どんもす!ウェルです。
さてさて、本日も5ZIGENと共同でスピードウェル社が
こだわる、Be-1&PAO用マフラーの開発秘話をご紹介致そう。
今回はBe-1,PAOの外観を引き立たせる
大人らしいマフラーという事に大きく焦点を当てご覧頂く。
まず、Be-1、PAOの外観だが、チーフデザイナー古場田良郎氏の
完全とでも申そうか、素晴らしいエクステリアデザインが
見る人の心を奪うわけだが、これは一つずつの単体パーツとして
のデザインの集合で成り立っているのだろう。
そして、、純正マフラーにも古場田氏のデザインが伺えるのであるが、
今回マフラーを製作するにあたりこれでなければ
だめなのだ!という所がスピードウェル社としてもあった。
その絶対のこだわり場所。
それはマフラーの出口であった。
これは前回もご覧頂いた写真だが、
出口の形状。
俗名『外カール』と呼ぶ。
これでなければ、とまで思う方々も多いであろう。
今までにこの外カールの形状の社外品マフラーが出てこなかったのは
製造する過程で莫大な費用がかかり、断念せざるをえなかった
夢のようなお話。
しかし
今回スピードウェル社は5ZIGENと共同開発を行うことにより
その夢が実現する。
さらに、写真では解かりづらいが、若干のサイズアップ『何ミリ』単位であるが
を施し、また材質をステンレスに変更し、おやおや、純正のマフラーかな?
と思わせぶり、がしかしステンレスの輝きが交換したのよと
アピールするくらいの(往年のと呼ばれる)マフラーになる予定だ。
そして、皆にも知ってもらいたい、こんなコダワリまでそんざいする。
それは、溶接だ。
マフラーのタイコとエンドパイプ『外カール部』を接合する
この溶接部をご覧頂きたい。
実に赴きのあるクラシカルな溶接だろう。
↑の画像は純正と同じ溶接の仕上げを施したパターン。
これは半自動アーク溶接というもので、溶接ワイヤーを電気で溶かして金属同士を
溶接する方法だ。
大きな溶接ビード(もりっとした所)が形成されるが
半自動アーク溶接の特長の一つである。
このもりっとした溶接ビードがなんともウェル的、おもむきがあり
大好きなのだが、ココで大きな壁にぶち当たるコトとなった。
『はたしてステンレス製のタイコを使い、
溶接ビードが出来る半自動アーク溶接で仕上げても良いのか?
この溶接ビードの見栄えが良いのはスチール製のタイコだからだろう』
要するにスチール素材をタイコ、パイプ共に使い、この半自動溶接で仕上げている。
それが、純正マフラーの良さ。
ウェル的解釈、これがおもむきがあるという一つの大きな答えである。
しかし、今回はスチール素材が故の弱点を克服するために
ステンレスという高価な素材を使い、マフラーを製作する訳だから、
ステンレス素材に合った、またステンレスのマフラーとして
成り立つ溶接をしなければ本当の良さは生まれない。
そして出た答えがこれだ。
TIG溶接である。
これはアーク溶接の一種であるが融点の非常に高いタングステン棒からアークを出し、
その熱で母材を溶かすのである。
両手を使うため熟練の技術が必要であり、難易度は高い。もちろん加工賃も高くつく。
しかし唯一、溶接作業時火花(スパッタ)が散らないという特徴があり、
ステンレスのタイコがスパッタにより汚れないという利点にもなるのだ。
(純正の溶接部の廻りをご覧頂くと解かるが、黒くすすけているのがスパッタだ)
より上質に大人らしく、おもむきのある、Be-1&PAOの外観デザインを損なうことなく
本当に似合う純正部品対象交換マフラー。
という観点で製作しているのだが、
そして、今日のその時。
スピードウェル社の製作するマフラーにはJASMA
(日本自動車マフラー協会)の登録がなされるのだ。
これは国土交通省令で定められる、道路運送車両の保安基準第3条(最低地上高)
第30条(騒音防止装置)、第31条(ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の
発散防止装置)の条項への適合性に対し、JASMA基準に適合する商品として、
Be-1、PAOへの装着に対し、車両検査の対象品として基準を満たす商品である
コトが認められた証。
要するに車検に胸を張って合格するマフラーだという。
なんとも大人なマフラーであろう。
という事で、今回もマフラーの製作秘話をご覧頂いたのだが、
さらに、朗報。
マフラーのフロントパイプも製作が!!
筋金入りのマフラーが、遂に完成する日が近い!
今日はコレまで~
本日の名言
正しい努力
そう、いくら努力しても間違った方向性であればなんの意味も有りません。
正しい方向を見定める、それこそ出来れば良いのでしょう。