群馬県の太田市に世良田の東照宮が在る。徳川家光公が日光の東照宮を現在の姿に大改築の折、元のお社と、門を世良田の地に移築したのがそれである。徳川幕府が大政奉還を行い、明治新政府に代わって150年あまり経つ訳であるが、徳川家が作った泰平の世は260年と戦争が無かったわけであって、世界的に見て、とても稀有な事である。現在の日本は、ウクライナへ財政的に一兆七千億円ほど支援しており、実にわれわれも遠巻きに戦争へ片足を突っ込んでいる言え、鋭く言えば加担しているという事実を自覚しなければならない。そこでわたしは徳川家の泰平260年を偲び、世良田の東照宮で平和を祈願したのである。
この度は、群馬県太田市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルレストアをご覧頂きます。オリーブグレイの車体はレストアが施され、各部をリペアパーツに交換、マニュアルミッション、エンジンもオーバーホールが施され、すこぶる美しいパオが完成。
フロントフェースは純正仕立て、後でご覧頂く訳であるが、内装の色味もシートデザインこそSW仕様であるが、純正を彷彿とするカラーリングで製作が進められている。
ダッシュ上下の張替えも行われ、ハンドルコラム廻りの樹脂も加工が施され、新車の頃の輝きを取り戻している。ダッシュパネル自体もペイント、磨きがおこなわれて、ピカピカである。
ダッシュ廻りで時に気になるのが、デフロスタグリルと云われる、空調の吹き出し口。熱による変形が多く、見栄えがし難い。このすべての吹き出し口はSWが製作するリペアパーツにより本来の形へと戻す事が可能だ。
この度はK様、PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございました。長らくお時間を頂きましたが、エンジンもオーバーホールしてすこぶる快調であり、末永くお乗り頂ければ幸いです。また、お土産も頂き、さらに駅までお送り頂き、重ねて御礼申し上げます。
今日はコレマデ~
本日の名言
人の一生は重荷を負ひて遠き道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望みおこらば困窮したる時を思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもへ
勝事ばかり知りてまくる事をしらざれば害其の身にいたる
おのれを責めて人をせむるな
及ばざるは過ぎたるよりまされり
by東照公御遺訓