
これはこれは、とてつもなく珍しい、マーシャル製の当時物フォグランプの装填である。デッドストックのフォグランプとカバーだけで10万は下らない、そんなモノ珍しいフォグランプである。40年以上前の事であるが、わたしが少年時代フォグランプと言えば、宇宙人のようなネコとチェッカーフラッグ柄が全盛であった。そんな、昭和のにほいがたまらなく好きな玄人向けフォグランプをパオやラシーンに装填するのはまさに大人の遊び心である。最近のクルマ、いやそれこそ文化に、そのような遊び心を持つ余白が無い、と思うのはわたしだけであろうか。

この度は、岐阜県瑞穂市にお住いのマクフライ様へお届けにあがりましたPAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。ボディーは外装をレストアを施し、エンジン廻りの事如くのパーツを交換。内装に関しては、フロアカーペットを取り外し、ボディー内側から灰汁洗い。さらにカーペットを1カ月以上天日に干して除菌。内張りは全てを塗装しなおし、プラスチックピンをすべて新品にして組み上げられている。

今回は純正シートをリペアを施し、乗り心地を良くするためにアンコも調整。アンダートレイも純正をリペア。ステアリングはホーンボタンを新調している。また、ETCは視覚内に入らないよう、ダッシュパネルの小物入れに装填スルという細工を施した。

パオと風景はとても絵になるわけである。また、数々の自動車の中で、安心して見れるデザインはパオであると言っても過言ではない。そういった視点でモノ作りが盛んになればもっと心の美しい社会が開けてくるとわたしは思うのである。

この度はマクフライ様、パオトラディショナル納車誠におめでとうございます。次元転移装置の不具合で平成元年から37年と現代に活躍していますパオを楽しくお乗り頂ければ幸いです。それでは、点検もお待ち申し上げます。
今日はコレまで。
本日の名言
君の未来はまだ決まってないということ。誰のでもそうだ。
未来は自分で切り開くものなんだよ。
だから頑張るんだ。
byエメット・ブラウン博士