●日産PAO バルブクリアランスを調整するの巻●

どんもす~。ウェルです~。

皆様、本日はPAOのエンジン(MA10S型)のタペット調整

(バルブクリアランス)をご覧頂こう。

まず、タペットとは何かと申せばエンジンの吸排気バルブと

ロッカーアームの接点部にあたる。

ロッカーカバーをご開帳。

ロッカーアームがずらりと並んでいるが、中心軸に

カムシャフトがあり、クランクシャフトよりタイミングベルトを

介してクランクの1/2の速度で回転する。

タペットが行儀よく整列している。

こちらは排気側のバルブ上部のタペットである。

なぜタペットを調整しないといけないのかと申せば、

エンジンが回転するにつれて、徐々にタペットと

バルブの上部が磨耗することにより、1番から4番までの

バルブのクリアランスがずれる。

そして、エンジンの調子が悪くなるという訳だ。

シクネスゲージにより隙間を調整する。

バルブとタペットの隙間だが下記の規定値に調整する。

IN 0,25mm (温間)

OUT 0,30mm (温間)

温間とはエンジンを温め、ラジエーターファンが一度回った所の温度を指す。

チューニングを施したエンジンなどは『MA11SW型』はこの隙間では

間に合わないゆえ、さらにIN,OUT共に0,05mmプラスして調整が行われる。

調整を終えたタペット

バルブクリアランスは現在日産のディーラーではなかなか

してもらえる店舗はすくなくなったようだ。

現代の自動車にはそのような調整は必要なく、

こういう人による技術は衰えてしまってもそれは時代。

しかし、パイクカーを触る上では必要な技術である。

またバルブのクリアランスの簡単な調整方法を伝授致そう。

一番シリンダー圧縮上死点時には

一番の吸気、排気。二番の吸気、三番の排気

四番シリンダー圧縮上死点時には

二番の排気、三番の吸気、四番の吸気、排気

がいっぺんに測定が可能だ。

メカが好きな方であれば一度調整してみては如何だろうか。

こういう技術は整備士であれば醍醐味であり、

チューニング(調整)をしてバランスを整えてあげれば

気持ちが良く、クルマもそれに答えてくれる。

と言う事で、本日はタペット調整(バルブクリアランス)

をご覧頂いた。

今日はコレまで~。

本日の名言

目的意識があれば、エネルギーは自然と生まれるものだ。

byスティーヴ・チャンドラー

そうですなぁ~。ただ勉強しろと言われても、目的やゴールがないと

苦痛そのものです。しかし、自身で目的やゴールを見出せたその時は

頑張るエネルギーだけが背中から押してくれるようです。

目的意識、非常に重要であります。