビューティフルジャパンのはじまりでもあり、はじまりの国よりスタートするが

今後は日本各地の魅力的な場所や食・建築などをどんどん紹介していく予定である。

目的地までの楽しいルートやスポットガイド、現地の豆知識などもご紹介し

トラベル会社の企画より内容の濃い旅の情報をおとどけするから

皆様の愛車でのお旅のバイブルとなれば非常にうれしく思う。

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国譲り

国譲り神話の舞台、稲佐の浜(いなさのはま)。

あたしはその言葉だけで浪漫を感じる。

天上の神々が、『地上を統治するべきなのは天上の神』であるとし、

天上の神(アマテラス)が地上の神(オオクニヌシ)に地上を譲りなさいと迫り

会議が行われたのがこの地、稲佐の浜である。

オオクニヌシは子、コトシロヌシとタケミナカタが納得すればアマテラスに

争わずして国を譲ろうとし、さらにこの地に天上に届く大きな宮殿を建てるコトと約束する。

そして国を譲る事となり引き換えに建てられた宮殿が、出雲大社(いずもおおやしろ)であり

659年(斉明天皇5年) – 出雲国造に命じて大社を造営(『日本書紀』)

という文献が今も残っている事から疑う余地はなく、

創建当初の高さはなんと48mや96mという資料まであるのだから実に驚きである。

世に『雲太、和二、京三』と謳われる。

※一番は出雲大社、二番目は東大寺の大仏殿、三番目は京都の大極殿の高さの順を言う。

当時の技術レベルを超えて製作されていたのか、何度も倒壊し、

そして何度も建て直すのだから当時から日本人は世界一と言える偉業を

成し遂げていたのだなと、そこであたしはとても感心するわけだ。

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神在祭とぜんざい

出雲では10月になると全国の神様が集まると聞く。

10月は神無月(かんなづき)というのは一般であるが

出雲では全国の神様が集まるコトから神在月(かみありづき)と書き

神迎えの神事、神在祭が執り行われる。

そして神在祭のとき、「神在餅(じんざいもち)」を振舞うのである。

その「じんざい」が出雲弁(ずーずー弁)で訛って「ずんざい」、

さらには「ぜんざい」となって京都に伝わった。

ぜんざい発祥の地は出雲なのである。

旅のいっぷくはご当地のスイーツがとてもよろしかろう。

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パワースポット

縁結びのパワースポットでは若い女性がひっきりなしに参拝する。

あれよあれよと10分ほどで20名から30名ぐらいは訪れただろうか

本当にあたしはおどろいた。

そして、あたしの気持ちもすっきりしたから、なにやらパワーが

そこには存在するのであろう。

それでは、この模様は第一回ビューティフルジャパン(11月オープン予定)

で詳しくご覧頂く事に致そう。

今日はコレまで。

本日の名言

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに

八重垣つくる その八重垣を

by素戔嗚(スサノオ)

オオクニヌシの父、スサノオが日本の最初に和歌を詠んだと

言い伝えられている。 

俗に日本最古の和歌と讃えられている訳だ。

『雲が何重にも立ちのぼり、雲が湧き出るという名の出雲の国に、

八重垣を巡らすように、雲が立ちのぼる。

妻を籠らすために、私は宮殿に何重もの垣を作ったけど、

ちょうどその八重垣を巡らしたようになあ。』

これは新婚生活の愛のある詩であります。

Post date / 2012年9月28日

クルマを通じて日本の素晴らしさを感じる『ビューティフルジャパンが発信』

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美しき国 日本

日本は神代から始まり、縄文、弥生、古墳、飛鳥時代から続き

そして現在に至る訳であるが、そもそも日本に生まれて

何も感じずに生きているコトはとてももったいないコトであり

あたしはのような鈍感な人間はとてもつまらない生き方をしているのだなと

常々思いながら、それでは今年は古事記編纂から1300年という記念すべき年

であるから、日本を知り、そして日本の美しさをクルマを通じて感じようという企画が

ビューティフルジャパンなのである。

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tabiのしおり 第一回は(はじまりの物語)

小学生以来であろうか、しおりを作成した。

それらは現在、WEBがつながるスマートフォンなどで代用される時代であるから

わざわざ紙のしおりなど作る必要はないわけだが、スローな感覚が良い。

そして、明日の9月29日、30日の両日、ラシーンデザイナーの平林俊一氏と共に

その第一話となる日本の取材が始まる。

行き先は八雲立つ出雲

島根県にあるわけだが良く言ったもので、島根県は島の根っこと書き記す。

ここには何やらパワースポットやら秘境が存在するらしいのだから

クルマに乗って旅をしてもらえるようなルートなどを探り

レポートすることに致そう。

それでは、良い週末を。

Post date / 2012年9月25日

茨城県鉾田市のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

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機械遺産

2007年6月、日本機械学会の設立110周年を記念して設けられた

機械遺産という制度がある。国内の機械の中でも特に我々の生活に

大きな影響を与えた機械・機器、関連システム、工場、設計仕様書、

教科書などを記念物として認定するものである。

「機械遺産」の選定基準は社会発展に貢献した機械であること、

現存していて実際に動かせる状態であることであることであるが

すくなからず、Be-1では日本中がBe-1現象なるもので圧巻し

PAOではクルマとして、そして道具として、ファッションとして、

新しい価値観を創出したと言える。

このようなクルマはパイクカー以降は生まれてはおらず、

機械遺産として認定されては如何であろうか。

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PAOトラディショナル 右舷前方姿見

本日は茨城県鉾田市にお住いのT様の元へお届けに上がられた

PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。

外観のカラーリングでは、ワイパーを除き、オリジナル(純正)仕上げで

製作が行われており、一見すればフルオリジナルに見える。

特に、ホイールのシルバー色が純正であるわけだが、

純正オプションのアルミホイールではアイボリー色となる為、

シルバーでもアイボリーでもどちらも似合う事には間違いはない。

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謹製ウェル帆布 60デラックスレザー

今回はダッシュ上下の張替えなどは無く、シート単体でデラックス仕様での

張替えが行われている。

デラックスは表面にはステッチ(縫い糸)が見えない恰好であり

上質さをアピールした仕上がりとなるわけだ。

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PAOトラディショナル 右舷後方姿見

シルバー色(純正色)のホイールで仕上げたPAO。

アイボリー色ではノスタルジックが強調した仕上げとなるが、

シルバーではそのPAOの冒険心が彷彿とされる。

カラー一つをとってもとてもイメージ(意味)は奥が深く

トータルでバランスを整えると、決まって見える。

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T様とPAOちゃんをガシャ!!

この度はT様、PAOトラディショナル納車まことにおめでとうございます。

また、お土産まで頂き本当に恐悦至極に存じます。

これからもどうぞよろしくお願い申しげます。

今日はコレまで。

本日の名言

技術には歴史がある。

しかし、技術者には過去はない。

ただ創造あるのみ。

by稲葉清右衛門

そう、これはいろんなことに当てはまるとおもいますが、

常に創造することで道が開けるわけであります。