どんもす~。ウェルだす。
さて本日は日産が初期マーチ用に開発したMA10型エンジン
(Be-1,PAO,FIGAROは同じ系統)の排気量アップという
チューニングとそれに付随する加工をご覧頂こう。
本来であればSWの極秘ではあるのだが、今回は特別編!!
今回の目的だが、スピードウェルの技術力の向上である。
もちろん、チューニングというカテゴリーが好きな方々に
楽しんでいただける様、ストイックな仕上がりをも目指している。
そして、日本初MA10エンジンベースで1100ccにボアアップ(排気量アップ)
を施し、ターボエンジンでなくNA『ノーマルアスピレーション』
でのパワーアップを目指すという、あらたな楽しみをご提案する。
コンロッドとクランクシャフトのバランス取り仕上げ。
今回のエンジンはPAOのMA10エンジンをベースとしたのだが、
コンロッドはあまりにも貧弱すぎる為、FIGAROに使われているモノに流用。
クランクはベースエンジンそのものをバランス取り。
クランクのウェイト部の穴部がバランス取りされた箇所である。
純正のクランクはやはりきっちりバランスが取られていなかった。
まあ、市販車であれば純正のバランス取りくらいで十分なのだろうが、
チューニングともなれば回転数をより高回転向きに設定するため、
レーシングエンジンと同じ工法でバランス取りが行われる。
手前は加工を施したFIGAROのコンロッド。
後ろのはPAOのコンロッドである。
太さがぜんぜん違うのが伺えるであろう。
なぜ今回ターボエンジンのコンロッドを使うのかともうせば、
簡単にいえばPAOのコンロッドを使うと馬力アップすれば折れてしまう。
FIGAROはターボエンジンでありメーカーの公表馬力も
約30PSとFIGAROは高いのだからそれを使えば、問題は解決するだろう。
そして、今回の加工コンロッドはバランス取りを施し、
さらには小端部と大端部のそれぞれに静止バランスも調整。
完全に4本とも全てが同じ重量と重量配分となった。
Tレーシングにより純正品を加工したカムシャフトである。
より高回転域で追従するように吸気と排気のバランスを変更。
作用角は秘密である。
さらにカムプーリーをお手製調整式とし、細かなセッティングを
出すことに成功する。
と言う事で、真髄のピストンとヘッドチューニングは
今は明かすことは出来ないが、MA10エンジン改め
『MA11SWエンジン』は今後に乞うご期待。
今日はコレまで~。
本日の名言
決心する前に
完全に見通しをつけようとする者は
決心することはできない
byアミエル
哲学者の名言でありますが、そうでしょうねぇ。
計画は立てますが、見通しの立つようなものは決心するとか
しないとかそんなやわい話ではありませんなぁ。