宮崎県都城市のI様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

モトリタウッド
Moto-Lita Mk-2 フラットウッドステアリング

昨今欧米の物価上昇は勢いを増し、こちらのウッドステアリングも30年前から比べると3倍ほどの価格である。特段、大量生産をして価格を抑えようなどという、そのような概念は欧米人には無い。なぜなら、沢山売らずして一つを売って稼げる、デザインという魔法を持ち合わせているからである。これはわたし的大きな偏見での解釈であるが、キリスト教の思想では、労働というのは神が与えた罰の事であって、欧米人は働かずして儲けようとする仕組みを日々考えているのである。それが一つはブランドであったり、少量生産で価格を上げていたり、それらの取組により欲しい物がカッコ良く見えてくるのだから商売が成立するのである。日本はと言えば、古事記に記載されている通り、箸墓古墳の造営のところ、『昼は人が造り、夜は神が造った』とあり。人も神も等しく働いていたのである。この大きな思想の違いにより、価格差も生まれてくるのには違いない。一番悪いのは、安くて性能の良い商品のデザインである。これを作りだしたら、奴隷のように働かなくてはならないことだけは理解した方が良い。参議院選挙は終わったが、うしなわれた30年とささやかれる今、大量生産、大量消費、価格破壊。バブルが崩壊し、こういう仕事を30年ほどしてきた日本人がいる事はたしかである。そしてそれらの取組はいろいろな物や事をうしなう要因にもなっているであろう。手作りで、少量製作で、少し待たないと手に入らない。このMoto-Litaフラットは自慢のハンドルになるに違いない。

宮崎県にパオを納車
PAOトラディショナル右舷前方姿見

この度は、宮崎県都城市にお住いのI様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。今回は、ボディーはレストア、ペイントを行い、内外装にオーナーのこだわりのパーツをセットアップ差し上げ製作。フロントのフォグランプはレイヨットのドライビングとドライビングフォグを、マフラーはSWからリリースする限定のヂュアル出しステンマフラー。さらに内装はエゲレス本国よりお取り寄せした15INCHIサイズのモトリタフラットMK2ハンドルを装填。ダッシュ上下の張替えやシートはお任せ頂き、ダッシュ上面をライトブラウンとして、雰囲気を作ってみました。それでは、ご覧頂きます。

モトリタフラットウッドハンドル
モトリタMK2

表題にも上がったモトリタハンドル。コロナ禍では一切輸入も無く、今では少しずつ日本に舶来している。15インチという大きめのサイズは希少であり、スピードウェルでは一貫して15インチというサイズにこだわりPAOやRASHEENに装着している。

パオの内装張替え
パオ50デザイン

今回は、オーナー様のイメージを頂きそれらをこちらで変換。パオのカラーとコーディネートを行って製作。シートはこげ茶色として、パイピングにパオのボディーカラーをあしらう。アンダートレイはシートと同色とするが、ダッシュパネル上面はライトブラウンで一癖利かせてる。また、内装が重たくならないように、シートのヘッドレストのカラーをテレコにして、広い面をパイピングのアイボリー色に。

トノカバー
パオの荷台の目隠しトノカバー

フレームはウレタン塗料にてリペアが施され、カバーを張替え。また、カバーはボディーのキャンバストップ生地に合わせてジャーマンにて行う。

パオのマフラー
ヂュアル出しマフラー

予約分で埋まってしまったヂュアル出しマフラー。あまりにも人気ゆえ、少し音量のある(車検には通ります)バージョンを10ロット製作。気になる方はSWにお問い合わせください。

ステッカー
パオステッカー

ガラス全面に紫外線、赤外線の透過率を大幅に下げるフィルムを貼る。少しの青みのある透明フィルムが涼しさを演出している。またリヤハッチガラス中央のステッカーは特別な物をご用意。パオイストであればわかる、そのような品物である。

パオを宮崎県に納車
パオと記念撮影

この度はI様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。長らくの製作時間を頂き感謝申し上げます。また、沢山のお土産を頂きましてこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。それでは、ご家族でPAOLIFEをお楽しみ下さいませ。

今日はコレマデ。

本日の名言

世のなかのよきもあしきもことごとに、神のこころのしわざにぞある。

by本居宣長