どうもウェルで御座います。
この頃よく耳にする言葉があります。
『パオってエンジンかかり難いにくいですか〜!』
よく聞かれます。皆さんネットの書き込みなどで調べている
ようです。
やっぱり現代の車と比べればかかり難いと表現するのが
だとうなのでしょうか。ウェルはかかり難いと感じたことは
ないのですが、一般的にはかかり難いというのでしょうか。
なぜ、パオのエンジンがかかり難いと言われるか申しますと、
エンジンが電子制御でないからでしょう。
最近のエンジンはすべてコンピューター制御で、何から何まで
コンピューターが演算し、エンジンを適切に回転させてくれる
からです。
パオの場合、おもちゃのようなコンピューターは付いてますが、
ほとんどアナログなのでいざ仕方がないことでしょう。
しかしながら、きっちりエンジンをかけている方も少ないように
思います。
まず、パオの場合、エンジンをかける前にアクセルを奥まで踏み込む
という動作が必要になります。これは、何かと申しますと、チョーク
機能を働かせる仕組みを作動させる事になります。
なので、かかり難いといっておられる方は、この動作をしていない
方も多いのではないのでしょか!
ところで点火系のお話の続きで今日はプラグの点検を致しましょう。
左から新品プラグ、正常に点火されているプラグ、かぶったプラグ!!
パオは燃料系統は機械式なので、プラグの焼け具合も、運転手の
扱い次第で変わってきます。
特に、一番右のプラグはべとべとに湿ったプラグですが、これは
始動時にエンジンがかからないからといって、アクセルペダルを
やたらめったとパシュパシュ踏んだ結果で御座います。
アクセルを踏み込むと、加速ポンプという物からガソリンが多量に
流出し、結果プラグがかぶってしまい、余計にエンジンがかからない
などの症状に陥ることがあります。
ようは、きっちりアクセルを一回踏み込んでからエンジンを始動
させる。これで良いのです。別に難しいこともありません!
男性であろうが女性であろうが誰でもエンジンかけれます。
余談になりますが、夏用のプラグ、冬用のプラグという使い分け
をされると、もっと扱いやすくなるでしょう。
これは何かと申しますと、プラグにも熱価というものがあり、
適正に爆発させる温度があります。夏はヒート気味なので5番
冬はひえ気味なので4番ってな具合に!
番手が低いほど、熱しやすいプラグで、反対に、番手が上がっていくほど
熱しにくいプラグになります。
たとえば、高負荷走行(レース走行)などに使うプラグはエンジンが
あっちっちになるので、番手の高いプラグを使いプラグの適正な
焼けを得るのです。
左は4番プラグ、右は5番プラグ。
プラグは奥が深いですぞ!!
また電極が白金、イリジウムなどの高価なものも御座いますが、
キャブ車には必要ないと思います。(掃除できないため)
また、プラグの焼けでエンジンの健康診断ができるのです!
※適正な焼け=碍子部分がこんがりキツネ色で電極は湿っていない。
やたらと白い=混合気が薄い。二次エアーなどを吸っているなど。
(燃焼温度があがる。焼き付きが起こる、バックファイヤする。)
やたらと黒い=混合気が濃い。キャブがオーバーフローしているなど。
(パワーが出ない、黒煙がでる、アフターファイヤがでる。)
本日のお勉強は以上です!
本日の名言
それはできる それをやる と決断せよ
それから方法を見つけるのだ
先にやると決めるのは良き考えで御座います。これはアメリカの第16代
大統領のアブラハム・リンカーンの名言でございますが、大統領となる
方の考え方はすごいですな〜。結構、方法考えてから出来るか、出来ないか
答えを出したがるのですが、これは真逆ですぞ。
習いたい部分でもありますなぁ。