どんもす~。ウェルです。
さて、皆様本日はPAOのオーディオにまつわるお話。
フロントドアにスピーカーを取付ける(交換)するをご覧頂く。
その前に、本来PAOにはリヤのみスピーカーが取り付けられており
(新車時はディーラーオプション)フロントにはスピーカーが
装着されなかったようであるが、これはデザイナー陣の
意図した考えの元で仕掛けられたPAOらしい感覚であった。
それは、リヤスピーカーから流れるあのチープな音が
PAOとしては100点満点といえるほどの音質である。と
ウェルは推測する。
例えば、ドアを閉めたときの『ドバスッ!!』という音。
あれが高級車のように『ブンッ』みたいな音では
PAOらしくないという、そういうものであると思う。
メーターのライトの明るさから、そういうボディーの
作動音まで、トータルでデザインされていたと言えるほど
PAOとは非常に完成度の高い、クルマらしいクルマでない
車であるとウェルは思う。
ということで、前フリが長くはなったが、
今回はしかしながら、男というものはそのそれぞれの
機器に目覚める性質があり、音を楽しもうと言う事で
ご説明させて頂く。
すでにスピーカーは装着されている。 車両提供 papa氏
今回は車両にすでにスピーカーが装着されており、
その古いスピーカーと新しいスピーカーと交換するという
作業がメインなのだが、フロントスピーカーの場所が
ドアパネルに装着していると言うところが見所だ。
スピーカーネットを外した様子。
PAOのフロントドア内張りにスピーカーを取付けた利点は
やはり前方定位が良くなるという点である。
この前方定位というスピードウェルブログにも
しばしば使われている用語だが、例えばコンサートで
音楽を聴く場合は誰しも前方から音を聞くことになる。
そして視覚と聴覚からボーカルの位置やドラム、ベースなどの
位置を無意識に感じているだろう。前方定位とは
その現実的な感覚を車内や屋内に持ち合わせる
擬似的な音楽空間を作るためのものである。
一般的なカーオーディオシステムの場合、
フロント、リア共同じ帯域を受け持つスピーカーを鳴らしているが、
それは車中の中心で音楽が鳴っているというようなセッティングとなる。
でもそれは、音質的にも定位的にもあまり良いとはいえないのだ。
ではどうしてフロントとリアにスピーカーがあることが音質的に
定位的に悪いと言うのだろうか。
それは 人間の耳たぶはほとんどの人が緩いカーブを描きながら
前方に開いた形になっている。このことは人間の耳が後ろから
発せられる音よりも前から発せられる音がよく聞こえると言う事だ。
前述の一般的なカーオーディオのセッティング(定位が無い)では
コンサートホールのような前方からの直接音が聞こえにくくなりばかりか、
直接音をリアの音で阻害する事となるのであった。
左がお古で右が新品。
スピーカーフレームやマグネットの大きさに注目。
ダイキャストフレームに大型のマグネット。
これだけの作りこみに差があるのは、
最近になってからであろうか。
日本のスピーカーも良くなったものである。
10cmのスピーカーとはいえ、低音の駆動も
充実させる為、フレームの強度を上げマグネットは大型化に。
お古はコーン紙はパルプ材が主。
中央部はツイーターではなく、あくまで形状をそのようにした
フルレンジスピーカー。
新品のコーンは炭素素材の編みこみ。
適度な硬さと編みこみによる内部損失により
音の柔らかさをミックスさせた最新のスピーカーユニット。
中央部は同軸上のツイーターとなり、フィンが設けられており、
指向性を変化させ、音場を整えれるよう調整が効くようだ。
スピーカーがセットされる内張りは
若干のRが付いており、限りなく平行になるようサンダーで
そぎ落とした後、スピーカーと接触する部位に
スポンジが当てられた。
このスポンジがないと、ビビリが発生するゆえ、
確実にセットして頂きたい。
今回は、スピーカーの留め具にブロンズ製のボルト、ナットを使用。
最高級のオーディオにも使われるブロンズ(銅製)のパーツ群。
それは、フラッグシップモデルと呼ばれるものだけに
与えられた仕様でもある。
様は、鉄製のボルト、ナットで締めても音質ははっきり言って
変わらない(解からない)が、よりこだわって製作が
された、と言える感覚だけある。
しかし、一般的にはその訳の解からぬこだわりが、
オーナーの心を魅了するコトに間違いはないだろう。
装着された様子。
今後は、この内張り自体を防振加工を施し、より
タイトに鳴るシステムへと変化させてゆきたいと思い候。
ということで、今回はフロントにスピーカーを
装着するというお話で、前方定位について
少し詳しく説明させて頂いた。
今日はコレまで~。
本日の名言
時間があればいいものができるわけじゃないだろ。
与えられた時間の中で
どれだけのことができるかが勝負だよ。
by鈴木勉
そうですなぁ。時間をかけても良い物が出来るとは限りません。
限られた時間のなかでどれだけの事ができるか、さらには
1番良い物が出来るかが勝負でありますなぁ。