ライジングゲート
松下幸之助が奉納した雷門の大提灯。こちらばかりに目が行ってしまうのであるが、左右には風神と雷神が安置されており、風雷神門が正式名称である。いつしか雷門という言葉に変化していったのであるが、文化年間の川柳に「風の神雷門に居候」という言葉がみえる。時と共に変化しつつ、その変化が楽しめる。日本とはなんとも奥深く、麗しい国である。
PAOトラディショナル 浅草寺姿見
この度は、東京都江戸川区にお住いのN様の元へお届けにあがりましたPAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。ボディーは外板をオールペイントを施し、これから長く使用に耐える仕上がりに。走行3万キロ台の車両をベースとして製作致しましたので、エンジン廻りはタイミングベルトからウォーターポンプ、エアコンのコンプレッサー、パワーステアリングのラック、キャブレーター、ラジエーター等交換。オルタネーターとセルモーター以外はほとんどが交換となりました。しかし、振り向きたくなるんです。
オリジナルデザインを踏襲したシートの張替え
座面表にはドンゴロスのような麻布風生地で仕立てたパオ純正デザインを意識したシートの張替え。背面はポケットも忠実に再現されており、沢山の荷物も詰め込む事が可能。座面、側面、ポケットの蓋、ベルト等、それぞれにカラーはオーナーの思い描く仕様に。
キャンバストップの風景
キャンバストップの張替えはスピードウェルでは、全車標準であり、カラーも選べる。さらにルーフレールやリヤハッチガラスの蝶番などのリペアもしっかりおこなわれ、美しい。
江戸の車夫
江戸の車夫は肉を食べない。肉を食べると、徐々に疲れて最後には走れなくなるらしい。これはベルツという独の医師が実権を行った結果でもある。江戸時代までの日本人は肉を食べず、玄米、梅干し、たくあんなどの菜食で非常に体力はあったのだという。パオのテールエンドの造形は美しい。
ウェルリプレイスメントマフラー
前後ともウェルリプレイスメントマフラーを装着する。燃費良し、馬力よし、見た目良しの三方良し。
パオとビートル
パオとビートルその両方にキャンバストップの仕様と、これまたオーナーN氏のこだわりが伺えます。ビートルはかなりローダウンされておりましたが、パオは車高が高く、どちらも楽しめてうらやましい限り。
伝説のトミーカイラ ブリジストン製アロイホイール
ブリジストンが競技用に製作したスーパーラップというてっちん風アルミホイールの、さらにトミーカイラ版。手に入れたくても手に入れる事は出来ない伝説のアロイホイールである。
PAOと記念撮影
この度はN様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。大変長らくお待たせ致しましたが、お喜び頂けまして嬉しく思います。また、貴重なビートルも拝見させて頂き大変勉強になりました。ビートルと肩をならべてパオも誇らしげでした。それでは、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
スモールスクウェア―ウィンドウのビートルは、フロントピラーも分厚い。これがそれ以降のビートルにはない可愛さの隠し味である事に間違いはありませんね。この度は、N様貴重な車両を拝見させて頂き、重ねて御礼申し上げます。