ラシーンとエコロジーカラー
1970年代、土や砂、木、草など自然物の色のアースカラーというものが流行した。
これは茶系の色を指し、色名でいうとベージュやブラウン、オリーブなど
濁色系の色である。
当時は、ヒッピールックなど自然志向なファッションにより人気に火が付き
クルマなどにも用いられた色であったが、裏では公害問題やオイルショックなどが
あったからだと言われている。
そして再び1990年には入るとベージュ系が流行した。ただし、この頃のベージュ系の色は、
「アースカラー」ではなく「エコロジーカラー」と呼ばれるものであって、
アースカラーに加え、海や空などをイメージさせる青系の色までを含むようになったものである。
さらにそれに加えて、生成の布や白木などの自然素材の色を含めた
いわゆるナチュラルカラーというものもあった。
色の流行は時代背景が裏側にあって、これは人の心理状態そのものでもあり、
たとえば景気が良い時は原色系の派手な色が好まれ、景気が悪いときには、
白とか黒とかそのような色が人気が出るという統計がある。
ラシーンは1990年代のクルマであるから、そのエコロジーカラーとナチュラルカラーに
影響されて色が選定されているというのは、カラーコーディネーターにお聞きした
訳ではないが、ズバリその色味であるから間違いはないとわたしは思う。
この度は熊本県天草市にお住いのY様の元へお届けにあがられた
ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。
今回はライトブルーのラシーンは、SWのエコロジーカラーをキーワードに
四駆ぽくもなくあまり可愛らしくもせず、しかしながらラシーンらしいという
オーナーのこだわりを踏まえ、大幅に艤装が行われ製作された。
丸目型ヘッドライト&グリルとバンパーのボデー同色ラッカーフィニッシュ
オーナーとの意見の交換は何度と行われ、最良に調色されたアイボリー色。
丸目型にヘッドライトを置換し、グリル中央部はアイボリー色(エコロジーカラー)で
バランスを取り製作が行われた仕様である。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
内装にもアイボリーとブラウンというエコロジーカラーで統一が図られ
メーターパネルのアイボリーラッカーフィニッシュと相まって
雰囲気は抜群である。
ホイール&背面ステーのアイボリーラッカーフィニッシュ
謹製ウェル帆布 タイヤカバー
コチラも内外装のエコロジーカラーに合わせて選定した
モカブラウンカラーのタイヤカバー。
パイピングも同色で一色にまとめてあるのも、雰囲気がすこぶる良い。
ラシーンと記念撮影
この度はY様、ラシーントラべラー納車誠におめでとうございました。
ながらくお待たせ致しましたが、納車させて頂き幸いです。
ホイールキャップの可愛らしくならずの中央部ペイント無しなど
本当にいろいろと御思案させて頂き製作させて頂きましてありがとうございました。
今日はコレマデ。
ということで、少しお写真を撮ったからここからはお披露目である。
阿蘇スカイラインの二コマ
三角築港での二コマ
本日の名言
好きだから、大切だから、
人は高いところを目指すんだ。
by久石譲
久石さんの音楽には本当にシビレマス。