Post date / 2024年6月5日

茨城県守谷市のA様 PAOレストア納車おめでとうございます

パオ

復活祭

磔刑にされて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記憶するお祭りである。わたしは日本古来の神仏習合の名残を受ける人間であって、カトリックやプロテスタントの礼拝の行い方を教わったことは無い訳であるが、長崎の大浦天主堂にて『 父と子と聖霊のみ名によって。 アーメン 』と十字を切って礼拝をしたことはある。こうして復活祭を祝う訳であるが、いよいよPAOも36年という歳月が流れ、全体的なレストアを行わせて頂く仕事が多くなってきた。今回のそれはボディーを内外装レストアを行い、機関庫の整備、足廻りの整備には真新しいパーツをふんだんに使用し、これからより長く、そして美しく、楽しく、だれしもが記憶に残るモノに仕立てた意味をもって、その納車日がまさにPAO復活祭である。

パオ

PAOレストア風景

この度は、茨城県守谷市にお住いのA様の元へお届けに上がりました、PAOレストアをご覧頂きます。ボディーの内外装は上質な塗装が行われ、純正ハンドルの白化したところは限りなく黒くリペアを施し、天井やフロア、シートベルトなど灰汁洗いが施され、各箇所の張替えも行い新しい気持ちでお乗り頂けます。

パオ 内装

内装の張替え風景

細かなシルバーパーツはリペアが施され、内張りのプラスチックピンは新調。最高級の生地で仕立てられたシートは硬さも調整がなされ長距離でも安心。クーラーの吹き出し口もリペアされて見栄えもCOOL.

パオ トランクマット

リヤハッチから望むトランクの絶景

トランクは特にお疲れの模様でしたので、内張りのリペア、そしてトランクマットの張替えを行いました。物を置くのがもったいないくらい。それくらいの雰囲気が丁度良い。

パオ レストア

パオの記念撮影

この度はA様、PAOレストア納車誠におめでとうございます。こうして手を加えさせて頂き、パオが一番喜んでいると思います。ここからまた使い込んでお楽しみ頂ければ幸いです。この度はレストアのご注文誠に有難うございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

ゆえに私はあなたに言う。

明日のことを思い煩うことなかれ。

明日のことは明日自身が思い煩うであろう。

一日の苦労はその日一日に十分なのだ 。

byイエス・キリスト

Post date / 2024年5月26日

愛知県刈谷市のK様 ラシーントラベラーレストア納車おめでとうございます

ラシーン 弘法大師

見返の弘法

弘法大師 空海の足跡のあるお寺で記念撮影である。周りは軒を連ねたウナギ屋からの香ばしい煙が漂い、平日にも関わらず沢山の参詣者である。空海が関東に向かう途中、このあたりに1カ月ほど滞在し、寺を建立したのである。本尊は空海自らが彫刻を施したらしく、その一体の御姿がやや右を向いており、別れを偲ぶような姿に、見返り弘法大師と申し上げる事となった。わたしは、以前秋の京都の永観堂に立ち寄ったところで、おなじような物語を聞いた覚えがある。それは、永観(ヨウカン)が阿弥陀堂で本尊をめぐって行道念仏をしていが、いつしかつい眠くなってつい立ち止まったところ 、台座から降りてきた本尊が『おそいよ永観』と後ろを振り返り声をかけてきたのである。そしてその姿のまま元の台座にお戻りになった。たしかに、その本尊は左後ろをご覧になっていた。

ラシーン

ラシーントラベラー レストア姿見

この度は愛知県刈谷市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラー、レストアをご覧頂きます。ボディーは純正色を復元してレストア。ボンネット裏までしっかりペイントを行い、美しい佇まいに。

ラシーン ハンドル

ナルディ クラシック ウッドステアリング在中

なんとも、海外の物価高に加え、日本円の価値の下落によりとてもお高いハンドルとなってきた。しかしラシーンには往年のウッドハンドルが良く似合う。

内装 ラシーン

ウェル50デザイン内装張替え

PVCのような安価な素材は使わない。最高級と呼べるマテリアルを使用して張替えが行われたウェル50デザインシート。今回は、オレンジ色にという事で、タイヤカバーも合わせて製作。

ラシーン

ラシーントラベラー レストア姿見

日本一のクォリティーであるとは、大袈裟かもしれないが、大袈裟とも思わないくらい良くできたラシーンである。

ラシーン

ラシーンと記念撮影

この度はK様、ラシーントラベラーレストア納車、誠におめでとうございます。想像以上にお喜び頂けまして恐悦至極に存じます。これからは、ラシーンを相棒に人生の旅に出かけてください。この度は、誠に有難うございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

近くして見難きは我が心なり

by空海

たしかに、自分が自分の事を本当に理解しているのでしょうか。

Post date / 2024年5月18日

大阪府富田林市のK様 フィガロヌーベルバーグ納車おめでとうございます

フィガロ ダッシュパネル

ダッシュパネル

今回のフィガロの内装はパネル類のリペア塗装、ダッシュパネルの張替え、シートの張替えとフィガロの弱点を克服しての製作である。ボディーはラピスグレイであって、本来ならダッシュパネルもラピスグレイ風であるが、今回は優しいグレイ。すこし雲のようなもこっとしたイメージでとても可愛らしい。新車当初からついていた説明タグもそのままにして、当時のパンフレットもお付けして納車が行われた。

フィガロ 

フィガロヌーベルバーグ 左舷前方姿見

ボディーはラピスグレイにリペイントがおこなわれ、鍍金類も磨き直し。フィガロが困るのがプラスチックに鍍金を施している事である。これをリペアするとなると途轍もなくお金がかかる。

フィガロ内装

フィガロ内装の張替え

SW謹製のシート張替えは、ピシッと純正を踏襲して張替えが行われる。パイピングはダッシュパネル生地とコーディネート。しかし、フィガロの内装のリペアは骨の折れる作業である。

フィガロ内張り

ドア内張り フィガロ

ドア内張りも新車のように美しくリペア。フィガロはとにかく白いところは限りなく白い方が良い。

フィガロ納車

フィガロと記念撮影

この度はK様、フィガロ納車誠におめでとうございます。長らくお待たせいたしましたが、この後新型マフラーの製作が進みましたら取付を差し上げたいと思います。

今日はコレマデ。

本日の名言

変化こそ唯一の永遠である。

by岡倉天心

Post date / 2024年5月15日

日産PAO マニュアルミッション ギヤ製作の巻

シンクロナイザーハブ

自動車のミッションには常時噛み合い式と選択摺動式という、2種類が基本的である。その中で、シンクロナイザーハブ(以下シンクロハブ)は内側にシャフトに勘合されており、外側はスリーブを介して各ギヤに接続されるのである。今回のシンクロハブは3速と4速を担うパーツである。昨今、パオのマニュアルミッションの3速がシフトしにくいという症状がみられるが、このシンクロハブにヒビが入って粉砕寸前の状態である事が非常に多い。ほったらかしてそのまま走行し、いよいよシンクロハブが粉砕してミッションケースからシャフトが飛び出た方もおられ、その様な事になる前に交換が必要なのである。しかしながら、実にシンクロハブは生産廃止パーツとなっており、この度東大阪にある企業様に御協力頂き、リペアパーツとして使用出来るところまで漕ぎ着けた。

シンクロナイザーハブ

シンクロナイザーハブ 複製品 リペアパーツ

簡単に複製品と言えども、設計図もなければ、素材さえ解らない。今回は、そんな状態から、SWのデッドストックを基にスキャン技術を用いて設計図を起こし、粉砕したシンクロハブを基に材料を測定。なかなか最先端の技術は素晴らしい。

パオ ミッション

奥が純正ハブ、手前がリペアパーツ

純正品はプレス成型で出来ており、今回のは削り出しである。強度も十分。これからミッションに組み込んで摺動部がうまく噛み合うか試験を行う。

パオ ミッション

シンクロナイザーハブ リペア

現在は3、4速のシンクロナイザーハブが割れるという故障が多い訳であるが、そのうち1、2速のハブも金属疲労により割れる事が安易に予想される。という事で、SWでも現在パオのMTをご注文のお客様には大変お時間をいただいておりますが、漸くココまでこぎつける事が出来ました。また、パオ愛好家の方達のお力になるべく、これからも精進してまいります。

今日はコレまで。

本日の名言

天は無常無自性

私は一所懸命

by 田里亦無

Post date / 2024年5月8日

大阪府岸和田市のK様 ラシーントラベラーレストア納車おめでとうございます

泉州の彫師
木調片山

泉州の彫刻

日本の歴史、文化の中に必ずといって良いほど彫刻が存在する。それらは、飛鳥時代の仏教伝来と共に、仏像や仏閣の建築に用いられ、奈良、平安時代になれば、全国的に仏教が広まり各地で仏像が木彫で作られた。さらに江戸期に入ると、日光東照宮の建立により全国の彫刻師が集められた訳である。淡路彫りや井波彫りなども有名であるが、大阪では泉州のだんじり彫刻が盛んである。トップの写真は泉州の木彫会会長を務められる木彫片山の片山氏が彫刻された、だんじりの竹の節という部分である。題材は舞楽陵王。西暦550年ごろ、中国の北斉、蘭陵王長恭(らんりょうおうちょうきょう)はすぐれた武才とともに、美男子であり家臣がみとれるほどの容姿であったため、味方の兵士の士気を高めるため獰猛な仮面をかぶって指揮を執ったところ、兵士たちは鼓舞され、次々と戦に勝利したという実話を祝した舞が、現在日本の雅楽(舞楽)に残っている。この題材をお願いしたところ、見事な彫刻を施して頂いたのである。流石、本物は違う。

ラシーン 岸和田

ラシーントラベラー レストア

この度は、大阪府岸和田市にお住いの片山氏に納車差し上げました、ラシーントラベラーレストアをご覧頂きたいと思います。シダーグリーンのボディーをベースに当時の純正シダーグリーンカラーに全塗装を施し、さらにバンパーやルーフレールなどゴツゴツしたビースト塗装を施し、その他細部はセミグロスのブラックペイント仕上げ。ヘッドライトリムや、グリル中央の日産エンブレムも一癖利かしている。

ナルディウッド

往年のナルディ

クラシックナルディをリペアして鎮座。オフホワイトのパネルラッカーと合わせてCOOL。ナルディは時代と共に杢の色味が異なり、10年前は黄色みがかっていたのである。最近のは少し黒くて赤い。

ラシーン

ウェル50スタンダードレザー

こげ茶にオフホワイトのパイピング。特別なレザーを使用して張替えがおこなわれている。パイピングとパネルのカラーを合わせる事により繋がりが出来る。

ラシーン

岸和田城下 ラシーントラベラー

ホイールは純正アロイにブラックペイント、さらにリムをポリッシュして、今様に。ボディーは流石に新しい塗装で美しい。これから長く乗るにはこのような仕上げが丁度良い。

木彫片山

木彫片山工房前

この度は片山様、ラシーン納車誠におめでとうございました。カラーの選定にはご家族で沢山お悩み頂き、とても素敵なラシーンが出来上がり嬉しく思います。また、お土産も頂き心より感謝申し上げます。

番外編、ココからはあたくしの町会のだんじりの修理において、気に入らない彫刻を片山氏に少し触って頂いた写真。本来なら片山氏にそのような場違いな作業のお願いする事など恥ずかしい事であるが、こちらも見事な出来前で感謝申し上げます。

真田幸村
真田幸村
徳川家康

真田幸村が大阪夏の陣において、家康本陣に向かって急襲。の場面である。家康は脱糞である。

今日はコレマデ。

本日の名言

及ばざるは 過ぎたるに 勝れり

by徳川家康

やり過ぎるのは良くない。むしろ少しやり足りない方が良い 。というなんと強かなお言葉。グサッと刺さります。