ラシーントラべラー 前方正面姿見
本日は和歌山県和歌山市にお住いのF様がオーナーとなられた
ラシーントラベラーをご覧頂くことにしよう。
昼下がりの撮影ではどうやらぼんやりした写真になってしまい、それがなぜか
ラシーンのスローなテンポに良く似合うような気がするのはあたしだけだろうか。
今回のそのラシーントラベラーのスローなテンポはそれ以上にボディーの各部の
造りこみが一役買っているからそれらを見てみよう。
ラシーントラベラー フロントフェース
そのスローなテンポ(優しさ)はカラーリングからも彷彿としているようで
バンパーにはボディー色のペールグリーンに似合うシャンパーンゴールド(特製)で
オーナーのこだわりによりラッカーフィニッシュが施されている。
ドアミラーもシャンパーンゴールド
バンパーに次いでドアミラー、そしてドアアウターハンドルなどの機能的パーツにも
SW特製のシャンパーンゴールドラッカーフィニッシュを行うことにより
そのラシーンの本来持つ個性とは違うところであるが、そのゆっくりとした時間の流れを
楽しむことが可能の様だ。
ラシーンの開発当時のうちわ話であるが、デザイナーの一人がアフリカから
帰国した際に、ポレポレだよね(ゆっくり)という言葉も持って帰ってきたから
ぽれぽれ、ぽれぽれとデザインチーム内ではやったらしい。
だからラシーンはポレポレだともいえる。
1500ccだがホワイトメーターを配置
ラシーンの純正では1800㏄モデルのみホワイトメーターがおごられている。
今回はその1800ccモデルの物まねという考えではないが、ホワイトメーターをあしらい
インテリアも優しい雰囲気に仕立てたと言えば良いだろか、
こちらもオーナーのこだわりによるもの。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
オーナーのこだわりにより外装のカラーリングと調和されたシートカラー。
座面に使用されているアイボリーのレザーは最新の超防汚加工が施された
合革を採用し、ロングライフを実現している。
パネルラッカーフィニッシュとブラックラバーマット
パネルのラッカーフィニッシュでは外装カラーと統一することにより
そしてブラックのラバーマットと合わせてさらにノスタルジックな印象に。
パネルラッカーでは外装色に合わすという発想はそもそもクルマの内装は
鉄で出来ていた事に由来しているからである。
現在の新車では、良いのか悪いのかプラスチックが多用され
どことなく負のオーラが漂っていると思うのは大きな偏見かもしれないが
モノとしての価値だけをとってみても鉄の方が優れていると思う。
しかしプラスチックでないとできない成形もあるから一長一短ではある事は確かだが。
ココでなぜモノに対する探究心が仰がれるかと思い起こしてみると
あたしの小さい頃のお話になるが、両親はモノを買うのに迷ったときは
必ず重い方を買ったものだから、その遠い記憶が今に反映されているらしい。
今ではアップルのMacBookのアルミの削り出しボディーなんかは良い例である。