PAOと時計
人類は有史以前より太陽の位置などにより、朝、昼、晩という時の概念を持っていたと考えられる。
そして時々の太陽の位置を基準とし棒などを立て、その影を見て時間を判断した。
というのは、いわゆる紀元前2000年頃に発明された日時計というものである。
あたしの場合、太陽の位置によらず胃袋の状態により判断するわけであるから
これは腹時計というやつである。
そのどれもが、ある程度の時間を計るのには何分問題は無いのだから、
都会を大冒険しているPAOにとってはそれぐらいの時間の概念であっても良いわけだ。
しかし、その当時販売されていた市販車には十中八九、時計は標準で装備されていたのだから
PAOに時計が標準で着いていないのには些か不思議ではあった。
ただ『ある程度とか気分的に』という時間の概念がPAOというクルマにあったから
PAOには時計をあえて装着しなかったのであろうと、あたしは判断するわけだ。
しかし今の世の中は全く狂わない、電波時計というモノまで存在するように
とかくに時間にはとても窮屈であるのだから、今の時代の都会を大冒険するために
ここでひとつPAOに時計を奉納しようということで、
純正風に仕上げたクロックが装着されるコトとなった。
PAOトラディショナル 前方正面姿見
この度は兵庫県加古川市にお住いのM様の元へお届けにあがられた
PAOトラディショナル、サンドベージュをご覧頂く。
まずサンドベージュとは、これはラシーンのベージュ色の事であり
オーナーのこだわりのより、PAOはそのベージュ色に塗装を施して製作が進められた。
謹製ウェル帆布 ダッシュ上下張替え
PAOの場合、内装が外装と同じカラーであるのだから、
内装も塗装を施さないとダメである。
もちろん、その塗装色と元の内装の色が調子が良ければ話は別だが
今回はそのサンドベージュとやらをドアトリムなどは純正風にマット仕上げで
塗装を行い、インストルメントパネルなどは艶ありでしっかり整えた。
ダッシュパネルとアンダートレイにはそれぞれ違った生地を使い
張替えを行ったわけだが、特にアンダートレイはボッテガ風の十時に編み込まれた
レザーを使用することにより、一癖効かせている。
謹製ウェル帆布 ドアポケットの張替え
ポケットも張替え欲しいというオーナーからの注文で、ダッシュ上面と
同じレザーで張替えを行った。
そして丁度、エッジ部にはダブルステッチで装飾するのだから
ダッシュパネルで使った色糸で縫製させて頂いたわけだがとても綺麗に収まった。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
綺麗なコントラストで魅せられる、ウェル60デザインレザーシート。
オーナーのこだわりが込められたその色味はとても女性らしい感覚であり
あたしのような色音痴には想像もすることは至難の業だ。
ウェルリプレイスメントマフラーの装着
5ZIGENとの共同開発により製作が行われた、大人らしいPAO専用マフラー。
アイドリング時には純正と同じ音量に抑えながらも、エンジンを回せば
子気味良いサウンドが得られる。
純正のマフラーはとにかく日産の開発人が多額の開発費によって製作しているのだから、
それを越そうなどと、早々甘い話ではない。
しかしそこは5ZIGENが手を加えるコトにより馬力、トルク、燃費共に凌ぐことに成功している。
PAOトラディショナル 後方正面姿見
この度はM様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。
納車時は記念撮影が出来ませんでしたが、次回に改めて
させて頂きたいと思います。
今日はコレマデ。
本日の名言
人の悪いところを見つける天才ではなく
人の素晴らしいところを褒めれる天才になりたい
by松岡修造
その通りです。人間褒められて伸びるわけであり、
また悪いところばかり言う人間に素晴らしい方はおりません。