どんもす~。ウェルです。
さて本日は、PAOの燃料タンクのゴムホース類が劣化しているコトにより
燃料が漏れ出すのを防ぐという、予防整備的なブログである。
さらに、今回からは出来るだけ皆様にわかり易くご覧頂こうと
言う事で、イラスト付きで紹介致し候。
フューエルタンク脱着『日産PAO整備要領書図会』
まず、ホース類を交換するにはフューエルタンクを脱着しないと
出来ないというところからだが、
図の左側にボルト(4本)2,7~3,6と記載されているように、
これはタンクは4本のボルトで、2,7~3,6Kg-mの締め付けで
取り付けられていますよ!と読むんですよ。
また作業方法として、
①燃料の抜き取り
②リヤシートの取り外し
③インスペクションホールカバーの脱着(リヤシートの下にそれがある)
④ホース類の取り外し
という順序で行われるのであった。
タンク後方よりボディー前方へ撮影。
タンクより前方へパイプが何本も走っているのが伺える。
燃料は底を鉄製のパイプを通って、エンジンルームまで
引き込まれているのであるが、この鉄製のパイプと
タンクの接合するパイプ(ゴム製)を今回は交換すると言う事である。
すでにタンクは外れ、ゴムホース達が見えてきた。
ホース口はクラックが入り、まわりにはいつでも漏れる気配が漂っているようだ。
ホースの役目だが、左からアウトレット(燃料がポンプへ送りこまれるホース)
中央がリターン(燃料ポンプから不要となったガソリンがタンクに戻るホース)
右がチェックバルブ付きエバポホース(フューエルタンク内で揮発したガスを
チャコールキャニスターという装置へ一時溜め込み、エンジンが始動すると
この溜め込んだガスをキャブレーター側へ送り燃焼させるという)
※ひとは俗に燃料蒸発ガス抑止装置と呼ぶ。
そう、タンクにもいろんなカラクリがあり、大気に有害なガスが
漏れ出さないように、こうした工夫がなされているのであるのだ。
今回も剛性のあるステンメッシュフューエルホースを使用。
特に、クルマの下側からであれば、石などのハネにより
ホースが損傷するのも防いでくれるという優れものである。
これはガソリンの給油口からタンクへ流入する時にガソリンが通るホースである。
今回はせっかくだから、全てのホース類を交換する。
先ほどのガソリンが通るホースは丁度左リヤタイヤハウスにあり
タイヤがはねる石などにより損傷を受けないよう大きな蛇腹状の
チューブが巻かれているようだ。
チャコールキャニスター側に通じるホースに取り付けられるチェックバルブだ。
このようなPARTSもまだ日産が出してくれるというから
まだまだPAOライフは安泰である。
取りつけ例。
フューエルホースの内径は6,35mmである。
また、取り付けにはかならずホースはパイプに対して25mm以上挿入しないと
いけないから注意が必要だ。
※きっちり挿入出来ていない場合、そのホースからガソリンが漏れる可能性がある。
このように交換し今回は終了となる。
ちなみに、さきほどの左リヤタイヤハウス内の様子だ。
蛇腹状のチューブがゴムホースを保護しているのが伺えるだろう。
組み付けは終了。
交換してみるとなぜかPAOが元気になった気がするのは
ウェルだけであろうか。いやそうではないはすだ。
きっと皆も感じられるであろう。
故障する前に、愛情を持って予防整備をするということの
気持ちよさはオーナーにとってもPAOにとっても格別である。
今日はコレまで~。
本日の名言
苦労が大きい分
感謝は深まる
そう、苦労すればするほど、感謝の気持ちも大きくなる。
若者の時には最大に苦労すれば良いのです。
楽して儲けるとか、楽してなんたらなんて、
考えててはいけませんなぁ~。