伊勢国の一ノ宮は都波岐神社・奈加等神社である。伊勢にはたくさんの神社が存在するわけであるが、伊勢には神宮が在るではないかと思う方もおられるだろうが、神宮125社はそういった序列には入ることはない。この伊勢の一ノ宮は猿田彦をお祀りされており、巷では道開きの神様と呼ばれている。また、身近な所では猿田彦珈琲のブランドネームの由来でもある。この猿田彦という神は古事記で猿田毘古神(サルタビコノカミ)、日本書紀では猿田彦命(サルタヒコノミコト)、と記載されている。昨今サルタビコかサルタヒコかの論争はあるが、どちらにせよ、平安時代までは濁点はなく、なんなら昭和まで天皇も濁点をつかっておらず、おおむねサルタヒコが正解であるとわたしは解釈している。そして、猿田彦はなぜ道開きの神となったのかと申せば、天孫降臨の際、天照大神より使わされた瓊瓊杵尊が、猿田彦によって道案内されたことに由来する。日本各地のお祭りで、神輿の行列が出る場合は、先頭に天狗のような面を被って先導するのが、それが猿田彦のお役目のようである。今回はその古くから歴史のある神社の元へお届けにあがらせて頂きました。
この度は、三重県鈴鹿市のN様の元へお届けにあがりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。サンドベージュ色のボディーに各パーツをブラックペイントに塗装を行い、内装もシックなチョコブラウン色で製作。大人らしく、可愛らしいラシーンが出来上がりました。
プリミティブな三連風メーターにはナルディのクラシックウッドステアリングが良く似合う。
SWの使用する特別なマテリアルを用いて張替えが行われたシート。ビターチョコブラウンという名の生地は、ほろ苦い大人の味。ナルディウッドハンドルと合わせてとても雰囲気は良い。
リヤハッチに装着されるスペアタイヤ。ホイールを塗装を行ってカバーレス仕様として製作。一癖ある無骨なイメージが、サンドベージュカラーにマッチしている。
この度はN様、ラシーントラベラー納車おめでとうございます。道開きの神様に道開きのラシーンですね。これからも末永くお乗り頂けますように、お祈り申し上げます。
今日はコレマデ~
本日の名言
生命は力なり、力は聲なり、聲は言葉なり、
新しき言葉はすなはち新しき生涯なり。
BY島崎藤村