PAOとドアミラー
自動車が現在のようなフェンダー形状となったのは第二次世界大戦後の事であり
それまではフェンダーにもドアにもミラーなんぞは装着された状態で販売はされていなかった。
だからその頃の自動車は今よりとても危険なのりものだったのである。
しかし1950年代に入ると大英帝国においてオースティンなどが販売戦略のために
一部高級車種において外部ミラー、それもバイク用のミラーを取り付けた、
と言うのがフェンダーミラーのはじまりであり、おそらくはノートンやトライアンフやらは
レーサースタイルであったからミラーは無く、モッズ流行のベスパミラーであると
あたしは思うのだが、今回のPAOにはそのような丸型のミラーと
ドアミラーが豪勢に2連装しており、とても死角が少ない状態である。
しかし、やはりフェンダーミラーはドアミラーに比べて死角が少なく、
前方にあることから運転者の移動角度が少ないこともあり、
当時の日本国内では運輸省による法令で、
フェンダーミラーしか装着が認められていなかった。
当然、フェンダーミラーからドアミラーへの交換も違法であったのだから
今やそのお話は時代を感じさせてくれるわけだ。
しかし米国自動車業界からクレームが入り遂に1983年3月に規制撤廃となり
それ以降日本国内で製造・販売される国産車へのドアミラーの装着が許されたのである。
そして、最初にドアミラーが装着されたのは1983年の規制撤廃直後の日産のクルマであり、
そのデザインは、実にPAOチーフデザイナー古場田良郎氏であるところに
PAOとお洒落な純正ドアミラーの関係を快く感じるコトが出来る。
PAOトラディショナル 左舷前方姿見
この度は、茨城県つくば市にお住いのK様の元へお届けにあがられた
PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。
そのアクアグレイの車体色は、PAOの代名詞的存在であったため
PAOの中では一番販売台数は多かった。
しかしこの車両はMTであるという所になんとも魅力を感じる訳だ。
ナルディクラシック ウッドステアリング
内装色を統一したいというオーナーの考えにより
ステアリングコラムとセンターコンソールをボディー色に
ダッシュパネルやアンダートレイの張替えはウッドステアリングと同調させた。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
こちらも内装色の統一ということで、ダッシュパネルやアンダートレーなどと
同じレザー色で張替えが行われている。
SWではシートの張替えは着いてくるわけだが、特にアンダートレイとシートのカラーを
同調させると上手にまとまるのだから、それはPAOの純正の法則と
照らし合わせいると言える。
※ヘッドレストは張替えが行われており、ちゃんと装着が必要である。
AC100Vのコンセント
非常時に役立つAC100Vコンセント。
最近の電気自動車では自動車の電気でご飯が炊けます、などと
宣伝しているものもある。
しかし、今回のは100Vで100Wまで対応した仕様であり
エンジンをかけながら容量内であれば家庭用電源として使用は可能だ。
PAOちゃんとK様をガシャ!!
この度はK様、PAOトラディショナル納車おめでとうございました。
100VのコンセントはとてもPAOらしく面白いと思いますが如何でしたか。
また、お土産まで頂き、恐縮です。
それでは、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日はコレマデ。
本日の名言
知る者は言わず
言うものは知らず
と、来年のカレンダーに書かれておりましたが、
さて来年も皆様と共に賢く生きましょう。