サンドベージュ色のPAOで自衛隊をノーファインダーで撮影する
戦前から戦後間もなく、世界各国の軍隊はライツのカメラ(ライカ)やライカの
物マネをしたカメラを使用していた。その中でもライカバルナックやKE-7Aは有名である。
それは、35㎜(ライカ版)フィルムカメラが小さくて高性能であったためではあるが
作戦を決行している際にファインダーをマジマジと眺めてたら、敵軍に狙われてしまうのだから
ファインダーを覗いて撮影する兵隊など存在しない。
だからわたしもそれに倣い、露出と距離を目測した後ノーファインダーで自衛隊を
ひそかに撮影したが、これがサンドベージュ(砂漠の砂嵐色)に艤装した
PAOの操舵席からのカメラの使用方法としては大正解である。
しかしPAOは軍事用という訳ではなく、当時のバナナリパブリックというアパレルメーカーの
デザインする服(軍の放出品のようなイメージ)それもフランスっぽいとか、
そのような当時のお洒落な衣服をクルマのデザインに例えて落とし込んでいった
というのがPAOの始まりであるのだからウェルマガジン『あくまで気分なPAO』
をちゃんと最後まで読んで理解してもらえたら幸いである。
余談だが、先日は福島県に納車に伺った時の話だが合図若松の人たちは、
この前の戦争と聞けば第二次世界大戦ではなく戊辰戦争と答えるというのだから
これにはわたしも参った。
PAOトラディショナル 前方正面姿見
この度は、千葉県市川市にお住いのT様の元へお届けにあがられた
PAOトラディショナル(砂漠の砂嵐)をご覧頂きたい。
サンドベージュ(砂漠の砂嵐色)にカモフラージュされたPAOは
その形状からいけば軍用に十分使用に耐えれる、というのはわたしの出鱈目であるが
純正のアイボリー色より一段と濃く、このカラーはPAOに難なく似合っている。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
サンドベージュとブラウンを基調としてウェル帆布により張替えなどが行われた
シートやダッシュパネルとシフトブーツ群。
ハンドルコラムやセンターコンソールなどもボディー色などに変更を施した。
フロントスピーカーには16㎝のインフィニティー製をおごり、音質の向上が図られている。
PAO トラディショナル 側面姿見
サンドベージュ色がボディーのリブなどのデザインにマッチする、
というのはトラベルやサファリなどに似合うクルマの頑丈そうなその恰好にある。
しかし、本当にサファリ(アフリカの草原で動物を鑑賞するツアー)などいくことは
出来ないというなんちゃってさが、PAO本来のオシャンティーなところである。
あくまで日本(都会)でそのような雰囲気を味わえるといえば正しいだろうか。
ウェルリプレイスメントマフラー
5ZIGENとSWが共同開発を行った、純正代替えマフラー。
限りなくPAOのデザインを尊重し、コストをかけて2種類のステンレスを
適材適所に使用するという、ハイブリッドなマフラーである。
アイドリング時は純正と同等の音量を実現しており、
オトナらしい素敵なマフラーがコレである。
PAO トラディショナル 右舷後方姿見
今回のPAOのカラーリングは、ボディーはバンパーやグリル、ホイールなどのすべてを
純正色で仕上げたのが美しい。
あたかもPAOの新車時にラインナプされていたのかと、疑うくらいに
バランスの良い綺麗なPAOとなった。
T様とPAOちゃんをガシャ!!
この度はT様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。
大変長くお待たせ致しましたが、末永くお乗り頂ければ幸いで御座います。
今日はコレマデ。
本日の名言
いい哲学者になるために必要なのは驚くという才能だ。
byオノヨーコ
そうですわなぁ。感受性が良いか悪いかで人間人生は変わります。