どんもす。ウェルです。
さて皆様、本日はPAOのエンジンのオイルを冷却する
オイルクーラーの取り付けをご覧頂く。
Setrab製オイルクーラーとフィッティングキット。
ではいつものお話であるが、オイルクーラーとはなんぞやと
もうせば、エンジンオイルを冷却する装置であるのだが、
なぜ、それが必要かと申せば、一般的には必要は無い。
今回セットアップさせて頂く車両は諸所にチューニングが
施されているコトにより、油温(エンジンオイルの温度)
が負荷時には120度を越えるという。
エンジンオイルは120度を越えれば一気に性能が低下し、
油膜切れをおこさんとする事により、それであれば
エンジンオイルを冷やそうと、そのために用意されたのであった。
ここで豆知識だが、エンジンオイルの平均的な状態の良い温度は
80度~90度前後。もちろんエンジンオイルの性能にもよるのだが、
このエンジンオイルの良い温度から外れる(温度が低くても高くても)
とオイルは2倍3倍という速度で劣化が進むのであった。
いきなりオイルクーラーが装着された。(PAO大御所ブチ氏の車両)
PAOではこれぐらいの容量のあるオイルクーラーを装着する
場所がほとんどなく、(フェンダー内なども考えたが)
ラジエーターに入る走行風の量をボディーを加工することで
増やし、ラジエーターの前方にセットアップを施した。
メッシュホースが通る開口部
この部分も本来はラジエーターに当たる風を増やすべく
開口ぐちを大幅にアップさせている。
オイルクーラー裏にラジエーターが見えるが、
ボディーを加工しなければ見えない部分だ。
というくらい、ラジエーターに対しての開口ぐちを
大幅にアップさせて、水温、油温ともに安定させようと
いう考えだが、ラジエーター自体もスピードウェル社製
コア増ラジエーターが装着されていることにより
このセットアップ方法でも問題は無い。
メッシュホースはミッションの脇を通る。
これはサンドイッチブロックというもの。
通常エンジンオイルはエンジン下部にあるオイルパンに溜まっており
そこからオイルポンプでオイルフィルター部へ圧送される。
オイルフィルターでろ過されたオイルは各しゅうどう部へ
送られる訳だが、このサンドイッチブロックを装着することにより
オイルフィルタに入った後、オイルクーラー側へオイルが圧送され
オイルクーラーで冷やされたオイルがエンジンの各しゅうどう部へ
送り込まれるのである。
走行後のオイル『油温』は76度くらいを指す。
※(高速走行後アイドリング時撮影により水温は上っている)
と言う事で、走行中は水温は85度前後、油温は80度前後と
安定した数値が現時点では達成できたようである。
今後は夏場に、さらにはスポーツ走行後に調整といったところだ。
本日はオイルクーラーのフィッティングをご覧頂いた。
今日はコレまで~。
本日の名言
新しい技術への挑戦という
リスクを取らない方がリスクは大きい。
この世界では、何もしないことが
一番大きなリスクになる。
byラリー・エリソン
そうですなぁ。新しいものに挑戦するということは
絶対に間違いではないと思います。