羅針盤とサルタヒコ
『ラシーン』といふ車名は、羅針盤から来たというのは、発売当時の雑誌の
片隅に書かれていた記憶がある。以前デザイナー平林俊一氏にお会いした時に
(ラシーンはクルマと比べてデザインはされていない。旅行カバンだとか、
日本という風土にあった形だとか)そのようなキーワードがいくつか集まって
出来ているというコトをお聞きした。
旅行するのには道しるべが必要であるから、このラシーンといふ名のクルマに乗れば
人生の行先まで示してくれるような、そんな感覚なのだろう。
しかしながら羅針盤は11世紀、中国・宋の時代に発明されたものであるから
わたしが日本の風土というところで云うならば、猿田彦(サルタヒコ)である。
サルタヒコは日本神話にある天孫降臨の際、天津神を先導した。
だから、日本では導きの神としてお祀りされている。
最近、わたしのまわりではこのサルタヒコの話題で盛り上がっており、
わたしも地元のお祭りに出る神輿の先に居る天狗のような恰好をした
先導(これがサルタヒコ)の役を受けた。
羅針盤ではなくサルタヒコが車名になるなら、サルーンとなってしまうから
これは、一般的なセダン車の形容であり間違ってしまう。
やはりここは、羅針盤からきたラシーンがお似合いなのかもしれない。
ラシーントラベラー フロントフェス
この度は大阪府東大阪市にお住いのW様の元へお届けにあがらた
ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。
外観はホイールを除きほぼノーマルでの製作であるが、
フロントグリルやワイパー、背面タイヤのステーなど
再度ラッカーフィニッシュが行われピカピカに仕上げられている。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
女性らしい綺麗な桃色で製作されたレザーシート。
優しい印象がラシーン全体を包み込むような感覚。
謹製ウェル帆布 スペアタイヤカバー張替え
内装の優しい印象と打って変わって、ブラック一色で製作された
スペアタイヤカバー。
内装の柔らかさに対しぐっと引き締めた感覚が、Coolである。
ホイール ホワイトダイアモンドラッカーフィニッシュ
絶妙なホワイトカラーが足元をえんすつするホワイトダイアモンドラッカー。
そしてスチールホイールの造形自体がラシーンを引き立てている。
ホイールカバーは可愛らしいが、スチールホイールは男前。
ラシーントラベラー 後方正面姿見
W様ご夫妻とラシーンの記念撮影
この度はW様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。
ご希望通りの製作が行えまして幸いです。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日はコレマデ。
本日の名言
貧しさの中なら、労りだけで十分子供は育つ。
だが豊かさの中では、
精神的な厳しさを与えなければ鍛えられない。
by松下幸之助
これは、本当に現代人にあてはまりますなぁ。
豊かなゆえの副作用がここにあります。