1989年とPAO
1989年1月14日から同年4月14日の3ヶ月間の期間限定で日産より
PAOの販売が行われた。それは今から24年前のお話である。
『街を見まわすと、なんだかみんな冒険をもとめている。
でも、未開の地とか秘境に挑むには、金も暇も勇気もない。
それなら、頭の中で、心の中で冒険をしましょ。
都会にいるから、PAO。
街並みに、新鮮な貿易風が吹いてくる。』
という言葉がカタログの表紙を飾っていたのは、すでに久しい。
しかし、24年経てば日本も各地で開発が進み、コンクリート製の建物ばかりが
目立つ世の中に変貌したのだから、今度は逆に1989年当時のような、
少し長閑なところで冒険がしたくなってくるのは、複雑な現代社会から
抜け出したいという訳ではなく、ある種の懐古趣味であるとわたしは思う。
そして、その時代にタイムスリップを行えるマシーンがPAOである訳だ。
これが、プリウスなんぞおいては絵にならんだろう。
PAOトラディショナル 前方正面姿見
この度は埼玉県さいたま市にお住いのS様の元へお届けに上がられた
PAOトラディショナルをご覧頂くコトに致そう。
久々に観るPAOのノーマルルーフ(標準天井)のオートマチックはアクアグレイであるが、
最近のクルマは天井が丸いのだから、こうしたリブは設けなくても天井がべこんべこんしない。
しかしPAOの天井はかなり平坦に近いゆえに、天井の鉄板にもボディーサイドにある
リブデザインが設けられ、天井の高剛性に一役買っているのだから、
デザインも美しい機能的なかっこうである。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
謹製ウェル帆布が製作する60デザインのレザーシート。
カラーはオーナーの思いで選べるのだから、センスが問われるところ。
今回は、女性オーナーらしい柔らかな雰囲気に仕上がりを見せている。
また、ダッシュパネル上部やアンダートレイなどもシートのカラーと同調して
張替えが行われている。
PAO純正 スチールホイール ラッカーフィニッシュ
いよいよ、最近人気のシルバーカラーのラッカーフィニッシュであるが、
これが純正色(本来は半艶仕上げ)である。
艶自体もグロス(艶々)、セミグロス(半艶)、マット(艶なし)が
選べるのだから、想像力を大いにかき立てて頂きたい。
ウェルリプレイスメントマフラー
5ZIGENとSWが共同で開発を行った、ウェルリプレイスメントマフラー。
心地良い言葉ではあるが、翻訳すれば代用品である。
しかし、ただそれだけではなく、SUS304、SUS436(ステンレス)を適所にブレンドし
フォーミュラーなどのマフラー造りも手掛ける5ZIGENのより高度な技術によって
仕上げたプレミアムなマフラーである。
馬力、トルク、燃費などは純正から絞り出せる分は絞り切って調整が行われ
音質は大人らしい静かなサウンド。
アイドリング時は純正と同じなんだから、ご近所さんにもまず迷惑はかからない。
PAOちゃんとS様をガシャ!!
この度はS様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。
お土産までご用意頂き、本当に恐縮いたします。
これから、相棒として大切にお乗り頂ければ幸いです。
今日はコレマデ。
本日の名言
失態は若者には名誉であり、老人には屈辱である。
by アリストテレス
誠にごもっともでありますが、失態というか失敗でも良いかもしれません。