人間はたいして変わらない
ホモ サピエンスのなかで、突如アフリカで現れたのが現生
人類であるが、5000年から6000年前にはすでに農耕も行われ
文明が発達したわけである。日本でも神代の時代から縄文、
弥生、古墳時代を経てようやく飛鳥時代に突入すると、聖徳
太子が先頭に立って律令政治、いわゆる大宝律令を発布して
国が国のカタチに進化していったのである。しかし、その時
代の建物も現存するのは日本であって、いまでも修復がしっ
かりなされて生き続けている。その後、幾たびの乱世がおと
ずれて、さらに芸術も開花し、現代にいたるわけであるが、
人間となると、そうあまり変わっていない。500年、1000年
たってもさほど変わっていない。そう考えると、今の社会は
何か、変えよう替えようという風潮が蔓延して、かえる事だ
けが経済の原動力となっていないだろうか。そして、かえる
ことに、ほんとうは疲弊してはいないか。そうこう考えてい
てふとデーターを覗くとその写真の中には変わらない姿のラ
シーンがあった。無理に変わらなくても良いのである。