シダーグリーン今様
今回は後期モデルのシダーグリーンを今様にして製作。というのは、昨今のキャンプ用品をイメージしてリスのコンテナ風に仕立てたのである。私たちの間では、それはNATOグリーンと呼んでいるが。塗料は絵具のように、配合を変える事によりどのようなカラーにでも対応はする訳であるが、どのような色でも自動車に塗装をしてカッコよく見える訳ではない。そこは熟練の塗装職人とわたしたちのデザインを合わせて調整していくのである。またSWはその全ては自社で製作しており、その爪の一ミリ先までこだわる事が出来るのである。
ラシーントラベラー左舷前方姿見
この度は、大阪府大阪市にお住いのK様に納車さしあげました、ラシーントラベラーをご覧頂きます。先にお伝えしました通り、純正のシダーグリーンというカラーを今様にして塗料の配合を変えて製作致しました。簡単なイメージで言えば、すこし黄味を減らし田とでも言えば良いでしょうか。しかしながら、当カラーが出来上がるまで試作をなんども重ね比較検討もおこない、拘りをもって製作。グリーン色のキャンプ道具をお持ちの方はとても気になるカラーでございます。
ナルディウッドステアリング
世界的にウッドショックが起こり、さらに現在もイタリアでは製造がストップしているナルディクラシックウッド。こちらも状態の良いUSEDを使用して磨き上げて取付を行った。
新車のように仕立てあげたラシーンの内装
すでに製造から25年という歳月が流れた訳である。しかしながら、SWでの内装のリペア、クリーニング、そしてレザーシートの張替えやパネルラッカーフィニッシュ等により新車のような佇まいとなる。
熟練のクラフツマンが下地から丁寧に仕上げたラシーンのボディー
塗料にも拘り製作が行われる、SWのラシーン。このボディーの輝きをご覧になられれば、他とは違う事一目瞭然。もちろんタイヤハウスやフロア―なども覗いても美しく製作。
タイヤカバーの張替え
こちらも特殊な生地を使用して張替えが行われる。ちらっとバンパーやリヤキャリアのクロムト風ブラックペイントをご覧頂きたいが、この黒も塗料の配合を細やかにこだわって製作。簡単に言えば赤味を抜いたイメージ。
この度はK様、ラシーントラベラ―納車誠におめでとうございました。長らくお待たせ致しましたが、お喜び頂き感謝申し上げます。製作には整備にもとことんこだわって、かなりのパーツの交換を含めて製作差し上げました。長く楽しくお乗り頂けます様にお祈り申し上げます。
今日はコレマデ。
本日の名言
インプットがないのに、
アウトプットは出来ません。
by手塚治虫