信長亡き後、だれが主権を握るのか、真っ先に動いたのは羽柴秀吉であった。秀吉は備中高松城を水攻めしている最中に明智光秀の謀反により信長が討たれた事を知ったのである。そして、5日というとてつもない速さで大阪と京都の境、俗に言われる天下分け目の天王山まで戻り、明智光秀を討ち取ると、さらには、柴田勝家まで討ち取る訳である。最後は勝家に嫁いだお市(信長の妹)も勝家と果てた、というのは史実である。この泰平の世には考えられない物語が日本には山ほど存在する。現在を横軸に見ると、歴史は縦軸であり、その縦軸をパオに乗って旅をするのも浪漫である。
この度は福井県福井市にお住いのY様の元へお届けにあがりましたPAOトラディショナル、レストア車をご覧頂きたいと思います。ボディーはオリーブグレイに内外塗装を行い、下回りは錆止め塗装の仕上げ。ミッション車両という事で、良く使用する3、4rdのハブギヤもSW謹製へと交換が行われ、すこぶる快調に。ギヤの製作に多大なお時間を頂きありがとうございました。
フロントフェースには純正仕様のシビエやボッシュではなく、エゲレスの片田舎の納屋より出土したデッドストックのレイヨットDL91を装填。
フォグレンズはもちろんグラス製。手術室のライトのような縦スリットが超COOL。中央部は傘が着いていて光らない形。霧が出なくても、着けたくなる。
昭和のクルマにはオーディオではなく、クルマ自体に時計が埋め込まれていたものである。それも、時計だけが埋め込まれ、高級車などはそれらしい佇まいであった。しかしパオには時間を忘れて欲しいというデザイナーの意図により時計無というデザインであった。にもかかわらず時計をつけるには、まさしく純正であるような雰囲気でないと成立たない。ということでエゲレス製のマグノリアクロックの文字盤をリダンを行い、メーターの左側に埋め込む。
レザーとファブリックのハイブリッドで製作された純正デザインシート。ドンゴロスのようなざっくりした生地風にツイードを使用している。運転席の座面は純正より少し硬くすることにより長時間の運転も疲れにくし。SWではその見えないところの配慮を大切にしている。
この度はY様、PAOトラディショナルレストア、納車おめでとうございます。ミッション車両という事で、すこぶるメンテナンスを行いましたので、長くの使用に耐えると思います。末永くパオちゃんを愛して頂ければ幸いです。また、お土産まで頂きこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。
という事で、Y様のお父様はなんと福井一のテニスラケットのガット張りの名手ということで、
お店にお邪魔しました。
テニスラケットのガットを張る最新鋭の機械。機械自体はガットを張るわけであるが、そのラケットのたわみを見据えて丁度良いところで張らないと、均一にはならず、まさに職人の業であります。
grancha
水曜日は定休日となります。
テニスを愛する方には是非ともgranchaにご来店くださいませ。
今日はコレマデ
本日の名言
夏の夜の 夢路はかなき あとの名を 雲井にあげよ 山ほととぎす
by柴田勝家