ラシーントラベラー 前方正面姿見
本日は広島県福山市にお住いのN様の元へお届けされたラシーントラベラーを
ご覧頂くことにする。
今回のラシーントラベラーであるが、Nオーナーの思いのカラー(純白)に
染め上げられ作品の製作が進められた。
ヘッドライトリムのホワイトラッカー
ラシーンのヘッドライトにはメッキリムが装着されている訳だが、そのリムを
ホワイトで塗装してほしいということで行った模様がこれである。
一見すると見逃しがちではあるが、細かなところにオーナーの主張があって
面白い仕上がりを見せている。
クルマとしては純正(フルオリジナル)の感覚が当時のコンセプトからすると正解であり
まさにそれがみんな欲しいわけだが、今後オーナーが一番大切にする形がある、
もしくは可能であれば、それはそれで一番大切にして頂ける形にするのも一つの方法である。
SWではこのような細部のモディファイも行えるのだから、今から考えている方達は
色々とあたしに相談して頂きたいと思う。
※純正(フルオリジナル)を主体にして、そこから派生する。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
内装で選定されたレザーも今までに使用したことはない純白。
なんとなくおぼろげに記憶があるなと思い起こせば実はあたしは
15年前におなじ仕様のカラーリングでクルマをモディファイしていた。
この場合、いろいろな小物を乗せて楽しむのが面白かった。
ラシーンデザイナー平林俊一氏もホワイトのラシーンを
ラシーンはオーナーにとってのキャンバスと提言されていたから
オーナーがこれからいろいろと描いてゆかれるのだろう。
謹製ウェル帆布 タイヤカバー
タイヤカバーは純白と思いきや、こちらはブラックで引き締めてある。
そう、すべて純白にするわけでなく、ここにマイナス一の精神があるということに
あたしは今回のクルマに感動を覚えている。
それはどういう事かというと、すべてにやってしまえばやりすぎた感覚が否めない。
どこかで、抑える部分が必要になってくるという訳だ。
たとえば、三角形を例にとってみよう。正三角形はどことなく退屈だが、
少し三角の形をかえるだけで面白いデザインが生まれる。
ここら辺はバランスの問題でもあるから答えなどはまったくないが、
Nオーナーは素晴らしい選択をされたとあたしは思っている。
Nオーナーのお母様とラシーンちゃんをガシャ!!
この度はN様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。
また、地元のお土産まで頂きまして恐悦至極に存じます。
とここで、これまたビューティフルジャパンのお時間。
福山市にある吉備津神社に訪れた。
それは知人が交通安全に良い絵馬がある神社だと以前に教えてくれていたからだ。
あたしの仕事は楽しい自動車を製作するのが主ではあるが、
その自動車を楽しく運転してもらう事にも注力しないといけないから
神頼みでもなんでも良いからそういう気持ちを持っておくことは大切なのだ。
まあ、気持ちだけではへのツッパリかもしれないが。
備後国一宮 吉備津神社のクラシックな交通安全絵馬
宮司さんとお話をする機会があり、こちらの絵馬はお洒落ですねとあたしが
申す前に、欲しいですかと尋ねられ、欲しいですと返答すると内緒で絵馬を頂いた。
この乗り物はいったい何の車が題材なのだろうか、T型フォードよりまだまだ古い。
多分1800年代のクルマだと推測するが知っている人は教えて欲しい。
今日はコレまで。
本日の名言
棒ほど願えば、針ほど叶ふ。
そう、願えば(行動を起こせば)少なからず叶うということかもしれません。