PAOにはアイスが良く似合う
PAOのデザインにはキューベルワーゲンだとか、ジープのような少し軍用車的印象が感じ取られる。
たとえばドアの蝶番が外にむき出しであるとか、パネルのリブ(骨)などがそういう気分である。
しかしPAOの良いところは全く本気でないというところであり、『軍用車のようで実はゴルフカート!』
というニューアンスが正解で、これはパオチーフデザイナーの古場田良郎氏に教わった言葉である。
沖縄では、一般道に在日米軍の軍用車が日常的に走行しているから、PAOとすれ違う、
もしくは並走している時に何故か意識してしまうのは、やはり心中でPAOを軍用車のようなイメージに
照らし合わせてしまい、米軍の何か特殊な作戦に同行しているかのような錯覚に陥るからである。
最近沖縄に行く機会が多くなったから、例によってこの日もルート58を走行する。
そしたらいつもの普天間が右手に見えてくるのであるが、入口ゲートを横切ろうとしたところに
ずらずらハマーが並んでいる様子が見えたので、急いでブラッククロームの鍍金が掛けられた
50㎜の単焦点で照準を合わし、シュッと引き金を引いて一枚撮った。
基地の内部を撮影するというのはご法度かどうかは知らないが、こちらが照準を合わした時には
すでに基地内からロックオンされているという殺気がむんむん漂くるので急いでその場を離れ、
丁度基地の手前にブルーシールアイスがオープンしていたことを思い出し、そちらに向かった。
沖縄ではハマーに銃が似合うかもしれないが、やっぱりPAOにはブルーシールのアイスが良く似合う。
※PAOとFIGAROとキューベルワーゲンは古場田良郎氏所蔵品
PAOトラディショナル 前方正面姿見
この度は沖縄県浦添市にお住いのT様の元へお届けに上がられた
PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
象牙カラーを基調に整えられた謹製ウェル帆布、60スタンダードレザーシート。
オリーブグレイの軍用色に、バニラのようなアイボリーのシートカラーが
PAOにはアイスクリームが良く似合うと言っているようだ。
ちなみに当日は27度ほどあり、11月にかかわらず至る所で冷房がかかっていた。
PAOトラディショナル 左舷前方姿見
在日米軍のキャンプ地周辺には夜になるとオープンするクラブや
料理店が軒を連ねる。
PAOトラディショナル 左舷後方姿見
日本にいながらアメリカにタイムスリップした感覚はPAOによるもの。
これがプリウスだとあまり感覚はわかない、わたしの偏見である。
PAOちゃんとT様の記念撮影
T様、この度はPAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。
これから長くPAOをお乗り頂けますよう一生懸命整備させて頂きましたので
ずっと大切にして頂ければ幸いです。
今日はコレマデ。
ということで、当日は以前にラシーンを納車させて頂いた
20世紀ハイツの主人邸が伝統的な沖縄赤瓦の
家屋なので、風土の調査も兼ねてお泊りさせてもらった。
沖縄赤瓦のカワラヤー邸
赤瓦を寄棟の屋根に敷き詰めて、瓦の間を白漆喰で固めるというのが伝統である。
これにより、大型台風が来てわたしが飛ばされても瓦は飛ばされない。
沖縄赤瓦のカワラヤー邸
軒を支える木はチャーギーと呼ばれる材木で、首里城など沖縄の伝統的な建物は
チャーギーで造られている。
白アリに食われないくらい硬い木だそうだ。
シーサーはお家の顔である
真夏に、シーサーにホースで水をかけてあげれば
涼しい顔をするというのは主人談である。
本日の名言
勉学は光であり、無学は闇である。
byソクラテス
いやぁ、これは名言中の名言。