photograph by Bunemon.Z
栃木県つくば市のN様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます
フォンテーヌの森
茨城県つくば市にあるのが、フォンテーヌの森である。ここ
は都心からすぐという距離であって、自動車で乗り付けてラ
イトなキャンプが楽しめる施設である。わたしはボーイスカ
ウト上がりであるから、キャンプは得意だった訳であるが、
あの頃はお風呂と言えば川で水浴び、火を起こすのにも、種
火からおこしたものである。でもそれは汗臭いものであって、
いわゆる本気であった。しかし昨今の楽しみ方はもっとお洒
落に楽しみましょうという事で、使用する小道具からお気に
入りの物を用意して、雰囲気を楽しむ訳である。この妙が実
にラシーンらしく、要するに気分なのである。そういう気分
にさせてくれる、大道具がラシーンとなる訳だ。
ラシーン フロントフェース 化粧直し
この度は、栃木県つくば市にお住いのN様の元へお届けにあが
りました、ラシーントラベラーをご覧頂きたい。後期モデルの
ホワイトのラシーンは天井に鉄製の籠を取り付けてよりRV感が
増す。しかし、これもある種の気分である。
内装の図絵
ナルディウッドハンドルはお決まりであるが、茶色いシート
紺色のパネルのラッカーで、雰囲気が良い。
ラシーントラベラー 左舷後方姿見
こうして見ると、天井の鉄製籠が良く見える。本来の取付け
はフロント側に勾配がかかっており、そのままつけるとスポ
ーティーなラインとなるので、逆転させて鈍感さを演出。こ
れがラシーンらしいイメージである。
ラシーン フォンテーヌの森
ラシーンと記念撮影
この度はN様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうござい
ました。長くお待ち頂きましたが新車のようにお喜び頂けまし
て恐悦至極に存じます。また、駅までお送り頂き感謝致します。
今日はコレマデ。
本日の名言
ビートルズは、
ほしいだけの金を儲け、
好きなだけの名声を得て、
何も無いことを知った。
byジョン・レノン
京都府京都市のY様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます
不合理の合理
ものづくりは生きるということでもある。縄文時代より続く
日本のものづくりの中で、数々の名人や工芸士、作者が生れ
た訳である。縄文では土偶というアーティスティックな女性
の焼き物がうまれ、古墳時代では埴輪というアートも生まれ
た。わたしは、ココでアートと解釈しているのは、両者とも
写実的ではないという点である。たとえば中国の兵馬俑では
一体一体が写実的でどれ一つ同じものが無いという、素晴ら
しいモノづくりではあるが、芸術性とは言い難い訳である。
同時代にあの可愛らしい埴輪を造っていた土師氏には敬意を
表したい。さて、本題の不合理の合理であるが、これはかの
作家、河井寛次郎のお言葉である。氏は、柳宗悦の唱えた民
藝運動の中心的な人物であり、バーナードリーチや濱田庄司、
等と日本中にものづくりの精神性を説いた訳である。用の美
や、無名の作家が作る日常の雑器には命が宿るなどの精神。
民藝の概念は今でも日本の一部のものづくりにおいて伝承さ
れている。わたしが感動した言葉は使えば使うほど味わいが
増すというフレーズである。これは大量生産、大量消費とい
う概念では見出す事がなかなかできないわけである。そして
今日の『不合理の合理』というフレーズ。今ある合理的な物
や事の考え方は、果たして本当に合理であるのか、一見不合
理に見える物事が、長い目で見て合理的ではないのか、はた
また、不合理こそ合理でもあるのだ、という感覚である。た
とえば、近年、日本製とドイツ製のカメラに見れた不合理の
合理があった。それは、重さである。日本製は楽をしたいか
らより軽量に造られ、そして軽くなったら手振れがするので、
マシン制御で手振れを補正している。しかしドイツ製のカメ
ラは真鍮製で重たい訳である。そのドイツ製のカメラは、重
たいがため、手振れがしない。そして、マシン制御されてい
ないので壊れない訳である。まさに不合理の合理のような、
クルマでも、日本車のハンドルは楽をしたいからより軽く設
計されている。ドイツ車はその車格にあった重さで設計して
いる。これは、なんでも一見合理的にしてしまう日本人の悪
しき感性であるとわたしは思う。もっと、その空気の微妙な
ゆれをも感じ取ってモノづくりに励みたいものである。
ラシーントラベラー 左舷前方姿見
この度は、京都府京都市の山本様の元へお届けにあがりまし
た、ラシーントラベラーをご覧頂きたい。ホワイトのカラー
が、ラシーンの基幹カラーである。後期モデルであるから、
フロントグリルは縦型の格子形状。
縦格子とイヌヤライ
京都の家屋には竹で作られた柵のようなものがあるが、実は
これは犬を追い払うものが起源である。お茶屋さんなどには
雨よけご遠慮くださいという意味もあるようであるが、まあ
ラシーンのフロントグリルがイヌヤライの形状に良く似てい
る訳である。流石、日本四駆です。
京町やにラシーン
ラシーンというクルマは、日本の景色にそっと溶け込む、も
しくは、日本の景色になるクルマだと感じます。
ラシーンと記念撮影
この度は山本様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうご
ざいました。末永くお乗り頂けますようにお時間かけてメン
テナンス致しました。さて、本日は山本様のお仕事のご紹介
をさせて頂きます。
銅鏡の製作 葡萄神獣鏡は高松塚古墳出土のレプリカ
山本様は実に、日本でたった一軒の代々銅鏡製作のお家です。
祖父が魔鏡の仕組みを解明されたという事で、すんがすんが
すげーお家柄です。年間大小合わせて200枚ほど製作される
ということで、需要は主に博物館や神社など。しかし、これ
は伝統工芸のなかでもかなり特殊なところにあると思います。
魔鏡
鏡には何も描かれたおりませんが、光を当てると、文字や
カタチが浮かび上がります。卑弥呼の時代、祭祀に使用さ
れていたのも魔鏡であったと推測されていますが、鏡には
不思議な力があるようにわたしも感じます。
銅鏡 製作風景
この度は、工房に長くお邪魔させて頂き有難うございました。
こだわりのあるものづくり、それぞれに神は宿りますね。
今日はコレマデ。
本日の名言
神が存在するということは不可解であり、
神が存在しないということも不可解である。
byパスカル


























