和歌浦芸術区
和歌山は本州最南端とあって、とても季候が良く海岸沿いはリゾート地の装いである。和歌山市内でも和歌浦と呼ばれる地が存在し、紀州徳川家を祀る紀州東照宮から和歌浦を望めば、いや絶景かな絶景かな、と五右衛門風に声が漏れてしまう訳である。その和歌浦あたりで写真を撮影しようとしたその時、何やら和歌浦芸術区なる場所を発見した。それだけではない。そこにはホワイトのラシーンが鎮座しているではないか。平安末期の歌人、西行がこの情景をご覧になられたなら、何事のおのりにならるばしらねども、かたじけなさに なみだこぼるる 、とそう詠んだであろう。
ラシーントラベラー 右舷前方姿見
この度は、和歌山県和歌山市にお住いのI様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラー、シダーグリーンをご覧頂きます。内外装のリペアも行われて、美しく仕立てられたラシーン。このシダーグリーンのモデルはラシーンの中でも一番巡り合えるのに時間がかかります。
アンティークレザーシートの仕上げ
昨今張替えでも人気が出てきました、アンティークレザーというマテリアルでの張替え。ウェル50デザインでの張替えが良く似合います。また、パネルラッカーにはブルックランズグリーンを採用して質感を高めています。
タイヤカバーの張替え
巷で使用されているビニール生地(PVC)などでは、耐候性には不十分という事で、屋外用の生地の王様、ジャーマンを採用して仕立てを行います。マテリアルの質感もとても高級感があり、ラシーンのリゾート感と相まってとても上質な香りが漂います。
ラシーントラベラー 右舷後方姿見
ワイパー、ホイールや背面スペアタイヤを支えるステーなどもブラックペイントで製作。とても引き締まった印象にラシーンの優しさと調和。
ラシーンちゃんと記念撮影
この度はI様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。長らく製作にお時間頂きましたが、きれいなーっというお言葉を頂き恐悦至極に存じます。末永くお乗り頂けます様に。
今日はコレマデ。
本日の名言
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議のまけ無し
by野村克也