日産ラシーン パワーステアリング(ラック)からオイル漏れの巻!

どんもす~。ウェルです。
さぁ~て今日のお題はラシーンのパワーステアリング装置からオイル漏れが
起こるという症状についての修理方法をご覧頂く事に致そう。
まず、パワーステアリングとはなんぞや、と申せば
重たいハンドルワークを軽くするためのいわゆる
ハンドル切るのが楽チン装置である。
この装置には大まかに2タイプに分かれており、古くは油圧式と
現代ではモーター式(電気式)がある。
なぜ現代ではモーター式になったかと申せば、油圧式では
エンジンの回転力を使いオイルポンプでオイルに圧力をかけ
この圧力でハンドル操作を軽くする仕組みゆえ、
エンジンの回転力に損失が生まれる。
イコ~ル燃費が落ちるというエコで無いという観点から、
電気的にモーターを駆動しハンドルを軽くするといった方法に
変化していったという訳。
という事で、今日はこの油圧式のパワーステアリングの仕組みも
勉強致そう。
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右上が新しいパワーステアリングラック。左下はお古。
油圧式ではこの筒状のモノの中では左右がシリンダーに分かれており、
この左右のシリンダーにどちらかオイルを圧送することで
初めて作動する訳だ。
ここで要点を説明しよう。
このラックの左右の棒はタイロッドとよばれ、この両端にホイールを
支えているハブ(ナックル)にボールジョイント(タイロッドエンド)
を介して取り付けられている。
おおっと、だんだん話はややこしくなってきた。
また、タイロッドはタイヤの軸から後ろに取り付けられているため、
ハンドルを右に切った時はタイロッドの動きとしては左方向へ
ハンドルを左に切った時はタイロッドは右方向へスライドする。
という事で、右にハンドルを切ったら右側のシリンダーにオイルが圧送され
タイロッドが左側へ動くという。
今回、オイル漏れを起こしていたのが、このシリンダーの外側の
オイルシール。
経年劣化によるものと推定。
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タイヤを外し左のフェンダーの中から右側を覗く。
このスペースに先ほどのステアリングラックが鎮座する。
本当に狭いスペースなのだ。
20090623c.jpg
ボディー下から覗いた様子。
ラシーンは4WDゆえセンターデフ(トランスファー)が邪魔をしてステアリングラックは
下から拝めない。
ぎちぎちの作業が始まる。
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中心に2個ボルトが留まりそうな凹凸があるのだが、
これがステアリングラックを取り付ける位置だ。
そう、ハンドルを回してタイヤを動かすので、このステアリングラックが
左右にずれるとハンドルが切れないのだから、こういう形で
ボディーに勘合させられる。
20090623e.jpg
これが合わさる部分。もちろんこの部分にラバーが挟み込まれ。
ボディーとラックボディーと直接はくっつかないのだが。
ラシーンの場合この合わさる部分はしっかり凹凸があり、左右にずれないのだが
パオは半ばUバンドで固定程度なので、対策を取らないとずれるのであった。
20090623f.jpg
写真中央部がハンドルからくるシャフトだ。こんな細いシャフトで
ハンドルを左右に切っているなんて~、と思うのだが
力が大きく加わっているのはステアリングラックから
タイヤまでの間。
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パワーステアリングラックが所定の位置に鎮座した様子。
写真の中央にウォームギヤが組み込まれており回転運動を横へスライドさせる
運動へと変換しているのだ。
とにかく油圧式であれば、絶対にオイルが漏れてくる仕組みでもある。
大きな目で見てあげれば消耗品でもあろう。
ディーラーでは約10万円ぐらい修理代を請求されるから注意が必要だ。
スピードウェル社では、3万円までで修理は完了する。
お助け念仏寺ガレージスピードウェルといった具合だ。
色々な整備などもリーズナブルな整備費用でラシーンオーナーの
強い見方になり、末永くラシーンを乗ってもらいたいと切に願っているのであった。
さてさて、今日はラシーンのパワーステアリングのお勉強だったが、
どえらいことが今週末にも起こるやもしれぬ。
乞うご期待あれ!!
今日はコレまで~
本日の名言
十もらえれば十一返す
by松下幸之助
ははぁ~誠に素晴らしいで御座いますなぁ。
この志は日本人たるもの忘れてはいけませんなぁ。
これが思いやりというものでも御座いましょう。