Post date / 2012年12月25日

茨城県つくば市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

20121225a

PAOとドアミラー

自動車が現在のようなフェンダー形状となったのは第二次世界大戦後の事であり

それまではフェンダーにもドアにもミラーなんぞは装着された状態で販売はされていなかった。

だからその頃の自動車は今よりとても危険なのりものだったのである。

しかし1950年代に入ると大英帝国においてオースティンなどが販売戦略のために

一部高級車種において外部ミラー、それもバイク用のミラーを取り付けた、

と言うのがフェンダーミラーのはじまりであり、おそらくはノートンやトライアンフやらは

レーサースタイルであったからミラーは無く、モッズ流行のベスパミラーであると

あたしは思うのだが、今回のPAOにはそのような丸型のミラーと

ドアミラーが豪勢に2連装しており、とても死角が少ない状態である。

しかし、やはりフェンダーミラーはドアミラーに比べて死角が少なく、

前方にあることから運転者の移動角度が少ないこともあり、

当時の日本国内では運輸省による法令で、

フェンダーミラーしか装着が認められていなかった。

当然、フェンダーミラーからドアミラーへの交換も違法であったのだから

今やそのお話は時代を感じさせてくれるわけだ。

しかし米国自動車業界からクレームが入り遂に1983年3月に規制撤廃となり

それ以降日本国内で製造・販売される国産車へのドアミラーの装着が許されたのである。

そして、最初にドアミラーが装着されたのは1983年の規制撤廃直後の日産のクルマであり、

そのデザインは、実にPAOチーフデザイナー古場田良郎氏であるところに

PAOとお洒落な純正ドアミラーの関係を快く感じるコトが出来る。

20121225b

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度は、茨城県つくば市にお住いのK様の元へお届けにあがられた

PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。

そのアクアグレイの車体色は、PAOの代名詞的存在であったため

PAOの中では一番販売台数は多かった。

しかしこの車両はMTであるという所になんとも魅力を感じる訳だ。

20121225c

ナルディクラシック ウッドステアリング

内装色を統一したいというオーナーの考えにより

ステアリングコラムとセンターコンソールをボディー色に

ダッシュパネルやアンダートレイの張替えはウッドステアリングと同調させた。

20121225d

謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

こちらも内装色の統一ということで、ダッシュパネルやアンダートレーなどと

同じレザー色で張替えが行われている。

SWではシートの張替えは着いてくるわけだが、特にアンダートレイとシートのカラーを

同調させると上手にまとまるのだから、それはPAOの純正の法則と

照らし合わせいると言える。

※ヘッドレストは張替えが行われており、ちゃんと装着が必要である。

20121225e

AC100Vのコンセント

非常時に役立つAC100Vコンセント。

最近の電気自動車では自動車の電気でご飯が炊けます、などと

宣伝しているものもある。

しかし、今回のは100Vで100Wまで対応した仕様であり

エンジンをかけながら容量内であれば家庭用電源として使用は可能だ。

20121225f

PAOちゃんとK様をガシャ!!

この度はK様、PAOトラディショナル納車おめでとうございました。

100VのコンセントはとてもPAOらしく面白いと思いますが如何でしたか。

また、お土産まで頂き、恐縮です。

それでは、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

知る者は言わず

言うものは知らず

と、来年のカレンダーに書かれておりましたが、

さて来年も皆様と共に賢く生きましょう。

Post date / 2012年12月22日

新潟県新潟市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

20121222a

宜候/ヨーソロー

幕末海軍から旧日本海軍および海上自衛隊では、『了解』『問題なし』の意味で

ヨーソローと復唱するそうだが、それは宜候(よろしくそうろう)という言葉の簡略であった。

右に面舵、左に取り舵、そして進行方向に向かえば宜候と号令するのである。

そしてMoto-Lita Wood Flat はその文字通り、船の操舵桿のように平らな

一枚の円盤を連想させる美しいステアリング・ホイールであり、

アルミの削り出しに支えられた細身のウォールナットのグリップ に鋲打ちは

実にクラシック『古典的』な雰囲気で満ち溢れているのだから、

あたしはこれをトラディショナルな、と形容している。

ある日徳大寺有恒さんだったか、エンスージアストの方が

(旧いクルマは送りハンドルで操作するものだ)という付言通り

あたしはこのような細身のグリップは優しく指先で支え、

腕を交差させないようにステアリングを回す(送りハンドル)のが

とても粋で乙なステアリングさばきであると思う一人である。

右に切る時は左手を12時まで持っていき、12時の位置で右手に持ちかえ

左に切る時は右手を12時まで持っていき、そして左手に持ち帰る。

それはどことなくクルマを優しくいたわるように、クルマと会話しているような感覚であって

いよいよ、あたしは送りハンドルで操作しながら『宜候』と号令する訳だ。

20121222b

PAOトラディショナル 右舷前方姿見

この度は、新潟県新潟市にお住いのK様の元へお届けにあがられた

PAOトラディショナル、アイボリーをご覧頂く。

こちらのモデルは天井はキャンバストップではない、いわゆるノーマルルーフと

言われるもので、特に台数が少ない個体と言える。

K様は以前もPAOにお乗りになられていた、ということで、根っからのPAO好きであることから

今回はエンジンも新調され長くお乗り頂ける車両の製作を目指した。

20121222c

フロントグリル周辺の仕上げ

PAOには純正のオプション品で、フロントバンパーに霧灯の取り付けという

物が存在したわけだが、その霧灯自体は取り付けず、専用のステーのみを

フロントバンパー上に鎮座させた。

このステーであるが、純正のカラーはシルバーである、ということなのだが

ホワイトも存在しているのは、PAOの七不思議の一つである。

20121222e

謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー 東欧カラー

今回のそのカラーはとても面白く、アンダートレーの上にマトリョーシカなど載せれば

東欧を彷彿とさせる、という気分である。

しかし、ヨーロッパの感覚も取り入れているわけであるから、

社会主義化されたお洒落なプラハあたりで走っていてもおかしくは無い。

そのようなプラハの国旗色のイメージでSWでは製作が進めらている。

20121222f

PAOちゃんとK様をガシャ!!

この度はK様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。

また、お土産もたくさん持たせて頂き、本当に恐縮です。

これからも、末永くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

自分の持った夢に自分の人生はおおむね比例する

by孫正義

今年もあと数日で幕が閉じようとしておりますが、

来年の夢はでっかく生きましょう。

そして本気で考えてはみませんか。

Post date / 2012年12月18日

愛知県一宮市のW様 ラシーンジョルジェット納車おめでとうございます

20121218a1

初雪のラシーン色

先週の神奈川県での納車では黄色のラシーンに銀杏のカラーが良く似合うので

ラシーンと銀杏を撮影したのであったが、考えてみればラシーンは当初4色のカラー

(ホワイト、ペールグリーン、ブルー、イエロー)で発売されたのだから、

ほかの色のラシーンでもなにか似合うところがあるはずだと考えていた。

そして今回はその愛知県で今年の初雪となった翌朝の事。

丁度あたしはホワイト色のラシーンを初雪が降り残る中、納車路へと足を進めていたその時

これは運命的な状況に遭遇した、と天に感謝したのである。

何故ならラシーンが初雪に染まる美しい日本の田圃の畔道を走っていたのだから、

ラシーンのホワイト色と初雪の色がとても良く似合うではないかと閃き

太陽が昇る最中、雪が溶けないように慌ててシャッタを一枚切って

これはラシーンの色であるとあたしは確信した。

20年前、ラシーンの開発当初のキーワードに自然という文言があった。

そして2年後に発売となるラシーンのプレスリリース用小冊子の中で

色については『シーンに溶け込む色づかい』と説いている。

さらに、自然の中できれいに見える色、街で風景の中に溶け込みやすい色、と

小冊子では補足説明が加えられており、それらは発売まもなくディーラーなどで

ラシーンの色を説明する際、イメージとしてユーザーに伝えられた事であろう。

でも、あたしは今回ラシーンの色がそのようなイメージを飛び越えて

具体的に次のように日本そのものであると経験した一人である。

ペールグリーン(淡い緑)は春の若草色であり、ブルーは夏の海と青空の色。

イエローは秋の銀杏の色で、今回のホワイトは冬、初雪の色。

ラシーンデザイナー平林俊一氏がラシーンは『日本の土壌に似合う四駆』

すなわち日本四駆であると仰られたが、どうやら機能だけではなかったようだ。

日本に似合うラシーンは、日本の四季を色に当てはめて創造されたクルマ。

これはラシーンの美しい哲学である。

20121218b

ラシーンジョルジェット 左舷前方姿見

この度は、愛知県一宮市のW様の元へお届けにあがられた

ラシーンジョルジェットをご覧頂く。

初雪のラシーン色という題名ではあるが、ラシーンは元にホワイト色が主である。

それは、ラシーンデザイナー平林氏が一番造りたかった色のクルマであり、

前期物、後期物を通じて造られたカラーはホワイトのみであるという

コトからも推測するコトが出来る。

20121218c

バンパーグリルガード

本来はオーストラリアのカンガルー避けというところから発達した文化であり

前期物のグリルガードはアルミ製でとても頑丈である。

これが後期物になれば、プラスチックのプロテクターのような物になってしまったのだから

本来の意味を成していないように見えて、何か偽物臭くなってしまった。

また日本には、似たような性能や価格で一つを選ぶには

『迷ったら重たい方を買え』という迷信があるのだから

あたしはこの感覚を大切にしている。

20121218d

ジョルジェット70レザーシート

元はトラベラーでの製作ではあったが、オーナーの希望によりジョルジェットに変更。

シートのデザイン性を抽象的に捉えるため、あえてパネルのラッカーは行われず

ラシーンの素地を利用し、ハンドルだけ交換した。

本当にナルディのウッドハンドルとの相性は抜群である。

20121218e

ラシーン 車内後方より

シート後方のポケットはスッと差し込めるタイプのが

謹製ウェル帆布が製作するラシーンのシートポケットである。

ラシーンは特に後部座席が狭い印象があるから、

後部座席にお座りになられる方の、おもてなしとして

このようなスリット形状のポケットが装着されている。

20121218f

ホワイトダイヤル(指針盤)に変更

1500㏄のモデルでは、純正ではブラックダイヤルであるのに対し、

1800㏄のモデル(後期物)は純正でホワイトダイヤルである。

というメーカーの仕掛けは1800㏄に色気を着けて販売促進しようと言いう流れなのだろう。

現在ではこうして1500㏄でもチャチャイ氏のホワイトメーターKITなどで

ホワイトダイヤル化が行えるのであるから、わざわざ1800㏄を購入しなくても良い。

20121218g

ラシーンジョルジェット 後方正面姿見

背面のタイヤが鉄製の図太いステーで取り付けられるラシーン。

今の新車では考えられないコストがかかっていることが伺える。

そしてWオーナーのお店のロゴを背面タイヤのカバーに写し

ラシーンジョルジェットの製作は完了した。

20121218h

ラシーンちゃんとW様をガシャ!!

この度はW様、ラシーンジョルジェット納車、誠におめでとうございます。

これまた、お土産まで頂き恐悦至極に存じます。

それでは、無料点検お待ちいたしておりますので

どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

節約をしたいのなら、高い物を買いなさい。

そうですわな。あたしなんぞは100円均一でボールペン10本入りを買ったは良いが

その中にインクが出るのが1本しかなかったという、何ともお恥ずかしい話。

結局、高い物を買いました。

Post date / 2012年12月16日

号外 総選挙!

20121216

総選挙

先日、石原慎太郎氏に遭遇した。

そして丁度ポートレート用のレンズを付けたカメラを持ち合わしていたから

警護人に怪しまれつつも、置きピンでシュッとシャッターを切らせて頂いた。

そしてのちにあたしはココぞとばかり両手で石原氏の手を握らしてもらったわけであるが

遂に衆議院総選挙である。

16日は20時まで選挙箱に投票が出来るのだから、

大人の方々は未来の日本の為に、皆で投票に行くのでござーる。

Post date / 2012年12月15日

兵庫県神戸市のE様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

20121215a

PAOのグリル

グリルとは、炙り焼き のgrillingから転じてその調理器具をグリルと指すようになった。

だから網のような物を見ると、人は自然にグリルと言いたくなるわけだ。

そもそも、自動車のグリルも元始は炙り焼きから発展した言葉であって、

PAOのグリルでは炙り焼きが出来る形状であるからグリルと

そう呼ぶことにだれも異論はないだろう。

しかし、ちかごろの日本の新型車なんぞはそのようなアミアミした

形状のモノがラジエターの有ろう位置に備わっていないのだから、

グリルのある風景は日常あまりお目にかかることは出来なくなった。

そこで、あたしの持論を展開するが、自動車とは欧州発祥の文化である。

その欧州の車たちは、いにしえよりラジエターの前にグリルと呼ばれる形状がデザインされ、

今もなほ、新型車に置いてもそれらは正しく継承されている。

対する日本の文化ではだんじり(山車)という車がある。

あたしの生息する界隈にはそのだんじりがあるわけだが、

だんじりにも古くから形状(型)が事細かく決められており

それらが決まった位置に着いて、初めてだんじりの型を成している、と言えるのだ。

だから自動車という乗り物はグリルが着いて初めて自動車と呼べる。

といふ感覚を欧州人はDNAレベルで持っているのではなかろうか。

もしそうであれば、アミアミのグリルの無い車は※いわゆる自動車ではなくなるのだから

かろうじてグリル(車)と認めたい場合は、JAFのグリルバッジなど

装着が可か否か、というところで判断基準を設けたらよいだろう。

※いわゆる自動車
乗って楽しい。優越感のある。価値のある。大切にしたい。下駄でない。旅行が似合う。思い出が出来る。何故か走りたくなる。恋人と乗りたい。一ヶ月に一度ワックスをかけたい。屋根付き保管がしたくなる。みんなが興味の目で見てくれる車。

しかしPAOの本当のところは、いわゆる自動車を目指したわけではなく、

開発当時のキーワードにある冒険、サファリ感を演出するために

そのグリルで肉など調理しようとした気分、というのが正解である。

20121218a

PAOトラディショナル 前方正面姿見

今回は兵庫県神戸市にお住いのE様の元へお届けに上がられた

PAOトラディショナルをご覧頂く事にする。

現在ではとても珍しいアイボリーのノーマルルーフであるが、

その希少性により手放される方が少なく、とても大切にされているモデルである。

20121218b

ナルディクラシックウッドが鎮座した

ダッシュ上下の張替えには紺色のレザーをあつらえ

オーナーの独自な感性を感じるコトが出来る。

シートが少しかすかに映っているが、これが赤色であり

ダッシュとカラーをはずした感覚がとても印象的だ。

20121218c

謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

赤色のレザーは一見奇抜なようなイメージではあるが、

1960年代の大英帝国では貴族階級の方達がお乗りになられるクルマの仕様は

このようなカラーであったのだから、とても上品で崇高な色だと思われる。

20121218d

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

バンパーやグリルホイール、ワイパーなどの外装パーツの一切は

純正に準ずる仕様でラッカーフィニッシュが施され製作されたPAO。

この度はE様、PAOトラディショナル納車、誠におめでとうございます。

少し暗くて納車時の記念撮影は出来ませんでしたが、

次回の無料点検の際にはよろしくお願いします。

今日はコレマデ。

本日の名言

私たちの生き方には二通りしかない。

奇跡など全く起こらないかのように生きるか、

すべてが奇跡であるかのように生きるかである。

byアインシュタイン

そうですわなぁ。最初の考えのかたは常にネガティブな生き方をしている人。

後のは常にポジティブに生きている人でありましょう。