Post date / 2015年2月4日

古典笛師 尾本玄翠氏と出会う

まえがき

1990年代、現在の社会を第三次産業が発展し、空気や天然水といった

値段が付かない、と考えられていたものすら商品として売られる

消費社会が成熟した「超資本主義」の段階に入り「マルクス経済学が

述べている資本主義は消費過剰になった時に、もう終わってしまって

マルクス経済学が通じない段階になってしまった」とした。

そして、日本の一般民衆は中流意識が91%をしめているが、

過去の流れから推測して99%になるのは遠くない。

そうなると国家社会に特別の要求はなくなり、

したがって関心も理想も切実にはいらなくなる。

そのとき今の資本主義は終わる。

いま先進国の本当の課題は、近代以降命脈を保ってきた民族国家を

いつどうやって死なせたらいいのか、ということだ」と吉本隆明は述べている。

地域の文化財保存継承事業

昨年のことである。町会のだんじりが祭礼中横転したことにより、

大修理が必要となったところから話は始まる。修理の際に

文化庁の地域の文化財保存継承事業というものがある事を知り

仕事の合間、1年かけてその事業に参画することになった。

そして方向性を市の教育委員会の文化室と打ち合わせしていくうちに

地域住民の中でもとりわけ若い世代が無関心である事を肌で感じ、

吉本隆明が1990年代に述べた「国家社会に特別な要求はなくなり、

関心も理想も切実にはいらなくなる」という言葉が脳裏をよぎる。

ココにきて的を得たような、日本の民族国家の終焉さえ感じる時代に

入ってきたのだろう。

というところで、文化庁が推進する地域の文化財の保存継承事業の

必要性を痛感し、その中で、自身が地域にある伝統的な芸能を

蘇らせようという流れを作ることは出来ないかと自問が湧き起こる。

そして温めていた夢、雅楽師※の修業を始めるコトとなった。

※雅楽

宮内庁式部職楽部に伝わる日本の伝統的音楽芸術。

(重要無形文化財、ユネスコの無形文化遺産)

世界最古の管弦楽(オーケストラ)である。

表現としては、「管絃」「舞楽」「歌謡」の三つの形態がある。

古典笛を製作 尾本玄翠氏

尾本玄翠氏に出会う

学生時代は吹奏楽部や軽音楽部で音楽を楽しみ、社会人に

なってからもギターやピアノを趣味にしていたという尾本氏。

雅楽との出合いは20年前、多賀大社の雅楽講座に参加したとき。

篳篥の荘厳な音色に魅せられたという同氏は

雅楽器(三管)作りの伝統技能を習得するために

京都の名門雅楽器師・六代目山田英明氏に弟子入り。

古典笛に図面はなく、笛を吹きながら竹の内径や穴の距離を確かめ

0.1㍉単位で調整していく。

篳篥(ヒチリキ)

篳篥(ヒチリキ)

漆を塗った竹の管で作られ、表側に7つ、裏側に2つの

孔(あな)を持つ縦笛である。

発音体にはダブルリードのような形状をした葦舌(した)を用いる。

尾本氏が作る篳篥は煤竹(すすたけ)とよばれる茅葺民家の囲炉裏で

200年ほど燻された材の女竹の節部を管端にし、管頭径が約19mmの

女竹を厳選し、巻きの上に黒漆、朱漆、透漆で仕上げている。

モノの価値は半端ではないことが伺える。

煤竹

近江・湖東地方に残る茅葺民家の本煤竹

特に女竹は、天井部分に敷かれる「縄で編んだみざら」

として使われており、150年以上経過したものは

肉厚の半分以上まで煤がしみ込んでいて

削り込んでも飴色の表面を保つといふ。

手仕事でしあげてゆく

竹表面の研磨には、竹の繊維を乱さないよう砥草など

古来の材料を使用する。巻物は山桜の樹皮(秋田産)を乾燥させ

表裏をきれいに磨き、樺巻き用に2厘程度の幅に引いて、

長く繋いで巻いていく。

出来上がった篳篥

出来上がった篳篥

出来上がった笛は同じように見えても個性があり全部違う。

「自然の素材を使うので全く同じものはできないからです。

だから飽きずに続けられるのでしょうね」と尾本氏。

笛を作る工程は30~40に及び、1本作るのに2~3カ月もかかり

作れるのは年間20本が限度である。

尾本玄翠氏 フォト・ ザコウブギョ

尾本玄翠氏 photographer:ザコウブギョー

尾本さんは努力を重ね、2年間で篳篥だけでなく

横笛の龍笛や能管の作り方も習得。

師匠から「笛を作るために生まれてきた人」と評価されている。

本日の名言

笙は「天から差し込む光」をあらわし、

篳篥は「人の声」つまり「地の音」を。

そして、龍笛は天と地の間を行き交ふ

「龍の鳴き声」を表しているとされてる。

つまり天と地、宇宙を象徴しているのです。

by雅楽

日本人の純粋で感性豊かな自然信仰があらわれています。

Post date / 2015年2月2日

広島県呉市のI様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオのキセキ

25周年記念 『パオのキセキ』 著 古場田 良郎 絶賛発売中!!


PAOトラディショナル オリーブグレイ

PAOトラディショナル オリーブグレイ 前方正面姿見

この度は、広島県呉市にお住いのI様の元へお届けにあがられた

PAOトラディショナルをご覧頂くコトに致そう。

オリーブグレイのPAOの数も年々減ってきており希少価値が高まる中

未だ5万キロほどの走行距離といふ当車両の状態はキセキ的に新車のように美しい。

パオトラディショナル

ナルディウッドハンドル

ナルディウッドハンドル

PAOの原初のコンセプトにはウッドステアリングの考え方はなかったという

お話はパオのキセキの中で述べられているわけであるが、

オリーブグレイの車両とウッドステアリングのカラーがとてもマッチしていて

どうしても装填したくなるわけである。

カンパミアータ 60スタンダードレザー

カンパミアータ 60スタンダードレザー

オリーブグレイのカラーに絶妙にマッチするブラウンカラーのレザー。

ハンドルと合わせて、オーナーがコーディネート。

PAOトラディショナル 後方正面姿見

PAOトラディショナル 後方正面姿見

PAOちゃんと記念撮影

PAOちゃんと記念撮影

この度はI様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。

奥様も大変お喜びいただけまして、幸いです。

これから、PAOちゃんをなが~くお乗りください。

今日はコレマデ。

本日の名言

歩くから道になる

歩かなければ草が生える

by相田みつを

素敵な名言。間違いありません。

Post date / 2015年1月31日

さいはてにて  2月28日全国ロードショー

ラシーン

さいはてにて

2月28日公開予定の映画、『さいはてにて』にラシーンが登場したのだが、

これが映画のスロウなイメージに寄り添って素晴らしい演出なのである。

登場するラシーンは程よく使い込まれており、運転席のドアのヒンジにガタがあるようで

その影響によりドアが下がった状態であることから、女性なら一生懸命ドアを閉めなければ

閉まらない状態。

PVの最初の3秒、そんなドアを永作博美さんが一生懸命閉めるところから始まるのが素敵である。

また、劇中に使用されている大道具、小道具なども、ラシーン好きにはたまらない感覚。

舞台は美しい奥能登、そしてのんびりした雰囲気だから、ラシーンなのだろう。

キャスト

永作博美 佐々木希 桜田ひより 保田盛凱清 臼田あさ美

イッセー尾形 村上淳 永瀬正敏 浅田美代子

という豪華な顔ぶれである。

東映上映劇場案内

本日の名言

日本の最果てにある、船小屋珈琲焙煎店。

ここが本当の自分に戻れる場所。

byさいはてにて

Post date / 2015年1月25日

大阪府羽曳野市のH様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオのキセキ

25周年記念 『パオのキセキ』 著 古場田 良郎 絶賛発売中!!

パオトラディショナル

PAOトラディショナル オリーブグレイ

この度は大阪府羽曳野市にお住いのH様の元へお届けにあがられた

PAOトラディショナルをご覧頂くコトに致そう。

上質なオリーブグレイ車両にカクカクのチューニングを施して

製作が行われたPAOであるが、ホイールなどは現在進行形で

特別な加工を施しているから後日のご覧となる。

フロント周りの移設

フロント周りの移設パーツ群

バンパーやボディーを加工してフォグランプやナンバープレートなどの

移設が完了した。

加工工程ではどれだけスマートに魅せる事が出来るかというところを念頭に入れ

必要最低限のパーツ類を選んで、洗練して組み上げて行く。

ナルディanniversary50

ナルディアニバーサリー50ステアリング

電圧計などの計器の針の色にあわせて、スピードメーターの針など

ところ狭しと細工がされている。

パオ用アームレスト

アームレスト

アームレストも製作

オーナーH氏の体形にあわせてアームレストを製作した。

肘掛部にはシートの中央で使用しているCoxレザーなどをあつらえ

より統一感のある仕上がりにも余念はない。

アクセル&ブレーキ

アクセル&ブレーキ

車両はアクセル&ブレーキが左手により操作を行う仕様である。

ウインカーやホーン類もこのノブにすべてが収められている。

ルームミラー アルマイト製

ルームミラー アルマイト製

スポーツティックなアルミアルマイト製のルームミラーを採用。

グラス面はブルーの減光コーティングが施されており、夜間でも

見やすいミラーである。

ということで、本日はH氏の車両の製作のあれこれをご覧頂いたが、

未だ完成にあらず、これからが楽しみである。

今日はコレマデ。

本日の名言