Post date / 2013年2月3日

ビューティフルジャパンとアレックス・カー氏 

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アレックス・カー氏とうだつの町並み

スピードウェルがゴールデンウィーク直前にオープンするビューティフルジャパン。

それは、日本の美しい場所(歴史・文化や景観)を、パイクカー(Be-1,PAO,FIGARO)や

ラシーンに乗って、旅をしてもらいたいという発想から生まれたコンテンツである。

都会の大冒険のPAOや、旅行鞄のRASHEEN、それらのクルマに乗って

日本の美しさ、素晴らしさを五感で感じてもらえれば幸いであるのだが、

あたしは情報を収集していくうちに、日本人がなにより日本の事を解っていない、

ということに気付かされたのである。

そして、『日本の美しき残像』の著者、アレックス・カー氏に出会う事となった。

カー氏曰く、極言で言えば、日本では京都がウソの世界になっている。

東洋には「パリ」や「ローマ」はなく、京都、北京、バンコクは次々と粗末に扱われて、

コンクリート・ジャングルと化し、それと同時に田舎は、立て看板、電線、

アルミサッシなどが溢れ、伝統的生活様式はすっかり忘れ去られたと。

現在カー氏は、NPO法人を立ち上げられ、日本の各地の再生プロジェクトなども

手かけられており、あたしは感銘を受けその団体の加入お願いを先日した。

ご紹介するが、パイクカーデザイナーの古場田良郎氏も

石川県加賀市の山代温泉の景観事業に関わっている。

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蘇る面影 明治の『湯の曲輪』 古総湯

単に景観を復元するというお話ではなく、美しく感じる場所、気持ちの良いなど

いわゆる日本人の心のよりどころを蘇らせているのである。

ということで、美しい日本を残す努力を怠ってはならないという考えを第一に

ビューティフルジャパンは美しい日本を紹介するから、是非とも楽しみにして頂こう。

今日はコレマデ。

本日の名言

政治が変わる前に、国民が変わらなければならない。

つまりはそうですわなぁ。

国の責任、政府の責任など、それらはあたしたち個人の責任であるのですから。

まずあたし達が変わらなければ、政治も国も変わりません。

Post date / 2013年1月30日

東京都調布市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

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PAOと西欧色

あたしを含め、大部分の人が勘違いの元でPAOに乗って居らっしゃる。

というお言葉は、初めてパオプロダクトデザイナーの古場田良郎氏を

取材させて頂いた時に頂戴したお言葉である。

それまでは、PAOはルノーキャトルなんかの真似事だとかなんとか、ネット上でも

そのような西欧色の強い感覚の主観が飛び交っていたのであり

少なからずともこのような西欧的煉瓦風の建物の前においてもPAOは似合うのだから

勘違いしやすいわけではあるが、頂戴したその言葉に間違いはない。

もちろん、西欧色は全くの出鱈目ではなく、たとえばテイストで言えば

フランスの植民地でフランス人が気さくに乗り回している感じである。

そもそも、PAOのデザインはそのような西欧的とかなんとか安易な発想ではなく、

自動車のデザインそのものを根底から覆されるくらいのビックリな

取組がなされていたわけであり、その話は少し長くなるからウェルマガジンの

『あくまで気分なクルマPAO』をご覧頂くとしよう。

http://www.speed-well.jp/contents/wellmagazine/wm004/

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PAOトラディショナル 前方正面姿見

この度は東京都調布市にお住いのK様の元へお届けに上がれた

PAOトラディショナルのアクアグレイをご覧頂く事に致そう。

販売台数では一番のアクアグレイ色のPAO。

当時のカタログでは恐竜のいる世界を大冒険している姿が印象的であったわけだが

今年で25周年を迎えるコトとなった。

まだまだ新品のエンジンなども日産部品から出るのだから、

旧車という部類には含まれないのが、とてもうれしい。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

今回のシートには丁度太ももが当たる位置と全体に分けたツートーンでの製作。

特に太もも部は汚れ易く、こうした配色は機能的にも優れている。

ダッシュパネル上下には外のキャンバストップと同色とし

外から内へと流れを作っているのも面白い。

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PAOトラディショナル フロントフェース

トラディショナルの製作ではフロントフェースにある

バンパーやグリルのラッカーフィニッシュ(塗装)が標準で着いてくる。

今回はその純正カラーを復元して製作が行われている。

この度はK様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。

当日は東京も雪の影響で転んでいる人はたくさんおりましたが

無事お届けすることが出来ました。

これからPAOとたくさん思い出を作ってもらえれば幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

人生は短い。

言い争っている時間などは無い。

byジョン・レノン

反戦争ですわなぁ。

そもそも、戦争してあらそっている暇はないということです。

Post date / 2013年1月26日

愛知県名古屋市のT様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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ヨーロピアンキルト

ラシーンは旅行カバンや家具というコンセプトと共に、お洒落なファッション

アイテムに対するアプローチが行われていた。

それは乗る人が主人公であり、そのお洒落を演出するための道具としての一部、

ラシーンデザイナー平林俊一氏の云う

いわゆるオーナーが描くための四角いキャンバスである。

だから、キルトを施したシャレたファッション的発想のタイヤカバーなどを

ラシーンに装着するというのは正しき思想であると、あたしは考えている。

そもそも、キルトはヨーロッパの寒冷地で発祥したといわれ、保温のために

布地に綿をはさんだのが始まりといわれているわけであるが、それは

中世に西ヨーロッパのキリスト教、主にカトリック教会の諸国が、聖地エルサレムを

イスラム教諸国から奪還することを目的に派遣した『十字軍』の遠征に伴い

冬場の保温着としてヨーロッパ各地に広まったものである。

日本でもキルティングされた防寒着はお洒落なアイテムの一つとなってはいるから

遠路遥々、十字軍がこのキルトを日本にも広めたのかと

思いを馳せラシーンの頭上を見上げたら、

そこには赤添えに白い十字軍のらしき御旗が掲げられていた。

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ラシーントラベラー 前方正面姿見 大須

この度は愛知県名古屋市にお住いのT様の元へお届けに上がられた

ラシーントラベラー、サンドベージュをご覧頂く。

初めてご覧になられる方にも解りやすくお伝えせねばならないのだから、ご説明いたすが

ラシーンはその年式により販売されたカラーが異なった。

そしてこのサンドベージュは平成9年から12年までの間に販売されたカラーである。

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ラシーントラベラー 側面姿見

天井のルーフレールのカラー(シルバー)と同調し、背面タイヤのステーは

同じシルバー色で仕上げが行われたが、

バンパーやグリル、ホイールキャップなどは純正カラーを踏襲し

念入りにラッカーフィニッシュが施されている。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

外観のサンドベージュ色にコントラストの少しある赤茶系の生地を使用し

ナルディクラシックウッドハンドルと見事に調和する

60デザインにより張替えが行われた謹製ウェル帆布のレザーシート。

パイピングという装飾に黒を選定するオーナーのセンスは抜群だ。

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ラシーントラベラー 右舷後方姿見

この度はT様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。

お洒落なご自宅の駐車場にラシーンが入っている姿は、

とても美しい絵画のようでした。

それでは、また点検に記念撮影をよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

何かをしようとする時

何もしない人間が必ず邪魔をする

何もできない人間はできる人間の邪魔をすることにより

快楽を得ているという訳ですなぁ。

脳の判断は、実はできないことに快楽を得ているわけであります。

Post date / 2013年1月24日

日産PAOバックドアの蝶番

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蝶番/Hinge

PAOのプロダクトデザインでまず目を惹くモノは、このむき出した蝶番(ちょうつがい)である。

クルマの歴史を辿ると、旧くは自動車製作上の理由により蝶番は外に出ていた訳であるが

そのボディーから外に出た蝶番(アウターヒンジ)は産業技術の発展と流行と共に

一部のクルマを除き1960年頃より姿を消してゆくコトとなった。

そういう時代の流れに逆らい、PAOはいきなりボディーから外に出た蝶番を採用してきたのだから

これには市井の人は大変驚いたわけだ。

そしてあたしもPAOの蝶番はとても素晴らしいプロダクトデザインだなと崇敬する一人である。

PAOチーフデザイナーの古場田良郎氏から学ばせて頂いた時のお言葉を拝借するならば、

PAOは走ることなど考えていないのだから、空力なんてものは必要はない。

そして大冒険を彷彿とさせるクルマであるのだから、ジープとか軍用車とか

そのようなゴツゴツしたプロダクト感が必要である。ただし本気ではない。

※本気ではない、というのはジープや軍用車のような使い方はしないという意。

だからPAOの蝶番にはその機能性だけでなくデザインを施したと云うのである。

しかも安易なプレス製のプロダクトではなく、手の込んだ鋳物や鈑金物の鉄製で

蝶番を仕上げているのであるから、プロダクトを含めたデザインの価値観は絶対的であり

これこそが、PAOの匂い立つ魅力の一つであると言える。

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蝶番が割れた。

本日は、その蝶番が油切れにより根本が割れてしまう、その修理のお話である。

PAOに限らず蝶番は油を定期的に注入するのは、メンテナンスの一部であり、

ギシギシ言い出したら、もしくは動作が鈍くなれば油を注さないと割れる破目になる。

そしてこれは、PAOを大切にするオーナーの努めである。

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バックドア上の蝶番も割れた。

こうなれば、もう交換しかないわけであるが、これがなんと日産部品は

今でも在庫をしているのだからとてもありがたい。

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部品番号 90400-35B00 左右対称

この部品の製造年月を見ると、2009年となっておりまだまだ在庫はあるようだ。

しかし、こういう部品はこれからの時代に必要になる訳である。

部品は色付き、裏ゴム在り。

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部品番号 90410-35B00 左右対称

この部品の製造年月は2006年となっている。

ココでおどろくのは、一般的なクルマの蝶番を注文したら、生の鉄で来るわけであるが

これにはユニクロ鍍金が施されているではないか。

PAOはこのように、部品の見えない所にもこだわりが隠されているのであった。

部品は無塗装であるから、使用するにはボディー色にペイントが必要である。

ということで、本日はその蝶番の部品をご覧頂いた。

皆も明日に蝶番の油を注ぐ事をここでお願い致し申し候。

今日はコレマデ。

本日の名言

冬が来れば春はま近い。桜は静かにその春を待つ。

by松下幸之助

誠に奥の深い名言ではございます。

厳しさの中に、なにか温かさをかんじますなぁ。

Post date / 2013年1月22日

JIDAデザインミュージアムセレクション選定証授与式

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JIDAデザインミュージアムセレクションの選定証授与式

公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会が運営するJIDAデザインミュージアムは

『美しく豊かな生活をめざして』というテーマで多くのジャンルの中から魅力的なプロダクトを

セレクトし素晴らしいデザインを世の中に広める役目を担っている。

そして今回のJIDAデザインミュージアムセレクションVol.14では、

3名の外部選定委員を含めて12名の選定委員で審査が行われ

数々の優れたインダストリアルプロダクトの中から

約30製品がセレクションされた訳であるが、そのうちの一つに

Be-1,PAO,FIGAROのプロダクトデザイナー古場田良郎氏がデザインする

加賀の伝統工芸とプロダクトデザインの融合による腕時計が選定された。

ということで本日は、1月21日に東京六本木のAXISギャラリーで開催された

古場田良郎氏の選定証授与式と、ヒットの泉コメンテーター(商品ジャーナリスト)の

北村森氏と古場田良郎氏のデザインフォーラムの模様をご覧頂く。

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伝統工芸の未来を創る

石川県加賀地方では『一品主義』、『高品質な手造り』、『作家の顔が見えるモノづくり』が

守り続けられ力強く独創的で美しい、たくさんの工芸品がつくられてきた。

大陸から日本に伝わり、350年以上の時の中で育まれた日本を代表する色絵磁器の九谷焼。

そして400年以上の歴史を持ち日本の美の頂点ともいえる茶道具で有名な山中漆の蒔絵である。

それらは素晴らしい日本の伝統工芸品ではあるが、時代は刻々と変化し続けることに対し

単なる伝統工芸にとどまらない姿(インテリアからファッションへというような発想の転換も含め)

これからの伝統工芸の、一つの可能性を古場田良郎氏はデザインした。

これが九谷焼と山中漆の蒔絵が文字盤にインストールされたJapan Madeの

世界で一つだけのドレスウォッチである。

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選定品の意見を交わす古場田良郎氏とヒットの泉コメンテーター北村森氏

『身に着ける日本の美術工芸品』がこの時計のコンセプトであり

伝統工芸士の作家達を上手くまとめて商品のデザインからプロモーションまでを行う

クリエイティブディレクター的役割を古場田良郎氏は担った。

これが今、地場産品とプロダクトデザインの融合によるブランド化で注目されている。

北村森氏は、伝統工芸士をどれだけ上手にまとめられるのか、

そして企画から販売に至るまでのプロセスに対するデザインなど

古場田氏の役割にとても関心されていた。

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選定証授与式の様子

今回は数百製品あるなかで、約30製品が選定された。

その中にはホンダのN BOXやフォルクスワーゲンのUP、

キヤノンのCINEMA EOS C-300やセイコーのアストロンソーラーGPSウォッチ

などという、大手企業のデザイン製品も肩を連ねている。

そして、順番に協会の浅香嵩理事長からデザイナーに選定証とトロフィーが授与された。

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古場田良郎氏と北村森氏のデザインフォーラム

約30社のプロダクトデザイナーの前でのフォーラムは開始早々、

『今回選定証を授与された製品は、100年残ることはありません』

という古場田良郎氏の鋭い一言により、会場は一気に盛り上がったのである。

そこで北村森氏もさらに今のなんちゃってのデザインや、日本の大手企業の

間違った概念などバッサリ。

最後に古場田良郎氏は日本製、Japan Madeの素晴らしさを訴えて

デザインフォーラムの幕は閉じた。

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記念パーティーの様子

長野県信州新町の彩り豊かな料理がおもてなしされた

カジュアルな交歓の場が用意される。

ココではあたしも北村氏や他メーカーのデザイナー様と交流させて頂いた。

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古場田デザインスタジオへ贈られたトロフィー

今回とても勉強になったのは、デザインに対する概念である。

今までの日本のコア技術ばかりを拘っているところに、一石を投じるものでもあり

デザイン一つで商品は良くもなり、悪くもなる。

世の中のすべてはデザインであり、五感で感じられるものはすべてデザインの対象である。

まあいろいろとあたしも思う所はあるのだが

これからも、パイクカーを通じて古場田良郎氏のデザインに向き合う姿勢を

学んでいかなければならない。

この詳しい模様は、ウェルマガジンで掲載を予定しているから

それまで、是非とも楽しみに。

今日はコレマデ。

本日の名言

精神は、鍛錬なしには堕落する

byナポレオン・ボナパルト

あたしは中高とラグビーで精神を鍛練されましたが、

剣道もやってみたかった。剣を振りかざした後の残心という儀式がたまりません。