Post date / 2023年9月22日

和歌山県有田郡湯浅町のO様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

最初の一滴

さて宇宙以外に、何事にも、はじまりは存在する。今日はその最初の一滴であるが、和歌山県の湯浅町は醤油の始まりと云われている。こういう始まりの話は諸説が必ずあり、しかしながら始まりと云われる中で、今でも醤油を製造しているところが湯浅であるから、その一つとして間違いは無いとわたしは思うのである。そして、その最初の一滴とはどのような味であったのか。昔の醤油の味も確かめたくなるものである。蔵元では醤油ソフトなるクリームが販売されていたが、なんとソフトクリームの上から追い醤油が出来るのである。先に答えを言うが、絶品であった。また魯山人という限定醤油もごっつい旨味で、人気の商品である。今回は醤油の始まり四方山話であったが、宇宙のはじまりは如何であろうか。現在はビッグバンがその起源と定義されているが、では、ビッグバンを発生させた物質やエネルギーはどこから来たのであろうか。果たして人類がこの問いに答えられるのであろうか。かの無神論者、アルバート・アインシュタインはこの問いに、神の存在なくしては語れない、と答えたそうである。

ラシーン 和歌山

ラシーントラベラー 伝統的建造物保存地区

この度は、和歌山県有田郡湯浅町にお住いのO様の元へ、おとどけに上がりましたラシーントラベラーをご覧頂きます。純正カラー、ダークブルーのボディーを程よくレストアを行い製作。エンジン廻りや足回りブレーキ、さらにクーラー等これから長くお乗り頂けます様に、メンテナンスを施しました。

内装 ラシーン

タンカラーで整えた内装の張替え

シートやシフトノブ、サイドブレーキノブなど、タンカラー一色で張替え等が行われ、ハンドルはナルヂィのジュピターが装填。内張りや天張り等は灰汁洗いが施され、美しい佇まい。この灰汁洗いは、美しさは自称日本一であります。

ラシーン 革

シフトノブやサイドブレーキレバー

野球のボールのような縫い合わせにより張替えられたシフトノブ群。こだわりの素材で仕立てられ、手触りは最高に心地良い。

ラシーン

ラシーンと伝統的建造物保存地区

ラシーンは日本の景色である。ラシーンデザイナー平林氏のお話によると、日本の道路事情にあった四駆のデザインをされたという事で、畦道四駆とわたしはそう呼称しておるわけでありますが、ランクルやジープがサバンナやジャングルでの仕様であるように、ラシーンはあくまで日本仕様と言えるでしょう。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はO様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。 ホワイトペイントのホイールも決まっておりますね。これからもメンテナンス等差し上げたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、沢山のお土産を頂き、この場をお借りいたしまして篤く御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

日本人が常に刺身を愛し、常食する所以は、

自然の味、天然の味を加工の味以上に尊重するからである。

by北大路魯山人

Post date / 2023年9月14日

三重県松阪市のM様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

伊勢ノ海

伊勢の海の 清き渚に 潮間に 神馬藻や摘まん

貝や拾わん 玉や拾わん

伊勢の海を平安貴族たちが歌った歌詞である。現代語訳すると、伊勢の穢れ無き清い海岸で、潮のひいている間に、海藻を摘もう。貝を拾おう、真珠を拾おう。という何気もない漁師の日常であるが、それを優雅な音の調べと共に歌うのが平安貴族というものである。応仁の乱後、一度は歌は廃絶したが、なんと徳川家光公の力により再興された。現在は宮中の式部職楽部により歌は継承され、聴く事が出来るのである。1000年という歳月を超えてさらに1000年いや、日本がある限り継承されていくのである。伊勢の海の清き渚に潮を見てパオに乗らん。調子よくエンジンやかからん。ブレーキやきかん。現代語訳すれば伊勢の海の美しい渚を見てパオでドライブしよう。調子の良いエンジン音、ブレーキも良く効く。である。

パオ納車

PAOトラディショナルと邸宅

この度は、三重県松阪市にお住いのM様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。なんとM氏は16年以上前にスピードウェルでおなじテラコッタのPAOを納車させて頂いていたという事で、私すっかり忘れておりまして、申し訳ないこと致しました。改めて、テラコッタパオを納めさせていただき、この場をお借り致しまして篤く御礼申し上げます。

パオ

PAOトラディショナル 右舷前方姿見

ボディーは今一度洗濯致し候という事でペイントも行い、さらに丁寧に磨き上げながらコーティング。この光の反射具合をご覧頂ければ、その質の高さを感じて頂ける事でしょう。

パオ 内装

内装の張替え

今回は、M氏の奥様がこだわってお選び頂きました、ハリスツィードの新作をチョイス。ヘリンボーンの柄がとても美しいのです。シートの張り方は純正を踏襲しており、少し離れると純正のようにも見えてしまう。

ハリスツィード

なかなか、渋い生地を選択頂き、製作するのも楽しませて頂きました。

後部座席

このざっくり感もたまりません。

ハリスツィード

ハリスツィードの証明タグがサイドにあしらわれます。

座り心地もなんともしっとりとした印象で、身体にやさしいと言えば良いでしょうか。

パオを記念撮影

パオを記念撮影

この度はMご夫妻様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。時間をかけてこだわって頂き、感謝申し上げます。これから長くお付き合いの程、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、大きなお土産を頂き、重ねて御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

とてもかくても、つとめだにすれば

できるものと心得べし

by本居宣長

Post date / 2023年9月9日

日産Be1レストア!N様納車おめでとうございます

Be-1

Be-1のボディーレストア

レストアと一言で言っても、やり方は無限である。全てのパーツをそろえて行うのはフルレストアであって、その場合フロント、リヤ共にガラスも外す。まさにホワイトボディーにより、豚の丸焼きのようにボディーを宙ぶらりんにし、フロアからアンダーコートも剥離して一から行う訳である。そのような場合は価格も0が一つ増える為、そこまでしないで良い場合は、それぞれオーナー様のご予算に応じて行うものである。今回は、エンジンのタイミングベルトや、クーラーの修理を含めこれからBe-1を楽しめる仕上げを行わせて頂いた。

Be-1

Be-1 完成

今回は、純正カラーであるパンプキンイエローから純正色であるハイドレンジアブルーに変更という事で、内外装の錆びを取り除き、ペイント。最終の仕上げにコーティングを行い美しい様子。

Be-1 クーラー

Be-1のクーラー装置

リキッドタンク(いわゆるレシーバータンク)をBe-1純正品の廃盤により、使用可能なリキッドタンクに置き換え、さらにフィッティング。これにより、わざわざBe-1の純正リキッドタンクを探す必要はなくなる。

Be-1

Be-1 左舷前方姿見

バンパーやグリル等も劣化が激しく、あわせてリペアを行い引き締まっている。

Be-1 内装

Be-1の内装

今回はシートの張替え等は行わず、手入れのみ。モモの年代を感じるハンドルが魅力的である。今後オーナーはナルディに変換という事で、どちらも名門である。

Be-1

Be-1と記念撮影

この度はN様、Be-1レストア納車おめでとうございます。これからBe-1ライフが始まりますが、一つずつ楽しんで頂ければ幸いです。それでは、今後とも宜しくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

彼は彼、我は我でいこうよ

by大久保利通

Post date / 2023年9月2日

大阪府池田市のM様 PAOトラディショナル・オリジナルルック納車おめでとうございます

大阪万博

1970年の、こんにちは。

2025年には大阪では2回目となる万国博覧会が開催される。現在でもとても人気のある1970年のこんにちは、太陽の塔。云わずとも知れた、岡本太郎氏の作である。わたしが小さい頃、この太陽の塔の顔がとても怖くて、恐れていたが、子供ながらにいろいろな感情を与えてくれる太陽の塔は、まさに傑作であると言える。現在、過去、未来という顔の表現や、塔内には、当時地底の顔もあり、さらに生物の根源より現された創作物が溢れる。これはまさに生命そのもの。はてさて、「人類の進歩と調和」というテーマであった50年前の万博から、人類はどのように進歩と調和が行われたのでしょうね。

パオ

PAOと記念撮影

この度は、大阪府池田市にお住いのM様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナル、オリジナルルック(純正風仕立て)をご覧頂きたいと思います。M氏は某大阪の自動車会社の先行デザインがお仕事とあって、とても気になります。

パオ フロントフェース

オリジナルルック

より完全に新車時の風合いを求めて製作。いわゆるフルOGルック。アクアグレイの車体はカタログにも使用されている所により、これがTHE PAOというイメージであろうか。バンパーやグリル、ヘッドライトリムも全て取り外されて、純正よりも上質な塗料を使用して再塗装。エンスーから云わせてみれば、塗装を行った時点でオリジナルではない。という事になる訳でございます。

パオ

テールのしつらえ

テールランプはブリリアントフィニッシュの加工と耐候性を増したクリア塗装を行い、経年の劣化に強い仕上げ。バンパーはもちろん、ナンバー灯(通称ワシッパナ)もボディーと同色にペイント仕上げ。ホイールも純正仕立て。

パオ 内装

内装の張替え

純正シート仕立てに張替えは行いましたが、サイドからリアにかけてのカラーは女性らしい生成り色でアプローチ。その他はすべて純正に準ずる。

パオ内装
パオ内装

内装の風景

内装は灰汁洗いを施し、さらにリペア等も含めて製作は全車に着いてくる。サイドステップの仕上がりが、車体の美しさを物語っている。

パオ

PAOトラディショナル オリジナルルック

この度はM様、製作に沢山お時間を頂き、誠に有難うございました。末永くお乗り頂けます様に、アフターフォローも差し上げたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

金がないから何もできないという人間は

金があっても何もできない人間である。

by小林一三

Post date / 2023年8月29日

和歌山県岩出市のM様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン 根来寺
根来寺
根来寺

デザイン考察

たしかに、時が進むにつれて合理的な配慮がなされ、その都度時代に即したデザインという物が生まれる訳である。昨今でいわばユニバーサルデザイン。すべての人のためのデザインという言葉である。しかし、これが本当にすべてに当てはまるのであろうか。2020年に物議をかもしたのが、名護屋城の木造復元問題である。この木造復元天守にエレベーターをつけて、障がい者の方も楽しめるように、また観光資源とするならばユニバーサルデザインを取り入れないと、という意見まで、これは非常に難しい問題である。史実に忠実に木造天守を造るという事に対して、城をユニバーサルデザインにするというお話。果たして、すべての人のためのデザインという言葉自体に正解はあるのだろうか。と、ココまでのお話は今日お伝えしたいことではない。今日は上の写真である。社寺建築の用語であるが、枡組(ますぐみ)、手先(てさき)、蛙股(かえるまた)、垂木(たるき)などさらに、建築様式による形状も存在する。これらは時代が進もうとも変わらない物であって、様式という言葉で後世に伝えられていくのである。まさに、これを見て我思う、ゆえに我あり、であって自動車にもやはり様式たるものが存在しているのではなかろうか。という視点でのお話。まずは、その様式について私見を述べたいのであるが、長くなるので簡潔に言えば、セクシーである。不発に終わったであろう三菱や日産の第一陣のEVカー。近未来を創造するが如く、テスラやソニーのEVカーのほうがここで言う様式らしいデザインであって、やはりタイヤが4つ着いて走る限りは、その自動車の様式になぞらえたデザインでないと、まったくもってカッコよく、そして美しく見えないのである。さらにここで一つの提案として、このラシーンがEVになって販売されたなら、今よりウケるのではなかろうか。現在にラシーンのエンスージアストも存在する訳であるから、そういう物が一つでもあって良いと思う節はある。

ラシーン

ラシーントラベラー 根来寺大門前

この度は、和歌山県岩出市にお住いのM様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。ダークブルーのボディーカラーは全体的にレストアがほどこされ、ボディーもコーティングでキラキラ。各部パーツにはオーナーの個性が反映されて製作が行われました。

内装 ラシーン

内装の仕上げ

今回は、ウッドハンドルの装着にダッシュマット、シフトノブの革巻、サイドブレーキの革巻等を追加。内装の灰汁洗いとリペアも行われ、清潔。

タイヤカバー

タイヤカバーの張替え

ボディーには入道雲も映り、美しさが伝わる。タイヤカバー生地はジャーマンマテリアルにより製作。シートのカラ―リングを踏襲している。

ラシーン

ラシーンが走る未来のその先は

オーナーが思うがまま、ラシーンと共に未来に走り出す。日本の高度経済成長期のようなピカピカのキラキラの未来感を現在に感じる事は出来ないが、それでも希望を持って未来に走り続けるのが人である。ただし、わたしが思うには、スピードを出し過ぎて、これからはもっとゆっくり、じっくり、楽しんでゆけば良いのだと思う。そして、そのようなものづくりが出来るように考えてゆくべきだと思う。

ラシーン

ラシーンと記念撮影

この度はM様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。製作には長らくお待たせ致しましたが、お喜び頂けまして感謝申し上げます。これからも長くお乗り頂けます様に精進致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレまで。

本日の名言

顔をいつも太陽のほうにむけていれば

影なんて見なくて済むはず

byヘレン ケラー