秋田県能代市のT様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

べらぼう
べらぼう
なまはげ
なまはげ
きりたんぽ
きりたんぽ

秋田三種の神器と言えば、べらぼう、ナマハゲ、きりたんぽである。もしくは竿燈、不夜城、いぶりがっこ、比内地鶏、大曲の花火とも言い替えれる。けっこうある。柳田國男の雪国の春や、岡本太郎の芸術風土記などにもその日本の原風景として記録されている秋田の風土は、わたし達のDNAに何かを強く訴えかける力がある。写真一枚目の能代のべらぼう凧は、べらぼうめ、という江戸言葉が語源であって、来る年の大河ドラマのタイトルでもある。冬空に天が埋め尽くされるほどに揚げられると言い、昔は夜でも揚げられていた。あっかんべーとしている男女を現しているわけであるが、なんともぞくぞくする奇妙な絵が癖になる。写真二枚目の男鹿のナマハゲ。男鹿半島という環境や人々の生活に根付いた生ける通過儀礼の事である。12月31日の夜、子供や初嫁の居るお家に先立ちの先導にうぉー、うぉー、わるいごわいねがぁ、なくごわいねがぁー、と奇声をあげて来訪するのである。家人は正装をして丁重にこれを出迎え、主人が今年1年の家族のしでかした日常の悪事を釈明するなどした後に酒などをふるまって、送り帰すとされている。子供たちはこの日、ナマハゲに見つからないように朝から納屋などに息をひそめるわけであるが、ほとんどが見つかってしまう。子供たちにとってはとんでもない日なのである。片手に包丁、片手に桶と、何をされるのか想像を絶するほど恐ろしい装備であるが、実に来訪神であって、立派な角はあるが鬼ではない。また、真山地区のナマハゲだけは元より角が無い。三種の神器、最後はきりたんぽである。テレビで柳葉敏郎氏がきりたんぽ食べたい、というセリフがあった。それがわたしの脳裏から離れず、いつかはきりたんぽを腹いっぱい食べる、という大きな目標ができあがったのである。その当時回線を繋げるインターは無く、当然XなどのSNSは皆無であって、きりたんぽってものはどういうものなのか、これは想像上の食べ物なのか、わたしのなかで、きりたんぽがどんどん膨れあがっていった。それから20年は経過したであろう、初めて秋田県のお客様への納車旅にて、秋田駅前のメシ屋で遂にきりたんぽに遭遇したのである。味噌を塗って焼いて食べるのはオーソドックス。比内地鶏にささがきごぼう、長ネギ、糸こんを加えたきりたんぽ鍋には、舌鼓を早叩きしたものである。日本各地に郷土とまつわる料理があって、それぞれに味わい奥深く、わたしは今一度日本に生まれたことに最高の感謝を捧げて新しい年を迎えたいと考えている。

ラシーン 秋田県
ラシーントラベラー

ラシーンと記念撮影

この度は、秋田県能代市にお住いのT様の元へお届けにあがりましたラシーントラベラーをご覧頂きます。T様は元巨人軍の投手であり、現在は能代駅前で古着屋さんを経営されている。今回はそのお店のカラーに合わせてボディーをペイント差し上げました。

ラシーン 秋田県
ラシーントラベラー前方正面姿見

古着屋さんといえばアメリカンなテイストであるが、そのイメージに合うように、カラーを配置。バンパーがホワイトでくれば、リップやサイドシルなどボディー同色で整えて、ドアアウターハンドル、ドアのアンダーモールなどはバンパーにあわせてホワイトに。

ラシーン専門店
ラシーンフロントフェース

フロントグリルは前期モデル形状は、アメリカンなイメージにも良く似合う。フロントのワイパーは雪国使用のブレードがごつい仕様であり、付け根まではシルバーにペイントを施し、一癖きかせている。

ラシーンシート張替え
ラシーンの内装風景

最上位の生地を使用して張替えがおこなわれたラシーンの内装。ウッド調パネルにナルディクラシックウッドハンドルをおごる。オーナー自慢の内装風景である。

ラシーン 秋田県
ラシーンと秋田の風景

すでに雪深く、今回のラシーンは東北仕様として、寒冷地ワイパーをはじめとし、バッテリーを大型化。さらに細かくラジエーター液の濃度調整やマフラーも状態の良い物に交換を施し、下回りは錆止めペイント。スピードウェルではその風土にあわせたモノづくりにこだわりを魅せる。
という事で、本日は秋田県能代市のT様の元へお届けにあがりましたラシーントラベラーをご覧頂きました。T様、納車誠におめでとうございました。お土産まで頂き感謝申し上げます。これからは家族の一員としてラシーンをお楽しみくださいませ。
ココからは、T様のお店のご紹介でございます。秋田県は能代市の能代駅前にあります『GARAGE DIGRU』。ユーズド&ビンテージ衣類のセレクトショップであります。不定休ではありますが、11時から18時までの営業であります。

店内には読売巨人軍のユニホームも展示されておりますが、アメリカン雑貨などもあり、わたくしもお二つ購入させて頂きました。とてもお洒落なお店でございますので、近県のみならず、沢山の皆様にご来店頂ければ幸いです。

という事で、ここに2024年のブログを書き納め致しました。新年は1月7日より営業を始めますので何卒よろしくお願い申し上げます。それでは、2025年は皆様におかれましては素晴らしい年となります様に心よりお祈り申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

今日はコレマデ。

本日の名言