ピーク・フォグ・ シルバーワイパー
ヨーロッパの三点盛りである。ヘッドライトピークは通称まつ毛。これがどのような経緯で成り立ったのかは、インターでググっても出てこない。ベスパや、英国車、ドイツのワーゲンなど、幅広く愛好されているわけであるが。次にフォグ。霧灯である。昨今の新車はイエロ―色が禁止となったが、パオの年式はOKである。そのイエローの意味は光の波長が長い色であって、より遠くまで光が届くようにイエロー色が使用されている訳である。このレイヨットのような時代物のフォグは鉄とガラスで出来ており、物としての価値も高いのである。最後にシルバーのワイパー。本来は鍍金もしくはステンのポリッシュとなるわけであるが、パオには他部にメッキパーツは使用されておらず、それに倣いシルバーの艶消しもしくは、半艶で仕上げるのが丁度良い。
この度は、宮城県柴田郡柴田町にお住いのO様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたい。柴田町は『樅の木は残った』伊達騒動で有名な所である。という歴史的な話はさておき、今回はアクアグレイのPAOのマニュアル車をレストアして製作が進められた。
モケットの内装
マスタード色のかわいらしい、これまた特別なモケット生地を使用して、張替えが行われたPAOの内装。アンダートレイも同様に。ナビや100Vのコンセントなど右端にはタコメーターも埋め込みが行われ、手の込んだ仕上げ。
ボディーワークも行われ、美しい仕上がりに
バンパーやフロントグリル、ドアミラーやリヤのライセンスランプだけではない。各部の蝶番やルーフレール、ドアアウターハンドル、目に見えるパーツはそのすべてにリフレッシュが行われており、新車にはならないが、新車のような佇まいである。
パオと記念撮影
この度はO様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。末永くお乗り頂けます様に、各部に手を入れて製作差し上げました。乗り心地もとても良いと思いますので、遠出も楽しんで頂ければ幸いです。また、お土産も沢山頂き、恐悦至極に存じます。この度は、本当に有難うございました。
今日はコレマデ
本日の名言
何より大事なのは、人生を楽しむこと。
幸せを感じること、それだけです。
byオードリー ヘプバーン