どんも〜ウェルです!
さて、本日は日産パオのスピードウェル社的製作秘話を
丸ごとご紹介という事で、騒々しいのだが、いったいどんな風にして
造られているのか、丸ごとご紹介致そう。
内外装のレストアが完了し、組み立て前の様子!
そう、今回のパオには純正ではない黄色!!
オーナーとの相談の結果、この黄色が選択されたのだが、
前回に黄色のパオを製作したことは2台ほどあるのだが、それは
フォルクスワーゲンのビートルのイエローを模した仕上がりだったのだ。
しかし、今回は塗料の配合を変え若干色濃くブライトな仕上がり。
スピードウェル社ではブリタックスイエローと呼ぶ。
内張りも全てばらばらに分解されてペイントされる。
全てを自社で行っているため、コダワリを随所に発揮し
製作が進められるのだ。
ダッシュのトップパネルを組付ける。
今回もスピードウェル社では当たり前となったダッシュパネルの
張替えを施した車両となるのだが、かなりの手がかかるゆえ
本当はかんべんして欲しいのである。
しかし、この部分をカスタムする事により
オーナーのコダワリがパオにプラスされるのだ。
だから
やめられない。
三角窓のゴムやガラスまでも新品に。
昨年末に一度は日産部品が生産終了!と言われたパーツだが、
まだ少し在庫があるようだ。
しかし、ここ数ヶ月で姿を消す可能性は否めない。
三角窓ゴムとガラスの交換は今後、末永くパオを愛するためには
必項であろう。
ダッシュの上下張替えが鎮座する。
ダッシュパネル自体を外さなければダッシュ上部パネルにレザーを
張ることは出来ないのだ。
もちろんDIYでは難しいであろう。
しかも、普通にレザーをノベーと張っても面白くなく
ウェル帆布社の職人気質的にはこの部分、ダブルステッチをかまし
上質に仕立ててあるのだ。
これが、物造りの醍醐味でもあろう。
手間をかけるほど輝きが増すというスピードウェル社の社訓でもある。
今回はステッチを同系色で雰囲気を抑えた。
こちらもオーナーと協議した結果なのだが、ステッチのカラーも
お選び頂けるのだ。しかしウェルの今までの経験上での
アドバイスもそれとなく申すのだが、やはりオーナーの
思っているカラーが一番納得いくものであろうか。
迷う時もある。しかし、本当にこの色はだめ〜と言うものは
お伝えしているのであるから、失敗は無い。
パオにはリヤしかスピーカーは存在しない。
前回にフロントにパオの七不思議、スピーカー取り付けのなぞを
ご紹介したのだが、まずはリヤスピーカーを交換して
満足できないようであればフロントも追加するといった方法も
あるだろう。
でも、純正のリヤスピーカーは経年劣化ゆえにエッジが剥げ落ち
音が出ないなどの弊害がしばしば存在するのだ。
中古車を購入時、音を聞かずして交換しても
間違いは無いところであろう。
リヤ3面にはビール瓶のようなブラウン色のスモークがおごられた。
お洒落な雰囲気漂うブラウン色のスモークだが、
スピードウェル社的にはオススメしている。
まあ、内装を見せたくて仕方が無いウェルのような方には
必要はないのだが、実用性もかね、お洒落さがあるのがこの仕様。
スモーク名はダルブラウンだ。
黄金比をふんだんにおりまぜたシートがNEWウェル60。
シートの製作風景だが、全てが手作業で仕立て上げられる。
安価な被せるタイプのシートではなく手間に手間をかけ
張替えられた逸品である。
材料にもこだわり、汚れにくいやら、触り心地がよいやら
丈夫やら、どこの内装よりも考えてある。
最良の居心地を求めた結果がココにあるのだ。
ポケットにはウェル帆布社のタイプ1を選択。
ウェル帆布社にはポケットの仕様は合計4タイプ存在する。
まずはポケット無し。すっきりしてリヤからの眺めは最高だ。
次に、レザーポケット。これは内容物が見えないという利点がある。
それから、タイプ1(アイボリー網)とタイプ2(グレイ網)だ。
網タイプはシートの色合いに応じてチョイス出来る。
オーナーのセンスもいかんなく発揮されるのだ。
生地を特殊な装置をもちいて調整している。
そう、スピードウェル社の内装はいろんなショップのオリジナル
シートと見比べてもすぐにわかる。
それは、この秘密兵器に隠されているからだ。
本当の張替えというのは、ただ生地を張り替えただけでは言えまい。
職人としてのこだわりが見てとれるところでもある。
内外装のシルバーパーツもリペイント済み。
スピードウェル社のオールペンにはこういうサービスも付いて来るの
だが、こないだ納車させて頂いた方のパオは本当に失敗したので
ある。
もう一度預からせて頂き精魂込めて作り直す予定だ。
といのも、一台ずつ固体としてのベースが全く同じではないゆえに
どうしても差が出てくるのは否定できない。
しかし、スピードウェル社でそれをどれぐらい良く出来るのか
また、仕上げれるのか、オーナーが楽しみなところなのである。
時間との戦いもあるのだが、じっくり製作に打ち込む
という事が大切なのであろう。
毎日が反省の繰り返しだ。
モール類も清掃が施される。
ゴムモールには水垢やホコリ、汚泥が蓄積されているのだ。
せっかく綺麗にお色直ししたパオちゃんにそのまんま東
取り付けては〜無意味であろう。
販売車両には全てこのモール類の清掃は含まれているのだから
安心である。
ルーフレールを取り付けている。
きっちりシールも施して組付けていかないと雨漏りする場所
でもあるのだ。
天張りをめくると取り付けボルトが目前にあるゆえ、
DIYでは取り付けはずしは出来るパーツでもあるのだ。
いまかいまかと組付けを待ち望むパーツ群
センターコンソールやハンドルコラムまでが、
カスタマイズされた、今回のパオちゃん。
仕上がりが非常に楽しみである。
日は落ち、されどなかなか作業は進まない。
なぜ作業が進まないかと申せば、一つずつ取り付けしていく
為に、清浄し形を整え組付けを行っているゆえ、
ウェルの魂が移るぐらい磨き倒しているのだ。
それほど一生懸命に作業を進めていると一日が本当に短く感じる。
しかもこれ、3人がかりで付きっ切りでしてこの進み具合なのだ。
どんだけ〜て言うぐらい手間をかける。
今回はヴィトラジャックナイフキーレスが装着された。
車も上質に仕上がったなら、カギも上質にしたいところ。
純正のカギも今にはないノスタルジックさで非常に好きなのだが、
スピードウェル社が用意するジャックナイフ型キーレスもお洒落だ。
今回は、スペアーまで用意された。
見えないドア内も清掃やグリスアップまで施される。
まず組み付けまでにすでに時間がかかる。
なぜなら、ドア内部の機構に全てグリスアップを施し、
清掃も済ませないと、組付けが始まらないからだ。
見えない部分だから良いと考えるのはスピードウェル社では
失格だ。
なぜなら、コダワリがなくなるから、ただそれだけである。
ドア内張りを組付けた。
このドア内張りの組付けなのだが、初めてされる方には非常に
難しいものであろう。
取り付けかただが、まずインナーハンドルに内張りを通す。
次に三角窓近辺の内張りをドアのつめに引っ掛ける。
ココが難しい。少し力をかけて引っ掛けないといけないので、
インナーハンドルが壊れるんじゃなかろうかと心配する。
この三角窓近辺の内張りがドア側の爪に噛めば、それから後ろへと
するるる〜とドアの爪に入れていけばバチンとはまるのだが、
言葉では説明する事はこれ以上は難しいゆえ、お越し頂ければ
どなたでもお教え致そう。
やっと組付けが始まった。
シルバーにリペイントが施されたパーツ達はいまかいまかと
待ち望んでいた自分のポジションへと組付けられていくのである。
ハンドルコラムにもペイントが施されたカバーが鎮座した。
どんどん組付けがほどこされるのだが、
はやくはやくと言わんばかりにシートがパオを見つめている。
シートの取り付けは最終のクリーニングが終了までお預けだ!!
今回はなおさらに特別な仕様が待っていた。
サンバイザーまでも、内装色と同じく張替えられたのだ。
明日は、仕上がりまでの(後編)をご覧頂くわけだが、
本当にウェルもそれ以上にオーナーも楽しみである。
こうしてオーナーの夢を実現するため日夜明け暮れているのであるが、
今日は本当に長いブログで御座った。
この辺でご容赦あれ。
本日の名言
アンテナは高く、頭は低く
世の中の変化や技術革新に乗り遅れないために、
政治家でもなく、評論家でもなく、
常に商人のセンスで、情報をできるだけ収集せよ。
by鈴木 三郎助
という事ですかな。
常に大阪の商人のセンスですなぁ〜。