Post date / 2024年3月1日

日本の伝統 文化 歴史 テレビに出演するの巻

大阪天満宮
青海波

大阪楽所 舞楽 青海波

スピードウェルは、日々全国に販売させて頂きました車両の納車をおこなわせて頂き、日本は本当に美しい国だと感じた訳であります。その美しい日本という国をもっと知りたい、そしてもっと伝えたい、もっともっと大切にしたいという事で、日本の伝統音楽、雅楽の勉強を8年間してまいりました。雅楽とは、古来大陸で生まれた音楽が、聖徳太子の時代に仏教と共に伝来致しました。以降、その蕃楽が国風化をして平安時代に大成し、今日まで受け継がれております。今年の大河ドラマ、光る君へ、では、その大成した当時を覗える源氏物語の歴史の場面であり、BGMに雅楽器の演奏が多用されております。今回は、わたくしが、その雅楽器のなかの主旋律を奏でます、篳篥(ひちりき)のお話で、『3月2日、7時30分よりNHK総合、ウィークエンド関西』に篳篥奏者として出演致します。こちら近畿圏内での放送となりますので、あしからず。

鵜殿のヨシ原

高槻市の鵜殿のヨシ原

篳篥という楽器は、吹口にリード(ヨシ)を着けて吹きます。専門用語で蘆舌と言いますが、これが元来、大阪府高槻市の淀川の河川敷、鵜殿と呼ばれる地域に生息します葦(アシ)を加工してリードにしています。先ほどからヨシ、アシとお伝えしましたが、そもそも葦(アシ)であって、この発音を忌み嫌いヨシ、となりました。ヨシ、アシの区別がつかない。この語源はココにあります。

鵜殿のヨシ原

鵜殿のヨシ原のヨシ焼き

全国有数のヨシ原で、ヨシ焼きは行われますが、昨今は近隣住民との折り合いが付かず、野焼きが中止される事も増え、良質なヨシの育成に影響を及ぼしており、1000年以上続く雅楽の音色が風前の燈火となっておりましたが、高槻市や市民を始め、数々の保全活動を行う団体様のお力添えにより、ヨシ焼きが近年復活致しました。

豊田アナ

豊田アナウンサー

今回は、NHKの豊田アナウンサーに篳篥をお貸しいたしまして、共演ということで、私もお力添え致しました。豊田アナウンサーは、なんと信州上田で、松代の雅楽で幼少の頃篳篥を吹いたことがあるという事で、明日の放送は楽しみであります。

篳篥(ひちりき)

雅楽の楽器の解説ですが、笙、篳篥、龍笛と3管が吹きものとして御座います。笙は天の雲間から差す日の光を音に現し、篳篥は地を這う人の声を模して、龍笛は天と地の狭間にある空を行きかう龍の鳴き声を伝えております。この天、地、空が、雅楽の音色の概念であり、それこそ宇宙そのものだったのです。

https://www.nhk.or.jp/osaka-blog/weekend/492188.html

上記より、番組はご覧頂けます。

美しい歴史、文化のある日本を皆様と共に後世に伝えてゆくことが出来ればなと、そう思っております。

最後に、私のような若輩者が雅楽を語る、鵜殿のヨシを語るなど、1000年早いことであり、誠に恐縮致しておるところでございます。これからも日本の伝統が長く続きますように微力ながら活動していきたいと思います。

Post date / 2024年2月29日

兵庫県相生市のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

シートベルト
シートベルト

シートベルトのカラー

パオの純正は黒グレイの一般的なシートベルト色であって、色を変えたい、もしくは新調したいという方には朗報である。今回使用したカラーはベージュ色であるが、20色以上生地をそろえており、内装もしくは、外装と合わせてコーディネートする事が可能である。また重要部品であることから、車検に適合するように陸運局に届出も行っている。可能な限りパオの純正風を保つため、当時のタグの縫い付けも合わせて行っている。

パオ

PAOトラディショナル 妻姿見

この度は、兵庫県相生市にお住いのT様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きます。ボディーは程よいレストアが行われ、フロントグラスも新品で視界は最高である。各箇所のリペア塗装とガラスコーティング。ずっと眺めたくなるPAOがココにある。

パオ 内装

ダッシュ上下の張替え等のカスタマイズ

今回は、ダッシュ上下パネルの張替えに、マグノリアクロックを純正風リダンを行い、さらにハンドルとATシフトレバー、サイドブレーキレバー、コラム&コンソールのアイボリー化が行われている。見栄え美しくなるように、サイドデフロスターグリルなども交換が行われている。

パオ

PAOトラディショナル 平姿見

パオは側面の造形も面白い。ドアヒンジは外にせり出しており、ボコッとしたフェンダやドアやクォーターパネルのリブなども、見ていてあきがこない訳である。すこしお結び型なのもCOOL。

ジャーマントップ

天幕の張替え

ジャーマントップというマテリアルにより張替えられたPAOの天幕。キャンバストップ生地とジャーマントップ生地の違いは、前者はビニール素材で後者がキャンバスという何とも複雑である。キャンバスと言いながらビニール。ジャーマンがキャンバス生地の事である。ますます解りにくいだろうか。今回のは長持ちするジャーマントップ生地のバーガンディー色である。

パオ

PAOの記念写真

この度はT様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。ボディーはガラスコーティングをかけてぴかぴかに致しました。メンテナンス頂き長く美しさを保って頂ければ幸いです。また、相生の銘菓を頂き、この場をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし

by大星由良之助もとい大石内蔵助

Post date / 2024年2月24日

福岡県大牟田市のT様 ラシーンフォルザ コンストラクションビークル仕様納車おめでとうございます

工事車両

コンストラクションビークル

オレンジカラーにクロムト風ブラック、まさにコンストラクションビークルのカラーである。日本では働く車であって、特に幼少の頃男子はクレーン車や土砂運搬車などの工事用車両の玩具で遊ぶ訳である。それは、やはり特徴的な形や解りやすいカラー、機械感が魅力であるからだと思う。今回はそのような遊び心でもって、フォルザの造形にあわせてカラーリングが施されている。イエローやオレンジ色は、塗装は下色を入れないと発色しないのであって、一般的なカラーと違いひと手間かかる訳であるが、今回は、さらにバンパー等にビースト塗装(ゴツゴツした飛び石や衝撃に強い)塗料を使用して製作を行った。チッピング塗装に上塗りをして、ビースト風にする方もおられるが、ビーストはカチカチの分厚い塗膜で、チッピングゴムの柔いモノではない。ビーストは本物であって、その耐久性はもとより質感、見た目は遥かにカッコよい。また、ゴツゴツの絞りは調整できる為、今回はあっさりであるが、こってりも可能である。何やらラーメンの注文の様である。

ラシーンフォルザ

ラシーンフォルザ コンストラクションビークル

この度は、福岡県大牟田市にお住いのT様の元へお届けに上がりました、ラシーンフォルザ、コンストラクションビークルをご覧頂きたいと思います。黄色&黒の工事用車両よりレアな山吹&黒の仕様。ホイールもトラックのようなイメージでさらにボディーカラーと同色としたところが何とも乙であります。

内装の風景

内装は遊び心をプラス

とはいえども、工事はしないのでナルヂウッドハンドルにパネルラッカーをあしらいカスタマイズ。

内装張替え

内装の張替え

安価なPVCではなく最高級の自動車専用レザーを使用して張替えが行われた内装。側がこってりしているので中はあっさり。

シフト&サイドノブ

シフト&サイドブレーキノブのレザークラフト

チョイとアクセントを効かせた、ボディ同色でレザークラフトを行ったシフト&サイドブレーキノブ。上質なレザーを使用して張替えが行われている。

ラシーンフォルザ

雰囲気のあるフォルザ

ブラックペイントもそれぞれにビーストと艶消しと、それぞれに適材適所に塗り分けが行われ、雰囲気がマシマシである。

ラシーンフォルザ

ラシーンフォルザ コンストラクションビークル

スペアタイヤはあえて四輪ホイールと合わせ、タイヤカバーで覆っている。こういった大きなフェンダーはタイヤをオフセットして面に合わせるのではなく、プラスオフセットで中に入れる方がカッコよい、というのはSWの偏見であるが、わざわざ車高を上げることなく、車高が高く見え、トラック感があってCOOLである。

この度はT様、ラシーンフォルザコンストラクションビークル仕様納車おめでとうございます。納車の際、出前までお取り頂き、恐悦至極に存じます。長く楽しんでお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

花が咲いている 精一杯咲いている わたしたちも 精一杯生きよう

Post date / 2024年2月20日

神奈川県横浜市のH様 ラシーンレストア納車おめでとうございます

ラシーン 横浜

ラシーンの中にあるガンダム

ヨコハマは凄い。なんてたって実寸のガンダムが建造されているのだから、こんなロマンは、世界中でもまず無いのではなかろうか。ガンダムの建屋もまたカッコいい訳である。わたしは物心ついた時からガンダムはテレビマンガで放送されていたので、アムロ行きます。という言葉は日常使いしていた。簡単に言えば、行ってきます、がそれである。今回は、ラシーンの中にあるガンダムという題名であるが、ラシーンデザイナー平林俊一氏から頂いたお話によれば、そのラシーンのボンネットのヒダや、フロントグリルの空気の取り入れ口など、これはガンダムの造形に近いというお話である。ラシーンは機能的な美しさを、解りやすくデザインしたと言える。フロントグリルをご覧頂くと、空気の取り込み口がボコッと前方に膨らんでいる。いかにも空気を吸いますよという、これがデザインの力である。バンパーやフェンダー、ドアのアウターハンドル、ヘッドライトやルーフレール、背面のタイヤステーなど、どれも凹で表現しているのはラシーンのデザインの面白い所であり、ラシーンとガンダムの共通点はそのような機能的な美にあるのではなかろうか。

ラシーン

エンジンさえ中身は新品

この度は、神奈川県横浜市にお住いのH様のラシーンレストア納車をご覧頂きたいと思います。生れてラシーン以外乗った事のないというH氏、3代目のラシーンである。今回は、エンジンをフルオーバーホールし、それらにまつわるパーツは総交換。新車にはならないが、そのようなラシーンの製作を行わせて頂きました。

ラシーン レストア

ボディーはフルレストア

純正シダーグリーンカラーを新車当時の塗料を製作して塗装。バンパーやグリルガードはオーナーのセンスにより塗料を調合。フォルランプもレストアが行われ、背面はゴツゴツした烏帽子塗り。純正以上に質感を高めた仕上げがスピードウェルでは可能である。

ラシーン

アンダーガードは鏡面研磨

ボディー下部も塗装仕上げを行い、さらにバンパー等取付のボルトをステンレス化。アンダーガードは鏡面仕上げを行い、アスファルトが映る。今回のラシーンは後期モデルであるが、オーナーのこだわりにより、フロントグリルと、ウィンカーレンズは前期モデルにスワップ。フェンダーやボンネット、バンパー等チリ合わせも入念に行われ、ピシッとした表情が現れた。

ハンドル

ナルディクラシックウッドステアリングモノホン

オーナーが指定したハンドルは、モノホンのナルディクラシックウッド。これが、物凄く高価であって、なかなか手を出す事が出来ない。さらに、そのこだわりをスピードウェル的にさらに高めたいという事で、純正オプションのウッドシフトノブを加工して、ナルディハンドルのカラーに認めた。

ウッドハンドル

ウッドハンドルの調色

せっかくウッドハンドルを取付けても、ウッドシフトノブと色合いが違うとなると中途半端であって、ハンドルに合わせて色を調整してクリア塗装仕上げが行われた。こういったバランスの調整の一事が万事となって、美しさとして香る。

ラシーン モケット

モケットシートとパネルラッカー

今回は、モケットシートカラーにウッドパーツを採用してカリモクのよう。当初は、ウッドパネルであり、すべて取り外して、内装のベージュに塗装。シートとウッドパーツにフォーカスを当ててお洒落を演出した。

ラシーン タイヤカバー

ハードケースの仕上げ

純正はガンメタリックであるが、今回はフロントのグリルガードと合わせてチョコレート色で塗装。さらにオーナー自ら大切にしていた、廃盤の羅針盤のデカールをおしみなく張り合わせた。そのステッカー位置であるが、なやみ悩んだ末に中央から少しの下に。可愛らしい配置である。

ラシーン

ラシーンとハンマーヘッド

この度はH様、ラシーンレストア納車おめでとうございます。長らく製作期間を頂き感謝致しております。これからも長くお乗り頂けますようにお祈り申し上げます。またご当地のお土産まで頂き、重ねて御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

悩む理由が値段なら買え

買う理由が値段ならやめておけ

Post date / 2024年2月10日

山口県周南市のE様 PAO西海岸仕様納車おめでとうございます

パオ

デザインー民藝ー美術

今回はすこし難解なお話である。まずは前置きであるが、パオはプロダクトデザインされたクルマである一方、美術的に価値を見出す事が出来る一つのモノでもある。それらは市井の人が認めるところであって、その上で、今日はデザインと美術の狭間に民藝が隠されているというお題である。 日産パオチーフデザイナー古場田良郎氏とのお話の中で、「用の美」というワードが出てきた。それは、『バンパーは鍍金でなく、シルバーの塗装である』と言う話の流れからであった。氏曰く、鍍金であればキズが付けば、だらしなく見え修復が困難で管理が難しい。シルバーのペイント仕上げであれば、たとえ傷が着いても塗料を調達してオーナー自らDIYで修理が出来る。そして、それは完璧なものでは無くとも、オーナーのモノを大切にするという気持ちが相まり、さらに味わい深いモノとなるだろう。たとえば、ホーロ―のお鍋がマグネシウムのたわしで洗われては、傷もつくが、長く使い続ければ、用の美としてその傷が良い味わいとなる。そのような例えであった。用の美とは、柳宗悦が提唱した民衆的工芸を略した、いわゆる民藝の中核的な言葉であって、その根本に「日用品にこそ美が宿る」を端的にとらえたものである。そのような概念が、パオの開発当初のデザインにエッセンスとして取り入れられていたのである。もう一つは、長く使用出来るというワードである。わたしが知りうる限り、工業デザインで製作された物はおうおうにして長く使用出来る物が少ないのである。一つは素材的な劣化であり、もう一つはその物以上になり切れない価値である。パオはその両面でデザイン的にアプローチされており、長くの使用に耐えるだけでなく、用の美が現れやすいプロダクトを提案しているのだと言えるのではなかろうか。今までにそのような用の美に通じた工業デザインがあっただろうか。そして、その様な用の美をまとったモノが道を走っていただろうか。今日の四方山は、パオは素晴らしいデザインであり、美術であり、その狭間にある民藝である。というお話の書付けである。

パオ

PAO西海岸仕様

この度は、山口県周南市にお住いのE様の元へお届けに上がりました、PAO西海岸仕様をご覧頂きたいと思います。この西海岸に至る流れですが、イメージはドイツ車がアメリカに輸出され、カリフォルニアの西海岸の貿易風にたなびいた仕様であります。ジャーマングレイの車両はホワイトパールを身に纏い、キャルルックの正統なヘッドライトピークやホイールキャップ、鍍金のミラーなど使用してカスタマイズが施された、という流れでしょうか。

パオ 内装

パオ キャル内装

キャルとはカリフォルニアの略であります。ハンドルやシフト廻り、更にはスイッチ類はフィガロのそのよな雰囲気のあるパーツをおしみなく投入。大人らしさを追加したかったので、ダッシュ上面は天幌の素材をそのまま使用致しました。

パオ 内装

ジャーマントップ生地によるダッシュパネルの張替え

一般的にはレザー調のタッチで製作致しますが、今回はカリフォルニアンなイメージに合わせ、トップのマテリアルを使用して、ダブルステッチ仕上げで製作。あくまで装飾でありますが、贅沢とはこういう所から薫るものであります。

パオ 内装張替え

パオ内装張替え

外装のカラーを彷彿とさせるシートカラー。最高級のグレイレザーを使用してパイピングにはバーガンディー色に。座面フトモモ部はバーガンディーかグレイのままか、相当悩みましたが、やり過ぎは禁物。迷った時はマイナスがお洒落の鉄則とSWの理念であります。

パオ 内装張替え

フィガロのハンドル廻り

ボディーカラーに合わせて、フィガロのラピスグレイカラーのパーツを装填。すこしのラグジュアリーさを彷彿とさせるには相応しい。ちょこちょこっと鍍金のパーツが見えるのがCOOLなのであります。

パオ フロント廻り
パオ

フォグやヘッドライトピーク等

スピードウェルでは、その引出しにより、数々のお洒落なパーツ達を準備する事が可能である。フォグランプは1960年代からの贈り物であるレイヨット、フェンダーミラーは良くあるルーカスではなく、TEX製であり、ヘッドランプピーク等どれもが個性あふれるプロダクトである。

パオ マフラー

フロアーの仕上げ

5ZIGENと共同開発を行ったリプレイスメントマフラーの景色の美しさもさることながら、フロアのブラックペイントの美しさも堪能する事が出来る。

パオ

PAO西海岸仕様 左舷後方姿見

パオ納車風景

パオちゃんと記念撮影

この度はE様、PAO西海岸仕様納車おめでとうございます。長らくお時間を頂き御礼申し上げます。また、地元のお土産までご準備頂き、重ねて篤く御礼申し上げます。それでは、山口でこのパオが走る姿、楽しみに致しております。

今日はコレマデ。

本日の名言

宜しく先ず一事より一日より始むべし

by吉田松陰先生