Post date / 2013年3月3日

岐阜県関市のY様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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ラシーンはネイチャートレイル

岐阜県関市の長閑な町をラシーンで走行中に大きな丘にある畔を発見した。

それはどうやら丘が丸ごと畑で覆われており、クルマが一台ようやく通ることの出来るものである。

畔は日本に稲作文化が発祥して以来、土で盛り上げた小道の事であり、

わたしはそれを日本のネイチャートレイル(自然歩道)であると言っている。

畔は基本的に私有地が多く、ちょうどその畔の所有者である婦人がクルマを押して

せっせとネイチャートレイル(自然観察)していたので声をかけると、

上のほうは伊吹山から白山連峰が美しく見えるで、上がってらっしゃいと言われ遠慮なく上がった。

そして畔の婦人にラシーンというクルマはこの土地の風土に良く似あいますよ、

など紹介しながらラシーンにレンズを向けると、これがなんとラシーンの

ペールグリーン色に茶色いタイヤカバーが風景と絶妙なコントラストを描いた為

驚いて慌ててシャッタを切ったのがコレである。

以前、ラシーンの前期モデルは日本の四季に当てはめて製作されたという

持論のラシーン哲学をご紹介したが、そもそもラシーンの開発当初の

キーワードでは『自然』という言葉が存在し、発売時のプレスリリース用小冊子には

(自然の中できれいに見える色、街で風景の中に溶け込みやすい色)

というものでラシーンのカラーリングは行われたと説明されていたのだから

この畦道の風景とラシーンがピタッとシンクロしたところが、とても素敵である。

さらにネイチャートレイル(自然歩道、自然観察、野山や原野を車で走る)といふ思想を基に、

ラシーンは日本の風土にあう実用性のあるクルマを追求するため、

車高や前後のタイヤとバンパーの位置や角度などをデザインしたと云ふのは、

以前にラシーンデザイナー平林俊一氏からインタビューで頂戴していたのを思い出した。

補足ではあるが、野山の奥までクルマで分け入るわけではなく、自然歩道手前で降りて

自身で歩き自然観察するという指向性であり、これぞラシーンは

ネイチャートレイルであると称える所以である。

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ラシーントラベラー 前方正面姿見

この度は、岐阜県関市のI様の元へお届けに上がられた

ラシーントラベラー(ペールグリーン)をご覧頂く。

春の陽気に似合うペールグリーンのさわやかなラシーンは今回は

アイボリーとブラウンとグリーンを基調としてオーナーのセンスに合わせ製作が行われた。

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ラシーントラベラー フロントフェース

現存するラシーンの粗すべてがフロントグリル部の塗装が疲れているのだから

SWでは、車両製作時に全車グリルの塗装が行われるのである。

それは、単なるコンパウンドの磨き直しでは、1,2カ月でまた同じ疲れた状態に

戻ってしまうのであるから、フロントグリルラッカーは必須であると言える。

今回のは前期モデルであるため、必然的に一色での製作となるが

後期モデルであれば、中央部の色替えも可能であるからオーナーを悩ませる。

しかしとても良い仕上がりだというのはわたしの手前味噌である。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

オーナー自身がカラーの選定を行う、謹製ウェル帆布が張替えを行うレザーシート。

今回は、外装の若草色に少しコントラストを整えて、アイボリーとグリーンでの

ツートーンで張替えが行われた。

シートだけでは少しグリーンが濃いのでメーターパネルも同調させている。

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背面タイヤステーとタイヤカバー

背面タイヤステーをボディー同色にペイントして欲しいという

オーナーのご要望に合わせて、ステーとボディーの接合部のカバーには

タイヤカバーと同色でペイントを行い、ステーがボディーと同化しないように

さらにタイヤカバーのパイプにはボディー色に合わせるなど

実に細かい創意と工夫が凝らされている。

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ラシーンちゃんとI様をガシャ!!

この度はY様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。

岐阜の風土に良く似合うラシーンをお造りさせて頂き、感謝いたします。

今日はコレマデ。

本日の名言

どこまで行けるか、確める方法は唯一つ。

すぐにでも、出発して、歩き始めることだ。

byアンリ・ベルクソン

そうですわなぁ。すぐにでも出発し、走り始めても構いません。

Post date / 2013年2月28日

愛知県名古屋市のE様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

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PAOで東海道五十三次

PAOで旧街道を走ると、何やらタイムスリップマシーンで江戸や明治にさかのぼりした、

という非日常的な楽しさが感じられ、前回の姫街道(東海道の裏道)に続き

今回は東海道五十三次の四十一番目、東海道最大の宿場町『宮の宿』にある

熱田荘前でPAOを泊めてシャッターを切った。

宮の宿(みやのじゅく)は、天保14年には本陣2軒、脇本陣1軒、旅籠屋は248軒を擁し、

古くからの熱田神宮の門前町、港町でもあり、尾張藩により名古屋城下、

岐阜と並び町奉行の管轄地とされており、別名熱田宿と呼ばれていた。

目前は東海道唯一の海路(宮の宿から桑名宿)である『七里の渡し』の

船着き場で、ここから屋形船で4時間もかけて三重県の桑名宿まで

先人は往来したのだと思うと、今やお洒落なクルマに乗って桑名宿まで

高速路により三十分程で行ける事が、とても幸せに感じるものである。

しっかし、この熱田荘は大工用語で言いうならば木造、二階建。

切妻造りの桟瓦葺きの平入り、正面庇付でとても立派なものである。

元は魚半という料亭であったが、現在は高齢者の福祉施設として利用されており、

現代に宮の宿の景観を忍ばせる遺構が現役であるというのが

PAOも発売されてから25年、ワンオーナーはもちろん、新しいオーナーに

受け継がれて現役で美しく走っているものだから、とても素晴らしい。

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PAOトラディショナル 前方正面姿見

この度は、愛知県名古屋市にお住いのE様の元へお届けに上がられた

PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。

フロントフェースはヘッドライトピーク(通称=まつ毛)とフォグランプを装着し

重装備の面持ちであるが、バンパーやグリル、ホイールにワイパーなど

外装色はすべてフルオリジナルで製作が行われている。

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PAO フロントフェース

ミリ単位でボディーワークが事細かく行われたフロントフェース。

バンパーやグリル、ヘッドライトリムなどの塗装も行われ、

バランスの良い仕上がりを見せる。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

スピードウェルのオリジナルブランド、謹製ウェル帆布が製作する

レザーシートは、新しいオーナーの思いのカラーで仕上げが施される。

今回もシートに合わせて、ダッシュパネルとアンダートレイも同色

により国内最高品質のレザーにより張替えが行われた。

全体的に一色であるのが、とてもスマートで美しくもある。

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一輪挿しを装着する

ハンドルコラム左手辺りに一輪挿しが鎮座した。

いろんな雑貨や小物を持ち込んで、パオをさらに自分らしく

するといふ気持ちは理解するが、お花をいけるといふ発想は

本当におおらかな時代だな。

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PAOトラディショナル 側面姿見

最近はシルバーのホイールのオーダーが人気な模様。

一過性のノスタルジーではなく、常に新しいパオの

何かが始まろうとしている。

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PAOちゃんとE様方をガシャ!!

この度はE様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。

これからはPAOと共にあちらこちらにお出かけして、

可愛らしい写真をぽちぽちと撮ってください。

今日はコレマデ。

本日の名言

過去に負けない今をつくろう

そうですわなぁ。あの時は良かった、あの時代はよかった

ではなく、それならば、今を良くしたら良い訳であります。

Post date / 2013年2月26日

日産PAOと80

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語呂合わせ

(ごろあわせ)とは、文字を他の文字に換え縁起担ぎを行うものや、

数字列の各々の数字や記号に連想される・読める音を当てはめ、

意味が読み取れる単語や文章に置き換えることを指す。

今回のPAOであるが、偶然入荷したらなんと車台番号がPK10-008080であった。

その車台番号は開発段階のモデルから連番で付けられており、ひとつとして同じものはなく

000080もしくは008080の2台しかパオという語呂合わせが出来ないコトから

PAOの中では、とても縁起の良いモノであると言える。

Post date / 2013年2月24日

広島県広島市のI様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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ラシーンと東欧カメラ

旧ソビエト連邦共和国のサンクトペテルブルクで作られたLOMO(レニングラード光学器械連合)

のLC-Aというカメラ『1980年代』のデザインは、それまでの丸と四角を組み合させた

60、70年代のデザインと金属製から抜け出そうとした

当時の新しい流れと東欧のエッセンスを感じるコトが出来る。

それは、どことなくラシーンのメーターパネルのデザインや樹脂製の材質にシンクロし

ある種機能だけを追求した、ミニマル主義的なデザインであるとあたしは思う。

ラシーンはデザインを発想する起点でコンパスや定規、時計など機能かつ実用的な

モノがいくつか用意され、それらをヒントにデザインが繰り広げられており、

そういった機能や実用を重視したデザインから、ミニマル的思考は伺えるが

東欧のエッセンス自体を真似した訳でもなく目指したものではない。

ただLOMOのように機能、実用な部分以外をそぎ落とした結果、東欧とラシーンの

デザインに共通する側面を持ち合わせた訳で、それが昨今とても魅力的であり

現代のクルマの理解に苦しむ変な未来志向のデザインに対する

一つのアンチテーゼとなって、ラシーンはさらに美しく輝いて見えるのであった。

※LOMO=旧ソビエト連邦軍の兵員用に開発された、製造コストを抑えた機能的カメラ。
トイカメラとして脚光をあびるが決して子供のオモチャとして作られたものではない。
今回の一枚目はLOMOで撮影されており、どことなくトイカメ風な描写が人気だと言える。

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ラシーントラベラー 前方正面姿見 LOMO

この度は広島県広島市にお住いのI様にお届けに上がられた

ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。

今回のラシーンの製作ではリヤトランクの背面タイヤ類を一式取り外し

スムーシング加工を施した。

そのコトにより、全長が411㎝から398㎝にラシーン全長の

サイズダウンが構造変更によって行われている。

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フロントグリル ラッカーフィニッシュ LOMO

SWの販売車両では後期モデルの連子グリルが装着されたラシーンの

グリル中央部のカラーをいろいろな色にアレンジすることが出来る。

機能パーツに特別な色を入れればさらに解りやすく、面白くなるのだから

オーナーの好みのカラーに仕上げれば愛着が沸く。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー Fuji XPro1

アイボリーとブラウンの2色で仕上げたウェル60デザインレザーシート。

着座部のアイボリーのカラーリングは60年代の伝統的なカラー配置である。

使用されるレザーには難燃加工と超防汚加工が施されており、

安価なレザーを使用していないことが伺える。

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シフト&サイドブレーキレバーの革巻き Fuji XPro1

謹製ウェル帆布による、レザークラフト群。

特にオプションとして設定はしていないが、これからは解りやすいように

オプションのページを4月に開設することになったのだからお楽しみにして頂きたい。

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ラシーントラベラー 後方スムーシング加工 LOMO

背面に装着されるタイヤのアーム取り付け部(トランク、右フェンダー)

をスムーシング加工を施した。

検査証上の構造変更の手続きも終え、以降の車検は何も問題はない。

この度はI様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。

ウィンタースポーツを楽しまれると云う事で、ラシーンの活躍を期待致します。

今日はコレマデ。

本日の名言

明日、死ぬかのように生きなさい。

永遠に生きるかのように学びなさい。

byマハトマ・ガンジー

そうですわなぁ。このような気持ちを心の片隅に置いて

生きるコトが肝要であります。

Post date / 2013年2月22日

静岡県湖西市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

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姫街道とPAO

日本にはいにしえより伝わる街道(旧街道)が多数存在する。

街道は狭小であることから現代の交通事情にそぐわないため

付け替えられることが多く、開発を逃れた恩恵により街道沿いには

古い面影を残す町並みが残されていることも少なくはない。

だからPAOで旅をするならば明治維新以降、国策として「国道」が制定された

いわゆる現在の国道を通るのではなく、古の街道を通ると非日常で面白い訳だ。

また街道にはそれぞれ名が残されており姫街道とは特に婦女子が通行する道の事である。

たとえばそのほかに男坂や女坂。『男坂は道のりは険しいが早く目的地に

到着するが、女坂は遠回りだがゆるやかな坂道でらくちん』

と云うように、昔は男女で通る道が異なっていたのだからこれは日本の風情だ。

そして自動車にも男女によってそのデザインや機能性が異なるのが伺える。

たとえば男クルマ(日産スカイライン)や、女クルマ(日産マーチ)など

いわば分けるコトが出来るのだから、それではPAOはどちらかといえば

『中性から女性より』の、という思想の基にデザインが行われたのであった。

※現状は約3キロに及ぶ江戸時代に整備された松並木が並ぶ。
松は旅人を楽しませ、夏は休息の木陰を与え、冬は積雪を防いだ。
街道が美観を呈したのは時の幕府がその保護に留意したからだといわれている。

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PAOトラディショナル 右舷前方姿見

この度は静岡県湖西市にお住いのK様の元へお届けにあがられた

PAOトラディショナルをご覧頂く。

ノーマルルーフのアイボリー色のPAOは非常に数が少なく、

オリジナルカラーはとても希少価値があると言える。

外装の仕上げでは、ワイパーのシルバー仕上げを除いてオリジナルカラーを忠実に再現。

そしてパオ販売当時のフィルム写真で撮影が行われた。

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Moto-Lita MK-3 フラットウッドステアリング

今回のは、そのスポーク部に丸穴ではなくスリットで加工がほどこされた

あまりお目にかかることのない、ウッドステアリングを装着。

内装のブルーと相まってとてもクールな印象がオサレである。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

落ち着いたブルー色で張替えが行われた60『ロクマル』デザインシート。

パイピングにはボデー色をあしらい、バランスの取れた仕上がりに。

ダッシュパネルの上下の同色での張替えも美しさに一役買っている。

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PAO フロントフェース

バンバーやグリルの造形はPAOの大きな特徴である。

SWでは、製作時に一つずつ塗装を行い、また装い新たに

美しく見れるようラッカーフィニッシュが着いてくる。

純正カラーはこだわる所であるが、オーナーの好きなカラーにも変更は可能だ。

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PAO テールエンド

フロントバンパーと同時にラッカーフィニッシュが行われたリヤバンパー。

そしてリアエプロン部の取り付けビスは、ステンレス製に交換されている。

テールランプ群のブリリアントフィニッシュと合わせてテールエンドは完成だ。

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PAOちゃんとK様をガシャ!!

この度はK様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。

数少ないアイボリーのPAO、これから大切にお守りください。

そして、お土産までいただき本当に恐悦至極に存じます。

本日の名言

宗論はどちらが負けても釈迦の恥

お釈迦様はなくなる時に弟子の跡継ぎを指名しませんでした。

それは、どれが正しいということではないという仏教の考え方を示しており、

宗派同士の争いがあること自体が仏教の考えに背いているから

お釈迦様の恥ですよということであります。