Post date / 2023年10月21日

宮城県仙台市のM様 PAOトラディショナル、レストア納車おめでとうございます

名刹にパオ
名刹
瑞鳳殿

名刹にパオ到着

仙台と言えば、伊達政宗公である。あと半世紀前に生まれていれば、天下は伊達政宗のものであったと言われる、まさに名君である。三日月の前立てがついた兜と眼帯をつけた姿が特徴的であるが、眼帯は後々の創作であるらしい。仙台の西の丘には瑞鳳殿という伊達家の墓所があり、先の大戦で江戸時代からある建築物は炎上。昭和の後期に再建されたとあり。その修復過程で、瑞鳳殿の真下を調べたところ、政宗公の遺骨と甲冑、太刀、パイポや副葬品が出土したようである。頭蓋骨等はX線で測定され、現在はその資料を基に当時の容姿が復元されている。九州の大宰府天満宮の本殿下には菅原道真公が埋葬され、久能山東照宮は徳川家康が埋葬されており、400年、1000年前の人物の亡骸のそばまで立ち会える訳である。日本にはその時代のヒーローが存在するわけであるが、近代はそのようなヒーローは不在である。

パオ

PAOトラディショナル レストレーション

この度は宮城県仙台市にお住いのM様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナル、レストレーションをご覧頂きたい。この車両、なんともキャンバストップのMTということで、非常に珍しいPAOである。内外装をレストアを施し、エンジン、ミッションも整備を行い、さらに、雪対策、寒冷地仕様として製作された。

パオ 仙台

PAOトラディショナル レストレーション

外装はキャンバストップをライトベージュで張替えを行い、その他は純正に準じた仕上げ。バンパーやグリル、ヘッドライトのリム、ホイール、ルーフレールや各部の蝶番等、ボディーも含めてすべてがリペア、そして、最高品位のマテリアルを使用して、ペイントが行われている。さらに、仕上げにコーティングを行い、絹のような肌触り。これぞ、シルキー素肌である。

パオ レストア

PAOトラディショナル レストレーション

テールランプもすべてリペアとUVカットのクリアペイントを行い、新品のような輝きに。下回りもしっかりジンク塗装を行い、雪対策も万全だ。本物の価値を技術で応える、スピードウェルのクラフツマンに、私からも敬意を表したい。

という事で、この度は宮城県仙台市にお住いのM様へ納車さしあげました、PAOトラディショナル、レストレーションをご覧頂きました。内装の画像を取り忘れて、残念でしたが、アイボリーのツィードとレザーのツートーンでとてもお洒落でございました。M様には、ご注文誠に有難うございました。

伊達家の名参謀 片倉小十郎 一家の兜

時はさかのぼる事400年、大阪は道明寺口から始まる、夏の陣において、片倉小十郎重綱が京都の愛宕山大権現(愛宕神社)へ必勝祈願を行い、その札を伊達家の兜の合印、上弦の月の前に立てたことから始まる、片倉家、一家の甲冑である。兜の裏側には明珍宗盛とあり、白石の片倉家お抱え甲冑職人の銘が伺える。現在はスピードウェルが所蔵。後世に伝えるべく、西岡甲房で来春修理の予定。

今日はコレマデ。

本日の名言

この世に客に来たと思えば、なんの苦もなし。

by伊達政宗

Post date / 2023年10月18日

神奈川県横浜市のN様 PAO全集中整備納車おめでとうございます

金沢八景
パオ 集中整備

金沢八景

かの初代、内閣総理大臣伊藤ハクブンも、その美しさに別邸を設けた地、それが横浜にある金沢である。石川県にも金沢とあるが、どちらも昔は山間で金が採取出来た地名であろうと推測する。実に横浜の金沢八景は明治、大正まではとても風光明媚な所であったらしく、伊藤博文や名だたる著名人が別荘地としていたところである。現在は残念ながら市街化が進み、八景は過去のものとして言い伝えだけが残っている訳である。果たして、日本人の大多数はエゲレスより始まった産業革命以降、日本では文明開化という大号令の元、便利や合理性だけを追求して、自然からはじまるあらゆる美しさを無視しして生きてはいないだろうか。なつかしい街並みはあったとしても美しい街並みは無く、現在は乱雑な社会環境に生きるしか方法は無いと言っても過言ではない。とそんな勢いで云うわたしも、真の美しい国、という概念がいまだに定まっていないのが現実ではある。しかし、古場田良郎氏がチーフとなりデザインされた日産のパイクカーシリーズはどれも美しい造形で趣もあって、日本中を街並みを美しく魅せていると思う。そのような素敵なクルマを長く保つように努める事は、私の一つの誇りである。

パオ

パオ全集中整備車両

この度は、神奈川県横浜市よりPAOをレストア整備ということで、お持ち込み頂きましたN様のパオをご覧頂きたいと思います。

パオ エンジンルーム

パオのエンジンルーム

全集中してメンテナンスを行ったエンジンルーム。エンジンはタイミングベルトから、ウォーターポンプ、カムシール、フロントリヤのクランクシール、オイルパンパッキンのすべてを交換しオイル漏れを撲滅。さらにミッションはフルオーバーホールを行い、油脂類はすべてがアップグレードの新品を装填。クーラーの装置も◎。足回りはロアーアームブッシュの交換、ステアリングラックの調整。ブレーキはマスター、Rホイールシリンダ―等新品に。冷却系統はコア120%増しのオリジナルラジエーターにヒーターコア。サーモスタット、ホースも交換。排気系はマフラーは前後ともウェルリプレイスメントマフラーを使用してステンレス化。

パオ ステンレスマフラー

ウェルリプレイスメントマフラー

5ZIGENと共同開発を行い、パオデザイナー古場田良郎氏に教わった視錯覚の概念も取り入れて純正代替品として製作された、ウェルリプレイスメントマフラー。アイドリングでは純正同等の音量であり、回転をあげるほど小気味良い、大人らしいサウンドを実現。出口形状はカールとし、消音器はステンのバンドで吊り下げるという純正の形を踏襲。それにより、美しい見栄えと、高耐久を実現。

内装の張替え

灰汁洗いとアンダートレイの張替え

サービスで内装の灰汁洗いとドアインナ―ハンドル、レギュレーターハンドル等のシルバパーツのリペアを施し、サイドデフロスターグリルもSW製リペアパーツに交換。フロアカーペット&マットも手入れと新調を行い、美しい佇まいに。

パオ

外装のレストアは

行わなくて良いという事でお話をお聞かせ頂いておりましたが、各部の磨き直しとバンパーやグリル等の化粧直しはおまけで行わせて頂きました。まずは、しっかり走り、長くに使用が出来るように、さらに見栄えもするようにと、ご予算とにらめっこしつつもバランス良く製作させて頂きました。

N様、それでは、美しい金沢八景を素敵なパオでお走りになられる姿、長く拝見させて頂けば幸いです。また、素敵なお土産まで頂き恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

本日の名言

現在の日本は地平線から出たばかりの太陽である。
暁の雲から出たばかりの太陽は光が弱く、色も薄い。
だが、その太陽はやがて中天までくると、全天に輝きわたる。
これと同じように、日本もまもなく世界に雄飛し、

日の丸の旗は尊敬の念を持って

世界の人々から見られるようになるだろう。

by伊藤博文 

Post date / 2023年10月13日

東京都品川区のG様 PAOレストア・トラディショナル納車おめでとうございます

パオ色の冷蔵庫

PAO色の冷蔵庫

東京の品川の冷蔵庫はパオ色である。なんとも、今回パオオーナーとなられるG様が、パオ愛が溢れてDIYで冷蔵庫をパオ色に塗装してしまったという、面白く素敵なお話なのである。パオのダッシュボード(インストルメントパネル)は鉄製で成型されており、マグネット式のキッチンクロックや雑貨などをつけて装飾することは可能であるが、自宅でパオを感じるとこうなるのである。とココで、少しだけ四方山話であるが、自動車の計器が取り付けられているパネルをダッシュボードとそう呼ぶ訳であるが、これは馬車の時代までさかのぼる話であって、馬が走ると石や泥が飛び跳ねる。そして馬車に乗っている人に飛び散る訳である。そして改善するにあたり運転手の前に衝立を取り付けた、すなわち走る(ダッシュ)の石泥避けの板、それがダッシュボードの語源の由来である。

ダッシュボード

PAOの走り板 (ダッシュパネル、アンダートレイ張替図絵)

この度は、東京都品川区にお住いのG様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。ボディーは内外装をレストアを行い、G様の思いのカラーにお仕立てを行ったPAO。メーターの左にはマグノリアクロック(純正メーター風リダン)も装填され、ハンドルコラムはPAOのプロトタイプをリスペクト。クーラーの吹き出し口などはSWのリプロ品に交換済みでこれから長く使用に耐える仕上がりに。

パオ 品川

PAOレストア・トラディショナル カオス

右には昭和の家屋、左は現代の家、後ろには数億円の大豪邸。そして中心にPAOである。東京という都市は誠におかしなほどカオスである。

パオ 品川

PAOレストア・トラディショナル 左舷後方姿見

アクアグレイのボディーカラーは新車当時のカラーを復刻させてペイントが行われる。ルーフレールやバンパー、グリル、ドアアウターハンドル、各部蝶番、ミラーの台座、ワイパー、すべてが取り外されてリペアと塗装も行われている。テールランプ類は取り外し、台座をリペア。レンズは磨く訳でなく、表面処理を行い、UVカットのクリア塗装仕上げで永きにわたり輝き続けるだろう。

パオと記念撮影

PAOと記念撮影

この度はG様、PAOレストア・トラディショナル納車誠におめでとうございます。長らくお待ち頂きましたがお喜び頂き感謝申し上げます。東京の果てしない街でPAOが走る姿を楽しみに致しております。

今日はコレマデ

本日の名言

ただおもしろく けふもくらしつ

by徳川慶喜

Post date / 2023年10月8日

京都府長岡京市のM様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

篳篥

詩歌管絃

京都府にある長岡京は桓武天皇の勅命により、平城京から北へ40㎞はなれた長岡の地に遷都して造営され 、いわば奈良の平城京、京都の平安京の間に10年間だけあった都である。そして、今日のこの地は、かの天神、菅原道真公と在原業平が詩歌管絃を行い楽しんだ場所であって、現在はその地に長岡天神というお社が鎮座し、学業の神様として信仰の対象となっている訳である。誌歌管絃とあるが、その上の写真は雅楽の主旋律を奏でる篳篥(ひちりき)という楽器である。起源は中央大陸、天山南路の代表的オアシス都市国家、亀滋という国より発し、シルクロードを経由して東に向かって、日本の遣隋使により渡来した楽器である。ちなみに、西に向かって伝播したのがオーケストラで使用されるオーボエという楽器となった。昨今テレビでも人気の東儀秀樹氏の奏でるのが篳篥と言えば解りやすいであろうか。菅原道真が生きた時代は、遣隋使、遣唐使たちが輸入した海外の文化にあふれ、いよいよ国風化(くにぶりか)が進む時代であり、現に菅原道真は、遣唐使の廃止を決定した人物である。日本の歴史は深く、その時、時代の人々の営みを知ると、さらに面白い訳である。

ラシーン

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

この度は、京都府長岡京市にお住いのM様の元へお届けにあがりました、ラシーントラベラーをご覧頂きます。ボディーの外装はレストアが行われ、基本的には純正のカラーを踏襲。ドラえもんラシーンとはこのカラーの事である。

ラシーン 内装

ナルディウッドハンドルにパネルラッカー

生成り色のパネルラッカーにウッドハンドルはナチュラルなイメージでラシーンには良く似合う。しかし、このパネルラッカーの肌艶感もとても大切な事であって、ココも最大限拘りをもって製作を行っている。

ラシーン 内装 生地

内装の張替え

今回は高耐久のツイード調マテリアルを使用して張替えが行われた。スピードウェルでは、内装張替え生地の準備は日本一といっても過言では無く、また、それぞれにカラーがお選び頂ける。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はM様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。ボルボからのお乗換えという事で、ラシーンの素晴らしさを体感して頂ければ幸いです。それでは、今後とも宜しくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

未だ曾て邪は正に勝たず

by菅原道真

Post date / 2023年9月28日

長崎県長崎市のY様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ オランダ
オランダ
大浦

でんでらりゅうばのオランダ坂

時は江戸、我が国で唯一西欧に開かれた港があった長崎。ポルトガルやオランダ、エゲレスや大陸の国などと貿易が行われた場所である。長崎はとても起伏の激しい土地柄であり、沢山の坂が存在する。ここはオランダ坂一丁目一番地であり石碑がそびえ立っている訳であるが、この上には居留地があり、沢山の南蛮人が生活していた訳である。そのような貿易風溢れるところにパオを停めると、雰囲気がはマシマシになるのは当然。今日はココで面白い事を知ったわけであるが、実に長崎の沢山の坂でも、南蛮人が通る坂はすべてオランダ坂と呼ばれていたらしい。

パオ 長崎

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度は、長崎県長崎市にお住いのY様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。オリーブグレイのキャンバストップの車両を程よくレストアを行い製作。外装のカラーはオリジナルを意識して、シンプルに仕上げました。

パオ 長崎

旧香港上海銀行とパオ

パオは尻上がりの車高がオリジナルであり、さらにマニュアルとオートマチックではフロントのスプリングの仕様が異なる。というなかなかマニアなお話ではございます。ルーフレールやドアアウターハンドル、各シルバーの蝶番、ホイール、バンパー、グリル等それぞれにリペアが行われ再度組み付けがおこなわれております。

内装

ちょっとピンぼけ byロバートキャパ

ということで、内装写真がピンボケして残念でありますが、雰囲気を楽しんでください。デザインは50スタンダード、アイボリー一色で張替えが行われております。

パオ オランダ坂

PAOトラディショナル オランダ坂

急こう配の坂を必死に駆け上がるPAOの姿はなかなか素敵であります。テールランプのウィンカー、ブレーキ、バック、それぞれにリペアが行われ、さらに表面をUVカットクリア塗装仕上が施され、耐候性が大幅にアップ。

パオと記念撮影

PAOと記念撮影

この度はY様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。製作にはお時間を頂きましたが、お喜び頂き感謝申し上げます。またご当地のお土産まで頂きこの場をお借り致しまして篤く御礼申し上げます。それでは、パオと素敵な生活をお楽しみください。

今日はコレマデ。

本日の名言

でんでらりゅうばでてくるばってんでんでられんけんでてこんけんこんこられんけんこられられんけんこーんこん