どんもす=ウェルです。
さて皆様、本日はラシーンエクステリアデザイナー 平林俊一氏の
タイヤカバーのデザインにまつわるお話をご紹介。
日産ラシーンは前期、後期を含め平成6年から平成12年までの間
生産され続けたが、その中でも唯一、色々とデザインが変わったモノが存在する。
それは背面に装着されているスペアタイヤを覆うタイヤカバーだった。
歴代の純正タイヤカバーの数々を観察する平林俊一氏
初期モデルには平林氏がデザインしたタイヤカバーが装着され発売が開始。
その後には、タイヤカバーのデザインで楽しむコトが可能だという考えの基
市場の活性化を図るため、限定車や販売時期などに合わせ
それぞれにデザインの異なるタイヤカバーのモデルが続々と投入された。
平林俊一氏デザイン ラシーンタイヤカバー 初期モデル
平林氏のラシーンはすでに走行18万キロを超え、
すでにタイヤカバーも2、3枚交換したというお話を頂き、
今回で概ね4度目の交換となる。
前期、後期合わせてタイヤカバーにはいろいろなデザインがあり
それぞれにラシーンらしさがある訳だが、その中でも一番最初のデザイン
初期モデルには、ラシーンが本来持つイメージが存在する。
より視点を中央に集めるために描いた内側に走る2重のライン
そもそも一般的な4WDに装着されているスペアタイヤは
走行用タイヤと同径のタイヤが装着されている。
そのことにより、よりワイルドで物々しく見える訳だが
ラシーンはそのワイルドだとか物々しいなどの感覚は不要であり
ラシーンらしさを優先するため、小ぶりなテンポラリータイヤ(応急用)が装着された。
そして、そのテンポラリータイヤをさらに小さく見せるという視覚的効果を
デザイン(内側に走る2重のライン)で補ったわけだ。
初期タイヤカバーに見受けられる裏うち
2重のラインまで入る裏内生地により、中央部は生地が
よれることなくピーンと張っている。
しかし、コストの加減か、初期タイヤカバー以降
この分厚い裏内生地は見受けられなくなった。
どのような製品もそうかもしれないが、一番最初にデザインされたモノには
その物の本質やこだわりが必ず存在し、創造と情熱から生まれた美しさが感じられる。
このタイヤカバーのデザイン、プロダクト、マテリアルはその代表的な例。
タイヤカバーが新調された。 (スピードウェルデッドストック品)
装着時の平行を整える平林俊一氏。
スピードウェルでは、純正オリヂナルモデルとスピードウェルオリヂナルモデルの
両方に対してこだわりがある。
それは、初期の本質と、時代。
その両者が等しく考えられることにより、より長く愛されるクルマになるだろう。
ライトなキャンプ用具などラシーンに良く似合う
水タンクやリュックサックなどライトなキャンプ用具など、
ラシーンに乗っていれば良く似合う。
また、チェックの膝掛など後部座席にかけている平林氏はお洒落だ。
今日はコレまで~。
本日の名言
手に負えないことをやる。
by井上雄彦
ほんに値打ちがありますなぁ。