ラシーンと東欧カメラ
旧ソビエト連邦共和国のサンクトペテルブルクで作られたLOMO(レニングラード光学器械連合)
のLC-Aというカメラ『1980年代』のデザインは、それまでの丸と四角を組み合させた
60、70年代のデザインと金属製から抜け出そうとした
当時の新しい流れと東欧のエッセンスを感じるコトが出来る。
それは、どことなくラシーンのメーターパネルのデザインや樹脂製の材質にシンクロし
ある種機能だけを追求した、ミニマル主義的なデザインであるとあたしは思う。
ラシーンはデザインを発想する起点でコンパスや定規、時計など機能かつ実用的な
モノがいくつか用意され、それらをヒントにデザインが繰り広げられており、
そういった機能や実用を重視したデザインから、ミニマル的思考は伺えるが
東欧のエッセンス自体を真似した訳でもなく目指したものではない。
ただLOMOのように機能、実用な部分以外をそぎ落とした結果、東欧とラシーンの
デザインに共通する側面を持ち合わせた訳で、それが昨今とても魅力的であり
現代のクルマの理解に苦しむ変な未来志向のデザインに対する
一つのアンチテーゼとなって、ラシーンはさらに美しく輝いて見えるのであった。
※LOMO=旧ソビエト連邦軍の兵員用に開発された、製造コストを抑えた機能的カメラ。
トイカメラとして脚光をあびるが決して子供のオモチャとして作られたものではない。
今回の一枚目はLOMOで撮影されており、どことなくトイカメ風な描写が人気だと言える。
ラシーントラベラー 前方正面姿見 LOMO
この度は広島県広島市にお住いのI様にお届けに上がられた
ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。
今回のラシーンの製作ではリヤトランクの背面タイヤ類を一式取り外し
スムーシング加工を施した。
そのコトにより、全長が411㎝から398㎝にラシーン全長の
サイズダウンが構造変更によって行われている。
フロントグリル ラッカーフィニッシュ LOMO
SWの販売車両では後期モデルの連子グリルが装着されたラシーンの
グリル中央部のカラーをいろいろな色にアレンジすることが出来る。
機能パーツに特別な色を入れればさらに解りやすく、面白くなるのだから
オーナーの好みのカラーに仕上げれば愛着が沸く。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー Fuji XPro1
アイボリーとブラウンの2色で仕上げたウェル60デザインレザーシート。
着座部のアイボリーのカラーリングは60年代の伝統的なカラー配置である。
使用されるレザーには難燃加工と超防汚加工が施されており、
安価なレザーを使用していないことが伺える。
シフト&サイドブレーキレバーの革巻き Fuji XPro1
謹製ウェル帆布による、レザークラフト群。
特にオプションとして設定はしていないが、これからは解りやすいように
オプションのページを4月に開設することになったのだからお楽しみにして頂きたい。
ラシーントラベラー 後方スムーシング加工 LOMO
背面に装着されるタイヤのアーム取り付け部(トランク、右フェンダー)
をスムーシング加工を施した。
検査証上の構造変更の手続きも終え、以降の車検は何も問題はない。
この度はI様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。
ウィンタースポーツを楽しまれると云う事で、ラシーンの活躍を期待致します。
今日はコレマデ。
本日の名言
明日、死ぬかのように生きなさい。
永遠に生きるかのように学びなさい。
byマハトマ・ガンジー
そうですわなぁ。このような気持ちを心の片隅に置いて
生きるコトが肝要であります。