七夕の東茶屋街
金沢百万石の城下町は小京都の様式であって、前田家が栄華を誇った時代の
面影を今に伝える東茶屋街に到着した。
狭い道の両脇には、時の文化人の社交場である茶屋と呼ばれる遊郭など
軒を連ねて並ぶなか、そこにPAOをそっと留め置いてシャッターを切れば、
旧き佳き日本の社交場と現代の技術が交錯した何とも言えない素敵な風景があらわれる。
明治期まで、このような美しい建物が日本の一般的な建築であったのだから、
全国的にこのような風景が見られなくなってすでに一世紀である。
しかし、時代と文化は常に変貌と遂げるというのは日本の文化の一部で
あるように思えるようになったのは、変わり続けることが変わらないというコトと
在り続けるという、ある種の哲学めいたセリフを覚えたからであろうか。
ただ美術、芸術的なものは変わらないもの(普遍性)をあらわしているのだから
茶屋街やPAOは時代が変わっても生き続ける訳である。
PAOトラディショナル 左舷前方姿見
この度は石川県河北郡にお住いのH様の元へお届けに上がれた
PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。
オリーブグレイのキャンバストップのPAOもそうそう走っているのは見かけないが
アクアグレイに続き台数は多い。
今回はH様の独自のセンスにより、特に内装のフロントとリヤのシートの若干のカラーの
変更など加えられ、これまた世界に一台のPAOが出来上がった。
PAO フロントフェス
バンパーやグリルには純正色を復元してラッカーフィニッシュ。
最近はこのスタイルがほとんどであるが、それほどPAOの純正のスタイルが
素晴らしいデザインであるだからであろう。
何か純正と違うコトをしたくなる、という安易な発想は
逆にバランスが崩れるのだから注意が必要だ。
謹製ウェル帆布 50スタンダードレザー
50デザインは中央部だけ色が選べるから、前席と後席をカラーを
中央部だけ入れ替えて製作が行われたが、
残念ながら写真には前席しか映っていない。
ちなみに後部座席中央部は薄やまぶき色により製作されている。
これがとても可愛らしく、オーナーの自慢であることに間違いはない。
PAOトラディショナル テール
テールレンズはブリリアントポリッシュの加工が施されており、
艶のある様が確認することが出来る。
ただ、直射日光には弱く、UVがカットできる半練状のワックスなど塗り込めば
艶は長持ちするであろう。
PAOトラディショナル 右舷後方姿見
この度はH様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。
お会いできなく残念でしたが、大切にお乗り頂ければ幸いです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
今日はコレマデ。
本日の名言
推理できる人は多いが、決断できる人は少ない。
byシャルル・ド・モンテスキュー
最近のテレビのコメンテーターはひどいもんですな。